冬は、献立に困ったら鍋で決まり。栄養バッチリ、価格もお手頃なキャベツを驚くほど大量に、おいしく食べ尽くします。簡単なのになんでこんなにハマるの!?と驚きの連続!
煮込むほどに甘くやわらかになるキャベツは、鍋にうってつけ。組み合わせ次第で、意外なおいしさを発揮する優等生素材です。
ほうじ茶とキャベツ? これが驚くおいしさ!
キャベツとしゃぶしゃぶ肉のほうじ茶チーズ鍋
アミノ酸豊富な茶葉はうま味の宝庫。さらにほうじ茶なら香ばしさも! 「大人味?と思いきや、チーズを入れれば子どもが大好きな味に」
材料・2~3人分
キャベツ……1/2個
豚ロースしゃぶしゃぶ用肉……300g
ピザ用チーズ……170g
粉チーズ(好みで)……適量
A)
ほうじ茶の茶葉(お茶パックに入れる)……大さじ2
昆布……5cm角1枚
水……4カップ
B)
しょうゆ……大さじ1
酒……小さじ1
塩……小さじ1/3
黒こしょう……少々
作り方
- キャベツは千切りにする。豚肉は5㎝幅に切る。
- 鍋にAを入れる。30分ほどおいてから弱火にかけ、沸いたらお茶パックと昆布を取り出し、火を止める。
- ②にBを入れ、キャベツの半量、豚肉の半量、ピザ用チーズの半量をのせる。さらに残りのキャベツ、残りの豚肉を重ね、フタをして中火にかける。
- キャベツが好みのやわらかさになったらフタを取り、残りのチーズと粉チーズをのせて余熱で溶かす。仕上げにこしょうを振る。
キャベツ、豚肉、チーズの順に2段重ねる。豚肉の味わいが、じんわりとキャベツに吸い込まれ、とろとろチーズが間から顔を出す
シメはこちらで
残ったスープにごはんを入れて温めて。「仕上げにも、ピザ用チーズと粉チーズをたっぷりかけて。最後の雑炊も、ほうじ茶効果で驚くほど香り高くあっさり味なんですよ」
教えてくれたのは
黄川田としえさん
「わが家が鍋にするのは、私が忙しいときと、とにかく野菜をたくさん食べさせたいとき! “おかずとごはん”のときには箸が進まない野菜にも、不思議とどんどん手が伸びるんです」
ポイントは、だしやうま味が濃く出る素材を組み合わせること。肉類をはじめ、にんにく、チーズ、うま味が出て香りのよいほうじ茶と合わせるなどひと工夫。
うま味がたっぷり溶け出しているから、そこにスープがある限り、まさに野菜を無限に食べられるのです。
「野菜をたっぷり食べられて、作る側もとてもラク。冬はもう、毎日鍋でもいいくらい!」
PROFILE
食育インストラクターの資格を持ち、アスリートフード、発酵食にも詳しい。元プロサッカー選手の夫、長男、長女の4人家族。鍋のときは、野菜を子どもたちの器に勝手に投入して苦笑いされるそう。
少ない材料でシンプルなのに奥深い 家族がやみつき!「野菜無限鍋」
詳しい内容は2021年LEE1月号(12/7発売)に掲載中です。
撮影/松村隆史 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美