5月
新緑を揺らす風がさわやかな季節になりました。
食卓ではそろそろ旬が春から初夏へと移ってきましたね。
食いしん坊の私には、季節の変わりめは旬のものにワクワクする楽しい時間でもあります。
今月最初のレシピもこれからが旬の果物を使って・・・「ブルーベリーフラン」です。
フランはフランスの伝統的なお菓子。季節のどんな果物でもおいしく作れるまさにおうちのおやつです。
熱いうちはスフレのようにフワフワ、冷やすとしまってもっちりとしたプリンのようになります。
素朴でやさしい味わい。あり合わせのものでささっと作れる手軽さも魅力です。
6月ころから本格的な収穫時期を迎えるブルーベリー。これからだったら、さくらんぼやアメリカンチェリー、パイナップルもいいですね。
焼くと甘酸っぱさが濃くなって、フレッシュなものとはまた違ったおいしさが発見できます。
今はまだ少し早い時期なので、時々酸っぱいブルーベリーに出会ったりするけれど、そんなときこそフランを作ってみてくださいね。
ちょっと酸っぱすぎたり、熟れ具合がイマひとつだったり・・・そんな果物でもおいしく作れる、懐の深いおやつなのです。
ブルーベリーフラン
【材料】 16~17㎝ 1台
・ ブルーベリー 140g
・ 卵 2個
・ 砂糖 40g
・ 薄力粉 25g
・ 生クリーム 100ml
・ 牛乳 100ml
・ レモン汁 小さじ1
・ レモン皮 1/2個分
【作り方】
* オーブンを180℃に温める。
* 器にバターを薄くぬる。
① ボウルに卵を割りほぐし、砂糖を加えて泡立て器で混ぜる。(写真a)
② 薄力粉をふるい入れ混ぜる。
③ 生クリームを少しずつ加えて混ぜる。
④ 牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
⑤ レモン汁、レモン皮を加えて混ぜる。
⑥ 器に⑤を注ぎ、オーブンで10分ほど焼く。表面が膨らんできたら一度取り出し、ブルーベリーをのせる。(写真b)オーブンにもどし、さらに20分ほど色よく焼く。竹串をさして何もついてこなければ焼き上がり。
(写真a)
空気が入りすぎないように静かにすり混ぜます。
(写真b)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。