10月。
ここ数日で金木犀が香るようになりました。思わず深呼吸をしたくなる、いい香り。
日ごとに秋が深まっているのを感じます。
今回のレシピは『秋の果物とヨーグルトクレメダンジュ』です。
クレメダンジュはフランスのアンジュ地方発祥のチーズのスイーツ。
本来はフロマージュブランというチーズを使いますが、手に入りやすいヨーグルトで代用した ヨーグルトクレメダンジュです。
今回は夏に作るレシピより、クリームを少し増やした まろやかで優しい口当たりの秋バージョンのレシピ。
旬の葡萄をソース代わりにからめると、酸味が加わってちょうどいいバランスに。
作り方はいたってシンプル。ほぼほぼ、時間が作ってくれるスイーツです。
これはお好みなのですが、程よく水分を残した方がすきなので、水分(乳清)が出過ぎたときは ヨーグルトにその分戻し、2度目の水切りも 2時間ほどにしています。
ガーゼに包まれた姿も何だか可愛いくて(笑)
一人分ずつ包んで作ってもいいし、まとめて大きく作って 取り分けても。
ほんのりとシナモンが香る 即席クランブルと 季節の果物を添えて、好きなように カスタマイズしながら食べるスタイルで。
秋は断然、葡萄がおいしい! 芳醇な香りとさわやかな酸味が、ふわふわと儚い口どけのクレメダンジュによく合います。
グラスに重ねてパフェ仕立てにするのもたのしいですよ。
ぜひ、お好きな形でおたのしみくださいね。
秋の果物とヨーグルトクレメダンジュ
【材料】 4人分
・ ヨーグルト(無糖) 400g
・ 砂糖 40g
・ 生クリーム (乳脂肪分35%前後) 150ml
・ 全粒粉ビスケット 30g
・ バター 10g
・ シナモン 小さじ1/2
・ 葡萄 適量
【作り方】
① ざるにガーゼ(キッチンペーパーやコーヒーフィルターでもOK)を2重にして敷く。ヨーグルトを入れ、4時間以上冷蔵庫において200gになるまで水切りをする。(*200gより少なくなっていたら、水切りした乳清(ホエー)を戻して200gにする。)
② ①に砂糖の半量を加えて混ぜる。
③ 生クリームに残りの砂糖を加え、氷水にあてながら柔らかい角が立つまで泡立てる。2、3回に分けて②に加え、泡を消さないようにやさしくゴムベラで混ぜ合わせる。
④ ざるにガーゼ(キッチンペーパーやコーヒーフィルターでもOK)を2重にして敷き、③を入れる。冷蔵庫で2時間ほど冷やす。
⑤ クランブルを作る。ビスケットをジップロックなどの厚手の袋に入れ、上からめん棒で押して細かく砕く。シナモンを加えて混ぜ、溶かしたバターを加えてよく混ぜ、冷やしておく。
⑥ 器に④を取り分け、果物、クランブルを添える。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。