『枇杷の豆乳プリン』
7月
雨の日がつづきます。
子どもの頃、祖父母の家の枇杷の木が 毎年実をつけていて、雨の季節になると、実が膨らむのを楽しみに待っていました。
いまでも枇杷を見ると その頃の記憶が戻って、なつかしい思いに駆られます。
今回のレシピは『枇杷の豆乳プリン』。
トロンととろける口どけの豆乳プリンに、枇杷のコンポートと枇杷の香りが移ったシロップをかけて。
コンポートはフレッシュさを残したいので、さっと火を入れるだけにして、冷やしながらゆっくりとシロップを含ませます。
甘みや酸味がはっきりとした他のフルーツと比べて、枇杷はとてもやさしい風味。
枇杷のやさしく、和の涼を感じるスイーツです。
フルフルの豆乳プリンを そっと固めたのは、お気に入りの 安斎新、厚子さんの器。
一目見て、卵のような 楽しいシルエットに魅かれて 手に取りました。
仕上がりは思った通りの目玉焼き(笑)
作り慣れたお菓子も 器で表情が変わるのが楽しくて、色々と器で遊んでいます。
雨の日はもう少しつづきそう。
あれこれ器に迷いながら、おやつの準備をするのも 楽しい時間ですね。
枇杷の豆乳プリン
【材料】
4人分
枇杷のコンポート
・ 枇杷…… 8~10個
・ 水…… 300ml
・ 砂糖…… 40g
・ レモン汁…… 小さじ1
豆乳プリン
・ 豆乳(無調整)…… 200ml
・ 牛乳…… 100ml
・ 生クリーム…… 100ml
・ 砂糖…… 40g
・ ラム酒…… 小さじ2
・ 粉ゼラチン…… 5g
・ 水…… 大さじ2
【作り方】
- 枇杷のコンポートを作る。枇杷はおしりの方から皮をむく。ナイフを1周くるりと入れ半分に切り、種とヘタを取る。
- 鍋に水、砂糖、レモン汁を入れ火にかける。ひと煮立ちしたら弱火にし、①を入れる。再び煮立ったら、火を止める。そのまま冷まし、冷蔵庫でよく冷やす。(一晩おくといい)
- 豆乳プリンを作る。粉ゼラチンは大さじ2の水に振り入れてふやかしておく。鍋に豆乳、牛乳、砂糖を入れ、混ぜながら火にかける。沸騰させないように温め、鍋肌からふつふつしてきたら火からおろす。
- ふやかしたゼラチンを加え、よく混ぜて溶かす。
- 生クリーム、ラム酒を加えてよく混ぜる。
- ⑤を氷水にあて、時々混ぜながらとろみがつくまで冷ます。とろみがついてきたら器に注ぎ、冷やし固める。
- びわのコンポートをのせ、シロップを適量かける。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。