7月
今年の梅雨明けは遅いようで、今月に入っても梅雨空と蒸し暑い日が続いています。
こんなお天気の日はさっぱりとしたスイーツがうれしいですね。
今回のレシピは『枇杷の杏仁プリン』です。
トロンとやわらかな杏仁プリンに やさしい甘さの枇杷のコンポートをのせました。
コンポートは軽く煮るだけにして フレッシュな香りと風味を残して。
枇杷の香りが移った シロップをかけて頂きます。
コンポートのシロップはお好みで生姜のしぼり汁を加えても。
すっきりとした少し大人の風味で、暑い日にはこちらもおすすめです。
枇杷というと、思い出すのが 祖父母の家の庭に植えられた 一本の枇杷の木。
甘い実をたくさんつけた枝をもらってくると、家族総出で実をもいでいました。
おしりから皮をむくと、するんときれいに むけるのが楽しくて。
もいだばかりの枇杷は 瑞々しくて やさしい甘み・・・口いっぱいに頬張っていた 贅沢な思い出。
お店に並んだ枇杷を見つけると、子どもの頃を思い出して 今でもわくわくしてしまうのです。
梅雨が明けたら やってくる暑い夏の日にも活躍してくれる さわかなスイーツです。
ぜひお楽しみくださいね。
枇杷の杏仁プリン
【材料】
枇杷のコンポート
・ 枇杷 8個
・ 水 300ml
・ 砂糖 40g
・ レモン汁 小さじ1
杏仁プリン
・ 牛乳 300ml
・ 杏仁霜 30g
・ 砂糖 30g
・ 生クリーム 150ml
・ 粉ゼラチン 5g
・ 水 大さじ2
・ ミントの葉 適宜
【作り方】
* 粉ゼラチンは大さじ2の水に振り入れてふやかしておく
① 枇杷は種に沿って一周切り込みを入れ、半分に切る。種とヘタを取り、おしりの方から皮をむく。
② 鍋にシロップの材料を入れよく混ぜる。①を入れ、オーブンシートで落し蓋をして、中火にかける。煮立ったら弱火にし、5分ほど煮る。そのまま冷まし、冷蔵庫でよく冷やす。
③ 杏仁プリンをつくる。鍋に杏仁霜、牛乳、グラニュー糖を合わせて入れ、よく混ぜる。杏仁霜が溶けたら火にかけ、混ぜながら沸騰直前まで温める。
④③を火からおろし、ふやかしたゼラチンを加えてよく混ぜる。生クリームを加えてよく混ぜる。
⑤ ④をボウルに移し、氷水にあて、時々混ぜながらとろみがつくまで冷やす。とろみがついたら器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
⑥ びわのコンポートをのせ、シロップを適量かける。ミントを飾る。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。