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ボヘミアンラプソディ

  • yuki*

2018.11.27

  • 4

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11月24日はクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの命日。

ボヘミアンラプソディを家族3人で見に行ってきました!

 

 

10歳の息子を連れて行くかどうか、正直迷いました。

でも、いまは意味がわからなくても、きっとわかる歳になってからまた絶対見ることになる映画だと思ったから。何十年も経ってから「何回か見たけど、最初に見たのは家の近くの映画館だったな。小学5年生の時、両親と一緒に」って言う息子を想像してみて、なんだかいいかもなーと。

見に行ってよかったです。終盤で泣いて、隣の息子にヨシヨシとされてしまいました(涙)

 

息子はクイーンの曲がわりと好きで、いつの頃からか、カーステレオで流すと一緒に歌ってくれるようになりました。特にボヘミアンラプソディは好きなようで。

普段から時おり、私がキッチンで料理か何かをしているような時、不意に「ママー」とあの節で呼んできます。
その際には、母はちゃんとそれを敏感に聞き分けて、「なあに?」でも「はい?」でもなく、「うーうううー」と返事をしないといけないという。お決まりのコールアンドレスポンスが、我が家の母子間には存在するのです。(謎のローカルルールでしょう・・・。)

時々気づかずに普通に返事をすると、「今のは、うーうううーでしょ!」とつっこまれます(笑)

 

・・・・・・・・・

 

昔から、フレディ・マーキュリーという人物に興味がありました。ヒゲで、ピッタピタの奇抜な衣装で、力強く歌い、全身を使ってものすごいパフォーマンスをする、あの人です。

もちろん、クイーンも好きです。ファンを名乗るほどマニアックではないので大きなことは言えませんが、数枚あるベスト盤に入っているような曲はぜんぶ知っています。

数年前ですが、フレディの最後の恋人だった男性が書いた手記を読んだこともあります。だから、ウィキペディアに載っている程度のことは知っているつもりでいました。

 

本名はファルーク・バルサラ。インド洋に浮かぶ、当時イギリス領だったザンジバル島の生まれです。お父さんもお母さんもペルシャ系インド人で、パールシーと呼ばれるゾロアスター教(火を聖なるものとして信仰するペルシャ起源の古くからある宗教)を信じる民族の出です。

パールシーには比較的裕福な人が多く、フレディの家も富裕層に属していました。長男としての教育をつけるためにインドの寄宿学校に入れられ、音楽や絵画などの芸術的才能が開花したようです(が、学業の方は徐々におろそかに・・)。

そして寄宿学校を出てザンジバル島の家族の元に戻ってすぐに、死傷者が出るような大きな革命が起こったため、ロンドンへと逃れることとなります。ここでやっとクイーンの国、イギリスへやってきたわけです!この時17歳。
デザイン系の学校から美大っぽいところに進むことになるんですが(いいかげんですいません・・)、お父さんは堅い仕事(たしか会計士だったと思います)の人なので、息子の芸術志向をあまりよく思っていません。ここにちょっとした反目があるわけです。

 

映画は、ヒースロー空港でフレディが人種差別を受けながら、飛行機の荷下ろしの仕事をしているところから始まります。

 

 

一方、クイーンのメンバーとしてよく知られる他の人たちは、皆イングランド出身の知識階級の人です。大学に行きつつバンドをやってる感じの。。

最初から、フレディと他のメンバーたちとの間には、ある種の隔たりがあるわけです。音楽で結ばれたかけがえのない仲間であることは間違いないんですが。まあ、そんなところから物語は始まります。

 

・・・・・・・

 

ではいつも通り、ネタバレにならない程度に、ごく個人的な感想を。

(とはいえ、今回は私が最初からフレディについてある程度くわしいってことで、映画の筋に関係なくても、ネタバレになってしまうかもしれません!そういうわけなので、本当に嫌な人は見ないでくださいね!ちゃんと言いましたよ!(笑)苦情はなしですよ!)

 

 

☆この映画最初の見どころは、なんと開始直後にやってきます!

逃さないでください。それは、20世紀フォックスのファンファーレ。どーんと出てくる黄色のロゴとともに高らかに鳴り響く、アレです。これが今回、めちゃめちゃかっこいいんですよ!

