6月。
そろそろ雨の季節。
おうちでのんびり過ごす雨の日。
おやつの時間もゆっくりとたのしんでくださいね。
今回のレシピは「チェリーのフラン」です。
フランはクラフティとも呼ばれ、フランスでは定番の家庭のおやつ。
素朴でやさしい風味が好きで、季節の果物でよく作るけれど、もともとは さくらんぼを焼き込んだ、リムーザン地方発祥のお菓子なのです。
今回は 旬のアメリカンチェリーを たっぷりと焼き込んで。
アメリカンチェリーは火を入れても また おいしい果物。 甘酸っぱさが 卵とミルクのやさしい生地によく合います。
焼きたては ふわふわに膨らんで、中はトロリとクリーミー。 冷めると萎んで もちっとした しっかりプリンのような食感に。
食べ時の温度で 味わいが変わってくるのも フランの魅力のひとつです。
家庭のお菓子らしく、作り方もシンプルで ただ混ぜていくだけ。
お菓子作り初心者さんも 気楽に作ってみてくださいね。
焼きたてが食べられるのは、おうちのおやつならではの贅沢。
雨の季節、まだ肌寒い日には 熱々をぜひ、どうぞ。
チェリーのフラン
【材料】 4人分
・ 卵 2個
・ グラニュー糖 40g
・ 薄力粉 25g
・ 生クリーム 100ml
・ 牛乳 100ml
・ レモン汁 小さじ2
・ レモン皮(すりおろす) 1/2個分
・ アメリカンチェリー 24粒
(器用)
・ バター 適量
・ グラニュー糖 適量
【作り方】
* オーブンを180℃に温める。
* 器にバターを薄くぬり、グラニュー糖を器全体にまぶす。
① アメリカンチェリーのヘタの部分に竹串などを刺し、種を押し出す。種の周りに沿ってぐるりと切り込み、半割にして種を取ってもいい。
② ボウルに卵を割りほぐし、グラニュー糖を加えて泡立て器でよく混ぜる。
③ 薄力粉をふるい入れ混ぜる。
④ 生クリームを少しずつ加えて混ぜる。
⑤ 牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
⑥ レモン汁、レモン皮を加えて混ぜる。
⑦ 器に⑥を注ぎ、チェリーを並べる。オーブンで20~30分焼く。竹串を刺してみて、生地がついてこなければ焼き上がり。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。