ひと玉使い切り! 少ない素材で主役級!
“キャベツ”が私たちのスターに!
生でも火を通してもおいしいキャベツ。その甘味と食感で、合わせる素材が少なくても、満足感いっぱいに仕上げる力量はさすが! いつもは脇役になりがちだけれど、「今日は、君が主役だ!」。
神戸生まれ今井真実さん家の
キャベツひと玉ペロリなふわとろお好み焼き
“関西人は粉もの好き”といわれますが、今井さんも例外ではありません。ただし、生地はほぼキャベツ。たっぷり食べても驚くほど軽やかなのです。
まるごと1個使用
関西育ちならではの絶品生地!
ふわとろお好み焼き
調理時間10分
「キャベツの水分だけで水はいっさい入れなくてOK。山いもがふんわりとまとめてくれる、私のベストレシピ」(今井真実さん)
材料・4人分(12枚)
- キャベツ……1個(1200g)
- 山いも……大1本(480g)
- A)
- 卵……6個
- かつお粉(粉末)……大さじ1
- 塩……小さじ1
- 薄力粉……大さじ8
- 豚こま切れ肉……600g
- お好み焼きソース、かつお粉、青ノリ、サラダ油……各適量
2人分の場合
材料・4枚分
- キャベツ……1/3個(400g)
- 山いも……大1/3本(160g)
- A)
- 卵……2個
- かつお粉(粉末)……小さじ1
- 塩……小さじ1/2
- 薄力粉……大さじ4
- 豚こま切れ肉……200g
- お好み焼きソース、かつお粉、青ノリ、サラダ油……各適量
※本レシピではキャベツひと玉1200gとしています。レシピではグラム数を参考に調理をしてください
ふわとろ生地の作り方
- キャベツは粗みじん切りにする(下記参照 a)。山いもは皮をむいてすりおろす。
- ボウルに①とAを入れて空気が入るように全体をよく混ぜる(下記参照 b)。薄力粉を加え、さらによく混ぜる。
焼き方・1枚分
- 高温に熱したホットプレートにサラダ油大さじ1を広げる。お好み焼き生地をお玉2杯分入れ、へらで直径13〜14㎝程度に広げる(下記参照 c)。豚こま切れ肉適量をのせる。
- 生地の端が茶色になったら裏返す。2〜3分焼き、器に移す。お好み焼きソースをかけ、好みでかつお粉、青ノリを振る。
*今井家では、食べ切れない分は焼いてから1個ずつラップに包んで冷凍保存。「1カ月ほどおいしく食べられます。おやつに重宝!」(今井真実さん)
“キャベツが主役”なふわとろ仕上げのお好み焼きの秘訣はこの3つ!
a.キャベツは生地とからむように粗みじん切り
4等分のくし形に切り分けてから、玉ねぎのみじん切りの要領で粗みじん切りに。「キャベツの千切りで作る方法もありますが、生地としっかりからんでふわとろ食感にするためには粗みじんにするのがおすすめ。ひっくり返すときの生地の割れ防止にもなります」(今井真実さん)
b.空気を含ませるように混ぜてエアリー食感に
キャベツと生地のつなぎに山いもを使うのでふわふわ食感に。さらに混ぜ方にもコツが。「練らないように、ボウルの底にへらを入れて大きく返しながら混ぜることで、空気を含ませよりふんわりと。ちなみに、かつお粉がない場合は普通の削り節でOK」(今井真実さん)
c.焼くときは高さを出してふんわりと
「生地がやわらかいので広げずに、ふんわりさせるために高さを出すのがポイント。焼いている最中、上からへらで押さえると、せっかくのふんわり食感が最後で台なしに。関西人は、これをすると怒る人も(笑)」(今井真実さん)
\今井さんの愛用ソース/
オリバー どろソース
「関西で人気の定番ソース。通常のお好み焼きソースの上に、このピリッとスパイシーなソースをアクセントとしてかけるのが好きです」(今井真実さん)
小さく焼いてトッピングを楽しむ“タコス風”アレンジ
焼くサイズを小さくして、タコスのようにいろんなトッピングを加えて楽しむのもおすすめ。「ソースでなく塩とレモンで味わったり、お好み焼きの新しいおいしさに出会えます」(今井真実さん)
今井さんのおすすめトッピング8
- チーズ&目玉焼き
- ひき肉すじこん風(下記参照)&トマト
- シラス&大葉
- ソーセージ&ケチャップ
- ホタテ&青ねぎ
- 牛ロースの薄切り肉
- ひき肉すじこん風(下記参照)&青ねぎ
- ツナ&レモン
神戸名物を手軽に再現。ごはんのお供にも!
ひき肉すじこん風
材料・2人分
- 合いびき肉、こんにゃく(アク抜き済みのもの)……各100g
- しょうゆ、砂糖……各大さじ2
作り方
- こんにゃくは約2㎝×5㎜サイズの薄切りにする。
- ①とひき肉を耐熱容器に入れ、しょうゆと砂糖を加えて混ぜ、ラップなしで電子レンジ(600W)で6分加熱する。
わが家では、キャベツはいくつあっても大歓迎。そのわけは、家族が大好きなお好み焼きにすると、1回でひと玉ペロリだから。目指すのはキャベツたっぷりでふわとろな仕上がりです。作り方は、ちょっとコツを覚えればとても簡単。ぜひ、トライしてみてください!
MAMI IMAI
Staff Credit
撮影/豊田朋子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「“キャベツ”が私たちのスターに!」に掲載の記事です。