6月になりました。
また少し季節が進んで、そろそろ雨の季節。
しっとりとした空気と雨の匂い。
おうちでのんびりと過ごす時間も増えそうです。
雨の日も季節を感じながら 楽しく過ごしたいですね。
今回のレシピは『抹茶のミルフィーユ』です。
サクサクのパイ生地と香り豊かな抹茶のカスタードクリームを重ねたミルフィーユ。
ひと口頬張ると抹茶のほろ苦さと香りが広がります。
「お茶を淹れて一息つこうかな」という時、ふだんは ほうじ茶や煎茶が定番で、おうす(お抹茶)を点てるときはちょっと特別な時間。
お茶と一緒に頂くお菓子も、いつもと同じでも特別に思えるから不思議です。
カジュアルに楽しむお茶もいいけれど、この感じがまた楽しくて。
和菓子に限らず、クッキーやケーキ、冷たいお菓子にもおうすを点てて楽しんでいます。
抹茶のミルフィーユもおうすと一緒に。
キャラメリゼしてカリっと焼き上げたパイ生地とトロリととろけるクリーム。
ミルフィーユは食感のちがいもおいしさのひとつです。
ぜひ パイ生地が一番サクサクしている作りたてをお楽しみください☆
抹茶のミルフィーユ
【材料】
・ 卵黄 2個
・ グラニュー糖 40g
・ 薄力粉 20g
・ 牛乳 200ml
・ バニラビーンズ 1/3本
・ 抹茶 小さじ1
・ 湯 小さじ2
・ 無塩バター 10g
・ 生クリーム 50ml
・ グラニュー糖 5g
・ 冷凍パイシート (20x20cm) 1枚
・ 粉砂糖 適量
仕上げ
・ 粉砂糖 大さじ2
・ 抹茶 小さじ1/2
【作り方】
* オーブンを200℃に温める。
* 抹茶は湯でよく溶いておく。
① パイシートを2等分に切り、竹串などで全体に穴をあける。
② 200℃に温めたオーブンで5分ほど焼き、軽く膨らんできたらパイ生地の上にもう1枚天板を重ねてのせ、さらに10分ほど焼く。
③ 重ねた天板を外し、粉砂糖を全体にたっぷりとふりかける。粉砂糖が溶けてキャラメル色になるまで、天板はのせずに再び7~8分焼く。
④ クリームをつくる。バニラビーンズのさやを縦に切り、種をしごき出す。鍋に牛乳とバニラビーンズのさやと種を入れ、火にかける。
⑤ ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。ふるった薄力粉を加えて混ぜる。
⑥ 牛乳が沸騰寸前まで温まったら、⑤に注ぎ、よく混ぜる。
⑦ 万能こし器を通して漉しながら鍋にもどす。絶えず混ぜながら火にかける。
⑧ とろみがついたら火からおろし、抹茶液を加えよく混ぜ、バターを加えてよく混ぜる。
⑨ バットなどに移し、表面にぴったりとラップをして冷ます。
⑩ 生クリームとグラニュー糖を、氷水にあてながら角が立つまで泡立てる。別のボウルに⑨をほぐしてなめらかにし、生クリームを2回に分けて加え、さっくりと混ぜ合わせる。
⑪ パイ生地を3~4cm幅に切り分け、クリームを絞り出す。もう1枚パイ生地をのせ、同様にクリームを交互に絞ってパイ生地を重ねる。
⑫ 仕上げ用の粉砂糖と抹茶をよく混ぜ、茶こしに入れて振る。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。