子どもたちの「おなかすいた!」にこたえるお昼ごはんは、待ったなしのスピード勝負。常備タンパク質で食べごたえ確保。何かとバタバタな夏休みのごはん問題を解決するのは、お手軽チャーハンです!
まずは超基本のこちらをマスター
ハムたまチャーハン
特別な材料やテクニックは必要なし。「炒め上がったその香りは、まさしく本格チャーハン!」(市瀬悦子さん)
材料・2人分
- あたたかいごはん……400g
- ハム……4枚
- 長ねぎ……1/2本
- 溶き卵……2個分
- 酒……大さじ1
- しょうゆ……小さじ1
- 塩……小さじ1/2
- こしょう……少々
- サラダ油……大さじ2
作り方
使うのは、手頃な冷凍ごはんでOK
ごはんは、炊きたてを使わなくても十分おいしくできる。200g(1人分)ずつ冷凍しておくと使いやすい
ごはんを解凍して軽くほぐす
電子レンジで完全に温まるまで解凍したら、ボウルに入れて軽くほぐす。ごはん粒をつぶさないよう注意
ふわふわ卵を作り、一度取り出す
フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、溶き卵を入れる。木べらで大きく混ぜ、半熟卵を作る
具材(ハムとねぎ)をさっと炒める
フライパンにサラダ油大さじ1を足して中火で熱し、みじん切りにしたハムと長ねぎをさっと炒める
ごはんは切るようにさっくり混ぜて
長ねぎが透き通ったらごはんを加える。木べらで切るようにごはんを軽くほぐしながら、具材と混ぜる
ごはんに酒を回し入れる!
酒を入れると風味がつくうえ、さらにほぐしやすく。すぐに蒸発しないよう、鍋肌でなくごはんの中央に
卵を戻し入れ、ひと炒めする
卵をフライパンに戻し、木べらでさっくりごはんに混ぜ込む。ごはんを押しつけてつぶさないように!
しょうゆは鍋肌から投入!
塩、こしょうを振り、仕上げにしょうゆを投入。熱い鍋肌から加えることで、香ばしさをプラスする
仕上げのポイントは“大きくすくって返す”
混ぜるときは“大きくすくっては返す”を意識するとごはん粒がつぶれず、ふっくらチャーハンに仕上がる
おうちで絶品チャーハンが作れる
5つのコツ
1.ごはんは温かいものを使用
2.材料は調理前にすべて用意しておく
3.フライパンはフッ素樹脂加工でOK
4.火加減は中火、焦げてきそうなときは弱めても大丈夫
5.お酒を加えるとお米がほぐれやすくてふっくらに
教えてくれたのは
市瀬悦子さん
「おいしくて、作りやすい家庭料理」をテーマに活躍。子どもが楽しむ料理の普及にも力を注ぐ。近著に『基本調味料で作る5分麺』(主婦と生活社)
2021年8月号【冷凍ごはんとハム・ツナ・納豆で……完食絶品チャーハン】より
撮影/キッチンミノル スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
市瀬悦子 Etsuko Ichise
料理研究家
「おいしくて作りやすい料理」をテーマに書籍や雑誌、メーカーのメニュー開発などで活躍。思わず白いご飯が食べたくなる親しみやすい味が人気。著書に『2品献立、はじめました』(大和書房)、『「材料入れて煮るだけ」レシピ』(主婦と生活社)など多数。