おでかけ部

果てしない北斎ワールド:HOKUSAI UPDATED@六本木ヒルズ

  • ミキティ

2019.02.18

  • 4

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平日午前なら空いてるでしょと
北斎人気を侮っていたミキティです。

10時半に着いて、入場できるまで30分待ち。
でもね、頑張って並んで見ることができてよかったです。
作品数が多いし、ここでしか見られないものも沢山!
展示場は撮影できないのでトップはカフェの外壁を。
(写真掲載の許可頂きました)

浮世絵は絵師・彫師・摺師で作る版画

せっかくなので浮世絵の話をしましょう。
浮世絵にはこの3つの役割が必要です。

・絵師/ 下絵を描く人(色を決めるのもこの人)
・彫師/ 版木を彫る人
・摺師/ 和紙に摺る人

北斎先生は絵師です。
三つのどれが欠けても浮世絵はできません。
一枚完成するまで、色分けをして何度も摺るので
版木はどんどん角が取れて線が曖昧になってきますし
紙によっても色の出方が変わってきたります。
同じパターンでも、比べると個性があるものです。

浮世絵の青:北斎ブルーと広重ブルー

総して”ジャパン・ブルー”と呼ばれることもあります。
もともとはプロセイン(今のドイツ)で開発された
化学染料「ベルリン藍」(プルシアンブルー)です。

これがオランダから長崎へと持ち込まれ、
「ベロ藍」と呼ばれるようになったそうです。
ベロ藍が使われる前の青は、藍やツユクサ由来で
品質が不安定な上、発色や持ちが悪かったですが
ベロ藍はグラデーションがつけやすく変色もしにくい、
表現の幅を飛躍的に広げた革命的な青でした。
52階から望むお江戸。

これがまた再び、浮世絵としてヨーロッパへ渡り、
ジャパン・ブルーとしてジャポニズムの鍵となるのですから
流れとは面白いものです。
(余談ですがフェルメール・ブルーについては
こちらでクリップしたことがあります。)

おまけ。北斎先生のペンネームたち。

彼は非常に長生きで、沢山の名前を持っていました。
平均寿命が50の時代に90歳まで生きた方です。
それでも、あと5年生きられたら、
本物の絵描きになれたのに…
と言って亡くなったと言われています。

今回の展覧会で取り上げられている画号は6つ。

「春朗(しゅんろう)」
「宗理(そうり)」
「北斎(ほくさい)」
「戴斗(たいと)」
「為一(いいつ)」
「画狂老人卍(がきょうろうじんまんじ)」

最後マジ?!と突っ込みたくなりますが
女子高生が少し前に使ってましたよね、卍!
すごい先見の目。
みよーん ( ̄ー ̄)
粋な心と遊び心。大事ですね 🙂

 

ミキティ

39歳/夫/手づくり部・美容部/美術系と語学系が得意な帰国子女です。よく思いつきで動くので失敗することもありますが、概ねHappy-Go-Luckyです。

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