今年1月、LEEwebのスイーツ連載にアップされた「フルーツ水羊羹」が読者の間で「映える! 久々にお菓子を作りたくなった!」と大人気に。
そこで、ゼリーでも作れる簡単レシピを新たに提案。蛯原友里さんがお菓子研究家・八田真樹さん直々に教わりました!
ジューシーな柑橘類の甘味が凝縮!
グレープフルーツとオレンジの3色テリーヌ
3色を互い違いに並べるだけで美しいグラデに! 事前に果肉をコンポートすることで、ゼリー部分と一体感のある絶妙な甘さに。
材料・8×18㎝パウンド型(テリーヌ型)1台分
- グレープフルーツ(ホワイト)……2個
- グレープフルーツ(ルビー)……1個
- オレンジ……2個
- 砂糖……70g
- 粉ゼラチン……10g
- 水……大さじ4
- ゼラチンは冷やさないと固まらない
- ゼラチンは沸騰させるとタンパク質が壊れて固まりにくくなるので注意。
また、果物の酵素でも分解されるので、パイナップル、キウイ、バナナ、いちご、りんごなど酵素の多いものは、軽くレンジでチンするなどの工程が必要。 - 型に注ぐ前にゼリー液が固まってきたら、その都度湯せんで溶かす
■果肉を切り出す
1. グレープフルーツ(ホワイトとルビー各1個)、オレンジはそれぞれ房から果肉を切り出し、保存容器等に入れる。上下と側面の皮を厚めに切り落とした後、袋に沿って両側にナイフを入れると、薄皮が残らずきれいに切り出せる。
■コンポートを作る
2. コンポートを作る。グレープフルーツ(ホワイト)1個の果汁を絞り、水(分量外)を加えて400㎖にして鍋に入れる。砂糖を加えて火にかける。ひと煮立ちしたら火からおろす(ここで、大人は好みでコアントローなど柑橘系のお酒大さじ2を加えると香りがよくなる)。
3. ②を①の果肉に注ぎ、表面にぴったりとラップをして冷ます(ひと晩おいても。時間がたつほど酸味がやわらぐ)。
■ゼリー液を作る
4. ゼリー液を作る。水にゼラチンを振り入れてふやかす。ボウルにザルを重ねて③のコンポートを濾し、そのシロップ350㎖を火にかける。湯気が出るくらいに温まったら火からおろし、ふやかしたゼラチンを加え、混ぜて溶かす。
5. ④をボウルに移す。底を氷水に当てながら、ゆっくりと混ぜ、ややとろみがつくまで冷やす。
■型に果肉とゼリー液を1段ずつ入れる
6. 型に、⑤を高さ3㎜ほど流し入れる。
7. やや固まったら、グレープフルーツとオレンジをひと切れずつ、色が交互になるように並べ入れる。
8. 1段入れたら上からゼリー液を少し流して隙間を埋める。これを繰り返し、最後にゼリー液を型の縁まで流し入れる。
■冷蔵庫で冷やし固める
9. 冷蔵庫に入れて、3時間以上冷やし固める。ゼリーがしっかり固まったら、型から外して完成。
ゼリーを型からきれいに外すコツ
型をぬるま湯にさっとつける。外側のゼリーが少しだけゆるくなり、外れやすく。
型とゼリーの間1~2カ所にナイフを差し込んで、隙間を作る。
お皿やまな板をかぶせて、しっかり押さえたままひっくり返し……
そっと型を持ち上げるときれいに外せる。
(左)蛯原友里さん Yuri Ebihara
ファッション誌や広告、TV等で活躍する人気モデル。5歳の男の子のママという顔も持つ。ステイホームの影響で料理系YouTubeを観るようになり、調理器具を買うため合羽橋デビューを果たしたそう。
(右)八田真樹さん Maki Hatta
会社勤めを経て、幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。LEEwebでの連載はなんと18年目! 著書に『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。
【特集】涼しげ! 映える!「フルーツのカラフルゼリー」
詳しい内容は2021年LEE6月号(5/7発売)に掲載中です。
撮影/馬場わかな ヘア&メイク/森 ユキオ(ROI) スタイリスト/久保田朋子(物) 徳永千夏(服)
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。