10月
実りの秋。
おいしい、うれしい季節がやってきました。
今月最初のレシピは『葡萄のパイ』です。
前回は小さな葡萄のケーキだったので、今回は大粒の葡萄が主役。
層が膨らむのを押さえて、薄く焼き上げたパイをパリっとキャラメリゼ。
コクのあるマスカルポーネクリームをのせて、葡萄をふんだんに並べました。
ふんわりと軽く、口どけのいい マスカルポーネクリームには 少し酸味のある果物がよく合います。
葡萄が沈まないように、パイに塗るクリームは のせすぎないのが きれいに仕上げるポイント。
でも、やっぱりクリームたっぷりで食べたい!・・・ということで、
この薄いパイには、残りのクリームをパイに添えて、好きなだけ のせながら食べる 追いクリームスタイル(笑)で落ち着いています。
サクサクのパイに 葡萄もクリームも たっぷりとのせて頬張るしあわせ・・・!
小さなパイの上の小さな秋。
皆さんも、ぜひ お楽しみくださいね。
葡萄のパイ
【材料】15cm丸型 2台
・ 冷凍パイシート (18x18cm) 2枚
・ 粉砂糖 適量
・ マスカルポーネチーズ 150g
・ 生クリーム 100ml
・ 砂糖 25g
・ キルシュ 大さじ1/2
・ 葡萄 (好みのものでok) 1房
【作り方】
* オーブンを200℃に温める。
① パイシートを直径15~16cmの円形に切り抜き、竹串などで全体に穴をあける。
② 200℃に温めたオーブンで5分ほど焼き、軽く膨らんできたら上に天板を重ねてのせ、10分ほど焼く。(天板が2枚なければ耐熱のバットなど重しになるものでok)
③ 重ねた天板を外し、粉砂糖を全体にたっぷりとふりかける。粉砂糖が溶けてキャラメル色になるまで、天板はのせずに再び8~10分焼く。
④ マスカルポーネクリームをつくる。ボウルにマスカルポーネチーズ、砂糖、キルシュを入れ、なめらかになるまでよく混ぜる。
⑤ 別のボウルに生クリームを入れ、氷水にあてながら柔らかい角が立つまで泡立てる。
⑥ ④に⑤を2、3回に分けて加え、さっくりと混ぜ合わせる。
⑦ ③に⑥のクリームを塗り、半分に切った葡萄を並べる。
⑧ 残りのクリームを⑦に添える。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。