今月からLEEWebがリニューアルです!(おめでとうございます~~\(^o^)/)
このコーナーもたくさんの方にお菓子作りの楽しさが伝えられるように、ますます充実させていきたいと思ってます。 毎月、旬の食材を使ったいつものスイーツレシピに加えて、ちょっとしたアレンジやお料理、大好きな器のことなどなど・・・撮影後記として少しずつお話しできたらいいな、と。まだまだ手探り状態ですが、どうぞお付き合い下さいね。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
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9月
空を見上げるとすっかり秋空。秋の果物もたくさん出てきました。
今月はいちじくとバニラのコンフィチュール(ジャム)をのせたヨーグルトのムースです。
私がバニラの入ったジャムに初めて出会ったのはフランスに留学していたときのこと。 ジャムの妖精といわれるフェルベールさんの、ラ・フランスとバニラのジャムでした。 今では日本でも素敵なジャムがたくさん作られているけれど、当時は何かと何かをかけあわせたジャムがあまりなかったので、初めてフェルベールさんのジャムを見たときは衝撃的で、そのおいしさに感動したのでした。
何といってもバニラのさやが丸々1本入った瓶がかわいい!!!
その後、自分でも色々なかけあわせのジャムを作るようになったけれど、やっぱり一番すきなのはバニラの入ったジャムなのです。
いちじくはとりわけ気軽にジャム作りできる果物です。
ぐつぐつ煮詰める必要がないので、あっという間にできあがり。冷めるとかたくなるので、軽いとろみがついたら火からおろしましょう。
できあがったばかりのキラキラのジャム瓶を並べると、甘いバニラの香りに思わずニンマリ。
いちじくが出回るこの時期はせっせとジャム作りの日々がつづいています。
いちじくとバニラのコンフィチュール&ヨーグルトムース
・ いちじく 250g(正味)
・ グラニュー糖 30g
・ レモン汁 大さじ1/2
・ バニラビーンズ 1/4本
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・ プレーンヨーグルト 350g
・ 生クリーム 200ml(乳脂肪分35%くらいのものがおすすめ)
・ グラニュー糖 40g
・ キルシュ 大さじ1
・ 粉ゼラチン 5g
・ 水 大さじ2
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・ タイム (あれば)
*粉ゼラチンは水に振り入れてふやかしておく。
① コンフィチュールをつくる。いちじくは皮をむき、ざく切りにする。バニラビーンズは縦に切り、中から種をしごき出す。
② ボウルに①と(バニラはさやも入れる)グラニュー糖、レモン汁を入れてよく混ぜる。
③ 鍋に②を入れ中火にかける。アクを除きながら時折混ぜつつ煮る。軽くとろみがつき、ツヤが出てきたら火を止める。
④ ヨーグルトムースをつくる。ヨーグルトにグラニュー糖、キルシュを加えてよく混ぜる。
⑤ ゼラチンを湯煎で溶かす。ゼラチンに③のヨーグルト生地をひとすくい加えてよく混ぜてなじませ、③にもどし入れてよく混ぜる。
⑥ 別のボウルに生クリームを入れ、氷水にあてながら軽くすくえるまで泡立てる。(6分立て)
⑦⑤に⑥を2~3回に分けて加え、やさしく混ぜ合わせる。
⑧⑦を器に入れ、冷やし固める。固まったら①をのせて、完成!
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。