2月
各地で春一番が吹きました。まだ寒い日が続くけれど、春は確実に近づいてきましたね。
今月のスイーツは「里芋シガレット」
皮ごとゆでてつぶしたサトイモを春巻きの皮で巻いて焼き上げました。皮はサクサク、中はサトイモのトロンとした食感が楽しいシガレットです。
以前、健康に効果的な食材をテーマにしたコーナーを担当していて、栄養パワーを活かす調理法でレシピを作っていました。
これはその時に作ったレシピのひとつです。
サトイモの特長といえば、独特のヌメリ。このヌメリに含まれる「ガラクタン」という栄養成分が脳細胞を活性化させるのです。
ただこのガラクタンは水溶性なので、皮つきのままゆでるのが効果的で・・・長くなるので、ざっくりとですが(笑)こんな生い立ちのレシピです。サトイモは、ぜひこのヌメリを残して使ってくださいね。
オーブンで焼くのでよりヘルシーですが、揚げたのも好きで、焼くか揚げるかでいつも迷ってます。(揚げたシガレットもお試しください☆)
中に入れたサトイモペーストは焼いている間に広がってくるので、両端にスペースを空けて包みましょう。
冷めると硬くなるので、焼きたて、揚げたての熱いうちにぜひどうぞ。
寒い冬も土の中でじっと栄養を蓄えていたサトイモパワーで、あたたかい春を待ちましょう。
里芋シガレット
【材料】 10本分
・ 里芋 3個
・ きび砂糖 30g
・ バター 20g
・ 春巻きの皮 10枚
・ 柚子 1個
・ シナモン 適量
【作り方】
* 柚子は皮をすりおろす
* オーブンを180℃に温める
① 里芋はよく洗い、皮のまま水から茹でる。(写真a)
② ①がやわらかくなったら、ざるにあげ皮をむく。
③ 熱いうちにフォークなどで丁寧につぶし、バターときび砂糖を加えてよく混ぜる。(写真b)
④ ③を半分に分け、片方に柚子の皮を、もう片方にシナモンを混ぜる。
⑤ 春巻きの皮の両端からスペースをあけて手前中央に④をおく。周囲に水で溶いた薄力粉を塗り、両端を1回折り込んで、手前から一度巻く。(写真c)もう一度、両端を折り込み、手前から巻いていく。しっかりと貼り合わせる。
⑥ オーブンシートをしいた天板に並べ、180℃のオーブンで20~25分焼く。(もしくは熱した油で色よく揚げてもOK)
(写真a)
(写真b)
(写真c)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。