待ちに待ったショウがまさに今始まるんだな!!と、血が沸き立つ感じでした。ブライアンとロジャーが今回のために演奏したものらしいです。道理でね。。

開始10秒でやられました。これのためにサントラ買っちゃいたいくらいです。

音楽ってほんと、たのしくていいものです。もちろん、作中で数々の名曲が生まれるシーンや、ライブ演奏で盛り上がる場面は、どれも大きな見どころです。血の沸きたつ感じ、ぜひ味わってほしいです。

 

☆メアリーに対する見方が変わった。

この映画に最初から出てくる、重要な登場人物メアリー。クイーン結成当時、若き日のフレディが恋に落ち、生涯愛した女性です。フレディの遺産の大半はこの人が相続したそうなので、真実の愛だったのでしょう。

しかし、最初のほうに書いたんですが、フレディの人生の一片を知るために私が読んだ本は、彼の最後の7年間を共に暮らした、男性の恋人による手記でした。映画にも出てくる、ジム・ハットンという人物です。筆者の穏やかな人柄が、ただ純粋にフレディを愛したことが、伝わる本でした。
ジムはフレディの人生において、間違いなく最愛の男性だったと思うのです。

なぜ、そうなったのか?いったい何があったのか?

ジムの手記は、当たり前ですが彼の主観で書かれているので、そこには言及されていませんでした。そして読み終わった後、読んだ人は皆メアリーが嫌いになるだろうなと思いました。私も思いました、なんていやな女なんだろうと。

でも、今回の映画を見て、メアリーの立場になって考えたら、その気持ちを想像したら・・。同じ女性として、どれだけ傷つき、葛藤があったのかと。よく関わり続けることを選んだなと。美しく脚色されているであろうことを差し引いても、相当のものです。それにまつわる印象的なシーンが幾つかありました。
ちょっと考えれば分かりそうなことなのに、それについて考えたことがなかった。一方の意見しか聞いていないことによる、先入観というやつです。

普段はこの手の思い込みがあるのが嫌で、なるべく両方の立場から考えるようにしているのです。(全然違う話ですけど、吉行淳之介が本当は誰をどう愛したのか知りたくて、妻と長い愛人と若い愛人が書いた本を全部読んだくらいです。←伝わりにくい)

ジムは数年前に亡くなりましたが、メアリーはまだ存命の人物。映画では2人とも、優しい人として描かれていました。最期に彼がいたのは、優しい世界だった。それでいいんじゃないかなと。

 

☆放蕩息子家に帰るのシーンで、泣いて息子氏に慰められる。

これに関しては、あまり書くとネタバレになってしまうのですが。フレディは、自慢の息子になりかったのかなと。そして、あるがままの自分を受け入れ、愛して欲しかったんだなと。その2つは、別の方向を向いていました。それがどれだけ辛かったか、孤独だったか。

考えると胸が痛みます。だから、そのシーンで涙が溢れて止まりませんでした。息子氏にヨシヨシされてしまった・・・!

こういうヨシヨシを、いつか恋人にする日が来るんだろうか。どんな相手でも、息子氏が真実そうしてあげたい相手にそうする日が来るなら、それを喜べる母でありたい・・。あれますように。

 

☆話題のライブエイドのシーンはやっぱり圧巻。

何がすごいかって、あんなそれっぽい人達をキャスティングできたのがすごい。よく探してきたな!!

乗り移ったのかというほどの寄せっぷりでした。

 

☆猫が超かわいい。

全編にわたってかわいい。猫派にはたまりません。ご主人のステージを見るシーンが良かった。

 

☆悩み、迷う人達のために。

本当にクイーンのファンだという、細かくいろんな歴史から何から何まで知っている人は、今回の映画に大きな脚色があることに、大なり小なり不満があるみたいです。

たしかに事実とは違うところも多いんだろうと思いますが、故人の誇りを傷つけるような脚色なら、製作に関わった彼に近しい人達が黙っていなかったはずと信じたい!あの時間内におさめて、今の世の迷える人たちに何か明るいことを伝えたいという趣旨なら、あれは最高の出来なんじゃないかと。

どうしようもない孤独や苦悩を抱えて、それでも最高のパフォーマンスを見せようとし続ける姿勢が美しい。胸を打たれます。

 

・・・・・・・

 

これを全部読んだあとの人でも、見に行ったらたぶん、私とはまったく別の新鮮な感動があると思います。そういう映画です。

迷っている人は、ぜひ劇場へ!!

yuki*

39歳/夫・息子(11歳)/手づくり部、料理部/横浜在住、大阪出身。港が見えそうで見えない丘の上の古い一軒家で、息子と年上の旦那さんと猫のリサと一緒に、楽しく暮らしています。本とラジオと美しい布が好き。がま口のお店をやっています。一度しかない美しい日々を、あたたかく綴りたいと思います。Instagram:@yukiiphone

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