1月半ば
ここ数年人気が高まっているアジアンスイーツ。
お店でも各国様々なスイーツが並んで楽し気です。
今回のレシピは、『ほうじ茶のモーモーチャーチャー』。
初めて目にしたとき、「モーモーチャーチャー??」と、思わず手に取ったマレーシア生まれのスイーツです。
マレーシア語で「ごちゃ混ぜ」という意味の 何だかかわいい響き。
ココナッツミルクプリンの上に カスタードソース、白玉、さつまいも、塩気のきいた豆などをのせるのが定番のスタイルです。
今回はほうじ茶のソースで和風にアレンジしてみました。
とろんととろける口どけのいいココナッツミルクプリンに ほうじ茶を煮だしたソースを合わせて。
ほうじ茶の香ばしい香りにほっと和みます。
ココナッツミルクプリンはゼラチンを控えてやわらかめに固めました。
ゼラチンで固めるときのポイントは、とろみをつけてから 器に注いで冷やし固めること。
そのまま冷やし固めると、濃度の違う生地が分かれて層になってしまうことがあるので、なめらかに仕上げる大切なポイントです。
今回のレシピはアイテムが多い分、工程が多いけれど、”ごちゃ混ぜ”にしたときの おいしさを楽しみに作ってくださいね。
ごちゃ混ぜの中から 色々な食感や味が発見できるのも また楽しい。
新しいけれど、どこか懐かしい風味のスイーツです。
ぜひ、お試しくださいね。
ほうじ茶のモーモーチャーチャー
【材料】 5人分
(ココナッツミルクプリン)
・ ココナッツミルク 300ml
・ 牛乳 100ml
・ 生クリーム 100ml
・ 砂糖 50g
・ 粉ゼラチン 5g
・ 水 大さじ3
(ほうじ茶ソース)
・ ほうじ茶 6g (ティーバック3袋分)
・ 卵黄 1個
・ 砂糖 30g
・ 牛乳 150ml
・ 生クリーム 50ml
・ 白玉粉 30g
・ 水 30ml
・ さつま芋 1/3本
・ 黒豆(甘煮)、塩えんどう豆 各適量
・ 黒ゴマ 適量
・ 岩塩(あれば) 少々
【作り方】
*粉ゼラチンは水大さじ3に振り入れてふやかしておく。
① ココナッツミルクプリンをつくる。鍋にココナッツミルク、牛乳、砂糖を入れ、よく混ぜて火にかけ、沸騰直前まで温める。(煮立たせないようにする)
② ①を火からおろし、ふやかしたゼラチンを加えてよく混ぜる。生クリームを加えてよく混ぜる。
③ ②を氷水にあて、時々混ぜながらとろみがつくまで冷やす。とろみがついたら器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
④ ソースを作る。鍋に牛乳と茶葉を入れ弱火にかける。鍋肌からふつふつしてきたらごく弱火にし、絶えず混ぜながら1~2分煮出す
⑤ ボウルに卵黄、砂糖を白っぽくなるまですり混ぜる。④を茶こしでこしながら注ぎ入れ、手早く混ぜる。茶こしに残った茶葉を上からぎゅっと押さえて牛乳をしっかりとしぼり出す。
⑥ ⑤を火にかける。絶えず混ぜながら軽くとろみがつくまで炊く。とろみがついたら火からおろし、生クリームを加えて混ぜ、冷やしておく。
⑦ 白玉粉に水を加えてよくこね、耳たぶくらいの柔らかさにする。小さく丸める。沸騰した熱湯に入れ、浮いてきたら、さらに2、3分茹でて冷水にとる。
⑧ さつま芋は皮つきのまま柔らかく蒸す。
⑨ ③の上にほうじ茶ソースをしき、水気をきった白玉、さつま芋の輪切り、黒豆、塩えんどう豆をのせる。さつま芋に黒ゴマ、岩塩(あれば)をふる。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。