11月。
ひっそりとした空気に深まる秋を感じるこのごろ。焼き菓子の似合う季節になりました。
今月はさつまいもをたっぷりと焼き込んだケーキです。
このケーキは以前、100人隊パーティーでデザートを担当したときのメニューのひとつ。このケーキを焼くと、当日準備にバタバタしながらも、できあがっていく会場やテーブルにワクワクしたことを思い出します。100人近い読者の方たちを前にドキドキ緊張したこと、その後、参加した方がおうちでも焼いてくれたことを知ってとてもうれしかったこと、楽しい時間と素敵な思い出の詰まったケーキになりました。
今回は少しサイズを小さくして、手軽にバットで焼いています。さつまいもをソテーしたら、あとは混ぜるだけのシンプルなレシピなので、ぜひお試しくださいね。
季節が進んで、さつまいもも色々な種類がお店に出始めました。おいしそうなさつまいもに、ケーキ焼きたい!と、焼き菓子熱もふつふつと上昇。
夏の間、お休みがちだったオーブンも稼働再開です!
さつまいものスティックケーキ
材料(16×22cmバット 1台分)
・ さつまいも 2本
・ 無塩バター 20g
・ きび砂糖 小さじ2
・ 卵 (ときほぐす) 2個
・ きび砂糖 60g
・ 無塩バター 100g
・ アーモンド粉 100g
・ 薄力粉 20g
・ ラム酒 大さじ2
・ 黒ごま 適量
作り方
下準備
* バターを室温で柔らかくしておく。
* オーブンを170℃に温める。
* バットにオーブンシートをしく
① さつまいもはよく洗って1cm角に切り、水にさらす。ざるにあげて水気をよく拭く。フライパンにバターを溶かし、さつまいもを炒める。全体にバターをなじんだらきび砂糖をふってからめ(写真a)、ペーパーの上に広げて冷ましておく。
② ボウルにバターを柔らかく練り、きび砂糖を加えてよくすり混ぜる。とき卵を2、3回に分けて少しずつ加え、そのつどよく混ぜる。
③ アーモンド粉を振るい入れ、なめらかになるまで混ぜる。ラム酒を加えて混ぜる。
④ 薄力粉を振るい入れ、混ぜ合わせる。
⑤ バットに生地を入れ、平らにならす。①を散らしてのせ、ごまをたっぷりとふる。(写真b)
⑥ 170~180℃のオーブンで20分ほど焼く。天板に入れたまま冷まし、スティック状に切り分ける。
(a)
(b)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。