7月半ば
今回のレシピは、手作りの黒蜜と、さっと作れる簡単なフルーツのデザートです。
ちょっとだけ手を加えて おもてなしのデザートにしたい時や、切ってみると 思いのほか 酸味の強いフルーツだったりすると、冷蔵庫から 定番のトッピングを出してきて、ちょっとずつのせながら アレンジをたのしんでます。
よく登場するのが…1.黒蜜 2.ママレード 3.ポートワインなどの洋酒
夏は特に出番が多いので、欠かすことなく作り置きしているのが 黒蜜です。
いつも使っているのは沖縄の黒糖。
これにきび砂糖を少し加えてゆっくりと煮詰めます。
濃厚な風味に仕上げたいときは7:3くらい。黒糖特有のほのかな酸味も味わえて、寒天などの水菓子に。穏やかな風味に仕上げたいときは半々の割合で。こちらはパンケーキなどに。
生姜の搾り汁を少し加えると、あと味がすっきりとして 暑い日におすすめです。
手作りの黒蜜はこくのある風味がとてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
ママレードは 皮のところを柑橘類や南国フルーツに合わせることが多く、ほろ苦さが加わって美味。
かくし味程度に加えるのがポイントです。
ポートワインは甘口のワイン。ほんの少しお酒を効かせると、フルーツの風味も引き立って、大人のデザートに。
他にも 煮詰めたバルサミコ酢や、すだちやかぼすのシロップも ちょくちょく仲間入りしてます。
作り置きの小瓶が並ぶのを見るとたのしくなって、せっせと作ってはニンマリ…
季節のフルーツに色々とちょい足ししていると、新しい組み合わせを発見して、レシピを思いつくことも。
デザートのつもりが実験のようになってしまうこともしばしばです。
皆さんもぜひ、おたのしみくださいね☆
フルーツボート (黒蜜)
【材料】 作りやすい分量
・ 黒砂糖 50(~70g)
・ きび砂糖 50g(~30g) (三温糖、白砂糖、ざらめなどでもOK)
・ 水 100ml
・ 好みで生姜のしぼり汁 少々
・ すもも、ネクタリンなど 各適量
・ アイスクリーム
・ ママレード
・ ポートワイン
【作り方】
① 黒蜜を作る。小鍋に砂糖、水を入れてよく混ぜる。弱火にかけてゆっくりと煮詰める。アクが出たら取る。気泡が少し大きくなって、軽くとろみがついたら火をとめる。お好みで生姜のしぼり汁を加える。
② すももをカットし、アイスクリームをのせる。黒蜜や、ママレード、ポートワインなどお好みのものをかける。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。