9月半ば
過ぎ行く季節が名残惜しく、
過ぎ行く旬も名残惜しく。
今回のレシピは『小さな葡萄のケーキ』です。
秋の味覚 葡萄もまさに今が旬ですが、品種が移りかわり、デラウェアはそろそろ終盤。
心残りのないようにと、今のうちに焼いておきたいケーキのレシピです。
クルミがアクセントのしっとりとした生地に デラウェアを皮ごとたっぷりとのせて焼き上げました。
甘酸っぱさがぎゅっと凝縮された葡萄は、皮までトロンととけるように やわらか。
小さな果実のおいしさを余すところなく焼き込んだケーキです。
はじけた皮からあふれた果汁がシロップの代わり。
焼き上がりはとてもやわらかいので、型のまま冷まし、冷蔵庫で冷やして果汁と生地をなじませます。
冷たいままでも、常温にもどしてからでもおいしいので、お好みで。
小さな葡萄をそのまま焼き込んだ 秋色ケーキ
ぜひお試しくださいね。
小さな葡萄のケーキ
【材料】 16×22cm型 1台分
・ 卵 2個
・ きび砂糖 60g
・ 無塩バター 100g
・ アーモンド粉 100g
・ 薄力粉 20g
・ ラム酒 大さじ2
・ くるみ 30g
・ デラウェア 2房
・ ピスタチオ 適宜
【作り方】
* バターを室温で柔らかくしておく。
* くるみはローストし、刻む。
* バット(型)にオーブンシートをしく
* オーブンを170℃に温める。
① ボウルにバターを柔らかく練り、きび砂糖を2、3回に分けて加え、クリーム状になるまですり混ぜる。
② ときほぐした卵を2、3回に分けて加え、そのつどよく混ぜる。
③ アーモンド粉を振るい入れ、なめらかになるまで混ぜる。ラム酒を加えて混ぜる。
④ 薄力粉をふるいながら加え、混ぜ合わせる。刻んだくるみを加える。
⑤ オーブンシートをしいた型に生地を入れ、平らにならす。170℃のオーブンで10分焼く。
⑥ 一度オーブンから取り出し、ぶどうを皮つきのままのせる。ピスタチオを散らす。オーブンに入れさらに15~20分焼く。網にとって型ごと冷まし、冷蔵庫で冷やす。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。