うだる暑さの夏、キッチンに立つ時間はできるだけ短く。そんなときの味方が麺レシピ。中でもレンチンで食べられる冷凍うどん、そのまま炒められる焼きそばにフォーカス! おなじみ素材で新鮮な味、作りおきで手間なしワンランク上の味。この夏はもう、うどんと焼きそばだけで生きていける! 今回は冷凍うどんを使ったレシピを市瀬悦子さんがご紹介!
具の種類が少ないからこそ、おいしさがきわだち、満足度もアップ。和風な味付けも、2素材でここまでできる!
つゆだくはお好みで!
牛すきとろろうどん
濃いめに仕上げた、牛すきの煮汁で味わう一杯。
材料・2人分
牛切り落とし肉……200g
長いも……200g
冷凍うどん……2玉
卵黄……2個
A)
だし……3/4カップ
みりん……大さじ3
しょうゆ……大さじ2 1/2
砂糖……大さじ1
一味唐辛子(好みで)……適量
作り方
- 長いもはすりおろす。
- フライパンにAを入れて混ぜ、中火にかける。煮立ったら牛肉を加え、時々返しながら5分ほど煮る。
- うどんは袋の表示どおりに電子レンジで加熱して器に盛る。①、②の牛肉をのせて好みの量の煮汁をかける。卵黄をのせ、好みで一味唐辛子を振る。
お留守番のときはうどんをレンチンして、それぞれ用意しておいた具をのせる。卵は全卵でもOK。
※できるだけおいしく食べられて、子どもでもラクに準備できるレシピにこちらのマークを付けております。
「麺料理に満足感を求めると、あれこれ具材を増やしがち。でも、メインを2個くらいに絞ったほうがラクなうえ、むしろ味の印象が鮮やかになるんです」と市瀬さん。
ポイントは、種類を絞る分、量は多めにすること。そして、アクセント食材を効果的に使うこと。
「にんにく、しょうが、大葉などの薬味はたっぷりと。洋風に仕上げるなら、カレー粉やレモンや黒こしょうを使うと、味がキリッと締まります。麺類にありがちな“最初から最後まで同じ味”の単調さを、さわやかな風味やほのかな刺激が一新してくれますよ」
市瀬悦子さん
「おいしくて、作りやすい家庭料理」をテーマに、書籍、雑誌、テレビなど多岐にわたって活躍中。著書に『あるものだけで作れる平日ごはん』(主婦の友社)など多数。
詳しい内容は2020年LEE9月号(8/6発売)に掲載中です。
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
市瀬悦子 Etsuko Ichise
料理研究家
「おいしくて作りやすい料理」をテーマに書籍や雑誌、メーカーのメニュー開発などで活躍。思わず白いご飯が食べたくなる親しみやすい味が人気。著書に『2品献立、はじめました』(大和書房)、『「材料入れて煮るだけ」レシピ』(主婦と生活社)など多数。