朝のお弁当作りは時間が勝負。そんなときに助かるのは、起き抜けすぐから、頭を使わず調理がスタートできる味つけ簡単、手順もシンプルな「ルーティン弁当」! お弁当生活もメリハリをつければ、ラクして長続き!
味も見た目も、バランス最高!
鶏ももの中華炒め弁当
ささっと作ったとは思えない、塩味、酸味、甘味がバランスよく入ったカラフルなお弁当。「しっかり塩味の鶏肉と、甘くジューシーなパプリカ。メリハリのきいたメインでごはんが進みます」(上田淳子さん)
鶏ももの中華炒め弁当の段取り
- 温かいごはんをザルなどに広げて粗熱を取る
- パプリカ、いんげんを切る
- にんじんをピーラーで薄切りにする
- にんじんのマリネを作る
- いんげんをゆでる
- フライパンで鶏ももの中華炒めを作る
- いんげんを和える
- すべて冷めたことを確認し、お弁当箱に詰める
Main
鶏ももの中華炒め
朝、味つけをあれこれしなくても、手頃な野菜と炒めるだけでメインが完成。「ごま油を使えば、中華な味わいに」(上田淳子さん)
材料・1人分
- 鶏ももの塩漬け(作り方は下記参照)……全量
- パプリカ(赤)……1/2個(70g)
- こしょう……少々
- ごま油……小さじ1
作り方
- パプリカは2~3㎝角に切る。
- フライパンにごま油を中火で熱し、①と鶏肉を火が通るまで3分ほど炒める。仕上げにこしょうを振る。
夜のうちに味つけ
鶏ももの塩漬け
材料・1人分
- 鶏もも肉……100g
- 塩……ふたつまみ(*ひとつまみ=指3本でしっかりつまんだ量)
作り方
- 鶏肉は2~3㎝角に切ってポリ袋に入れる。塩を加えて、よくもみ込み、冷蔵庫でひと晩~3日おく。
塩が行き渡るよう、袋の上からもむ。冷凍するときは、解凍時間を短くするために平たくするのがおすすめ
*冷凍で3週間保存可。
ピーラーにんじんのマリネ
にんじんはささっとピーラーで薄切りに。「千切りよりラクなうえに、短時間で味がしみるから、一石二鳥ですよ」(上田淳子さん)
材料・1人分
- にんじん(ピーラーで薄切りにしたもの)……50g
- 酢……小さじ1
- 塩……ひとつまみ
- オリーブオイル……大さじ1/2
作り方
- ボウルにすべての材料を入れ、味がなじむように軽くもむ。しばらくおき、水気をよく絞って弁当箱に詰める。
いんげんのピーナッツバター和え
「お弁当には、このくらい濃厚な味わいのおかずがひとつ入ると、いいバランス」(上田淳子さん)
材料・1人分
- さやいんげん……6本
- ピーナッツバター(加糖)……小さじ1
- しょうゆ……小さじ1/2
作り方
- いんげんは食べやすい長さに切り、好みのかたさにゆでる。
- ボウルにピーナッツバターとしょうゆを入れてよく混ぜ、①を和える。
盛りつけのコツ
たまには大胆に、斜め詰めもあり!「1種類だけおかずの分量が多いときにおすすめの詰め方。開けたときのインパクトもあるし、作るほうも新鮮な気分でいいのでは」(上田淳子さん)
お弁当歴12年の上田淳子さん
「朝、頭がぼんやりでもおいしく作れる方法はありますか?」
Answer
夜のうちにメインおかずだけ味つけしておきましょう
「お弁当はメインがおいしければ何とかなる!でも、朝はとにかく眠い。それならメインの味つけだけ、前日にやっちゃいましょう」(上田淳子さん)
夕飯作りのついでに、チャチャッと調味料に漬けるだけ。これで明日は、考えなくてもちゃんとおいしいメインが完成です。
「朝は焼くだけ炒めるだけ。前日からの漬け込みなら味が中まで入るから、お弁当向きのしっかり味で、味の面でもメリット大です」(上田淳子さん)
お弁当作りは、たいてい朝食と同時進行。台所が散らかってしまうのも悩みです。
「洗い物、面倒ですよね。お弁当は“冷ます”も必須ですから、作業の順番も大切。今回は効率のいい段取りもお伝えします。毎日のお弁当は、考えずに作れるくらいがちょうどいい。気負わないおいしさって、あるんですよ」(上田淳子さん)
それぞれにしょうがなどアクセント食材を加えれば、レパートリーは無限!?
「昔、息子の塾弁に餃子を入れたら、先生に『教室中がにんにくのにおいになりました』と言われたことが。にんにくは密閉されるとにおいがモワッと強くなるので、お弁当には避けて(笑)」(上田淳子さん)
同様に、生の長ねぎやきゅうりも避けたほうが無難。
教えてくれたのは
上田淳子さん
渡欧し、一流店で研鑽を積んだのち帰国。シェフパティシエを経て独立。料理家として多忙な日々を送りながら、双子の息子のお弁当作りを幼稚園3年、塾弁2年、中高&浪人時代の計12年続けてきた。「お弁当は食べるほうも作るほうも、飽きないくらいの味でいいんじゃないかと思っています」(上田淳子さん)
Instagram:ju.cook
Twitter:ju_cook123
2022年4月号【考えなくてもおいしい「ルーティン弁当」パンで盛り上がる「エンタメ弁当」】より
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 撮影協力/UTUWA TITLES
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