3月
そろそろ春の到来。
道端に何気ない小花が咲いて、庭先の木の枝にも小さな新芽が顔をのぞかせたり。あちこちで春の色を見つけるとうれしくなりますね。
今回はいちごの春色モンブランです。
甘酸っぱいいちごとふんわりクリーム。パリパリのチョコレートにサクサクのビスケット。市販のビスケットを使うので、作り始めたらあっという間に出来上がってしまうくらい簡単だけれど、いくつもの食感の組み合わせがたのしい小さなモンブランです。
いちごたっぷりのさわやかないちごクリームとまろやかでこくのあるマスカルポーネクリームの2種類で。
チョコレートはビスケットに水分が染み込むのを防ぐ大切な役割もしてくれていて、タルトやパイ作りでもクリームを流しこむときにはチョコレートをぬっておきます。
いちごとバナナは小ぶりのもののほうがクリームをしぼりやすいので、大きいときは少しカットしてくださいね。
クリームで使ういちごは口金にひっかからないように丁寧にピュレにして、あとはまっすぐに構えて姿勢を正して(笑)くるくると・・・
かわいい春色おやつでお皿の上の春もおたのしみくださいね。
いちごのモンブラン
【材料】 各8個分
(いちごクリームのモンブラン)
・ いちご 80g (正味)
・ 砂糖 20g
・ 生クリーム (乳脂肪分35%くらい) 100ml
・ ダイジェスティブビスケット 8枚
・ ホワイトチョコレート 30g
・ いちご 4粒
・ バナナ 4切
(マスカルポーネクリームのモンブラン)
・ マスカルポーネチーズ 120g
・ 砂糖 20g
・ キルシュ 小さじ1
・ レモン汁 小さじ1
・ 生クリーム (乳脂肪分35%くらい) 100ml
・ ダイジェスティブビスケット 8枚
・ ホワイトチョコレート 30g
・ いちご 4粒
・ バナナ 4切
【作り方】
(いちごクリームのモンブラン)
① ホワイトチョコレートは細かく刻み、湯煎にあてて溶かす。いちごはヘタを取り、バナナは2㎝に切る。
② ビスケットにチョコレートを塗り、いちご、バナナをのせて冷やしておく。(写真a)
③ クリーム用のいちごはミキサーでピュレにする。(写真b)
④ 生クリーム、砂糖、③を合わせてボウルに入れ、氷水にあてて角がしっかりと立つまで泡立てる。
⑤ ④を星口金のついたしぼり袋に入れ②のまわりに渦巻き状に絞る。(写真c)
(マスカルポーネクリームのモンブラン)
① いちごクリームのモンブラン①②同様
② マスカルポーネに砂糖、キルシュ、レモン汁を加えてよく混ぜる。
③ 別のボウルに生クリームを入れ、氷水にあててしっかりと角が立つまで泡立てる。
④ ②に③を加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。
⑤ ④を星口金のついたしぼり袋に入れ①のまわりに渦巻き状に絞る。
(写真a)
(写真b)
*包丁で刻むときは、口金にひっかからないよう、かたまりが残らないように細かくたたく
(写真c)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。