オーブンで焼成しないからこその、フレッシュ感や口溶けのよさを味わって。食後のデザートにもおすすめです。
手作りのレモンカードをたっぷりと
クロワッサンのレモンパイ風
人気のレモンメレンゲパイを、市販のクロワッサンで手軽に再現できます。レモンカードは、自家製ならではの風味豊かな甘酸っぱさが魅力。残ったらヨーグルトやクッキーに添えても。
材料・1個分
- クロワッサン(市販品)……1個
- マシュマロ(市販品)……適量
- レモンカード(作りやすい分量)
- バター(食塩不使用)……40g
- 卵……1個
- グラニュー糖……50g
- レモン果汁……50㎖(1 1/2個分)
- レモン(国産)の皮のすりおろし……1個分
作り方
- レモンカードを作る。バターを大きめのボウルに入れ、湯煎(※フライパンに水を入れ、沸騰したら火を弱めてボウルをのせる)で溶かす。
- ボウルに卵を割り入れてほぐし、グラニュー糖を一度に加え、泡立て器でよく混ぜる。レモン果汁とレモンの皮も加えて混ぜる。
- フライパンに水を入れ火にかける。沸騰したら弱火にし、②のボウルごと湯煎する。①を少しずつ加え、弱火で約5分以上、混ぜながら加熱する。とろみがついたらザルに通し、ゴムべらで押しつけてこす。
- 熱いうちにバットへ移し、表面にぴったりとラップをかけて(あれば保冷剤を上にのせる)、冷蔵庫で2時間以上冷やす。
粗熱が取れたレモンカードは、雑菌が入らないよう表面にぴったりとラップをかけ、冷やします。密着するように、手で軽く押さえて
※レモンカードは、煮沸した瓶に入れて、冷蔵庫で4〜5日保存可能。
- クロワッサンを厚さ半分に切り、④を塗り、マシュマロをのせる。オーブントースターで2~3分加熱する。
マシュマロは、トーストすると、溶けてメレンゲのように。大きめの場合は、小さくカットする
若山曜子さん
ってどんな人?
菓子・料理研究家。東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。フランス国家資格(CAP)を取得し、現地のパティスリーやレストランで研鑽を積む。伝統のメソッドに基づきながらも、作り手に寄り添ったレシピを提案。ステイホーム中にSNS上で話題になったバナナブレッドをはじめ、過去にはジャーサラダや台湾カステラをはじめとするスイーツなど、若山さんがブームを作った料理は数知れず。
近著は『丸型で焼くからおいしいパウンドケーキ』(主婦と生活社)。愛猫モンちゃんが時々登場するインスタグラム(@yoochanpetite)も大人気。
お店のエッセンスを取り入れて、
味も見た目もしゃれた大人のおやつに
「私にとっておやつは、食べることはもちろん、作ること自体が楽しみなんです」と語る若山さん。
「パティスリーのケーキやレストランのデザートを食べているときも、これ、家で作れないかなぁと、ついつい考えてしまいます。技術は簡単に身につかないし、手間もそこまでかけられないけれど、おいしいなと思うお菓子には、ハーブやスパイス、リキュールなど、さりげない材料の組み合わせがあり、そこは私もまねができるかなと思うんです」
今回ご提案いただいたのは、食後におすすめのオーブンを使わないおやつ。手軽でいて、味や仕上がりが大人好みのもの。
「自分で作るお菓子は、ちょっと贅沢に好きな材料を惜しみなく使えるのもいいところ。まずは今回のレシピで作ってもらい、そこからさらに“自分好みの味”を見つけてもらえたらうれしいですね」
2021年12月号【若山曜子さんの手軽でしゃれてる大人おやつ】より
撮影/清水奈緒 スタイリスト/曲田有子 取材・原文/広沢幸乃