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LIFE

モヤモヤしているのはうちだけ? パパとママのジェンダー問題

夫婦間ジェンダーバイアス、どう解消してる?夫婦で読みたいおすすめジェンダー本5選

  • LEE編集部

2021.09.30

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男女の役割分担に対する固定観念や、性差に関する偏見を示す"ジェンダーバイアス"。30~40代夫婦では、育児や家事、仕事に関して、互いにモヤっと感じるケースも少なくないはず。

そのバイアスは放っておいていいの? 子どもへの影響は? 今こそ真剣に考えるべきとき!?

家庭内ジェンダーバイアスに気づいたとき、どうしたのか、読者のエピソードをご紹介!

ジェンダーの基本を知りたいときに参考になる、おすすめ5冊もピックアップ!

この記事は2021年8月7日発売LEE9月号の再掲載です。


夫婦間ジェンダーバイアスに気づいたら?
夫婦間ジェンダーバイアスに気づいたら?どんな“話し合い”をしてモヤモヤを解消してる?

夫婦間のジェンダーバイアス解消のためには、どちらかが我慢したり飲み込んだりせず、尊重しながら意見を交換するアサーティブなコミュニケーションが○

「夫が何気なく『育児を手伝う』と言ったので『“手伝う”という言葉を使われると、本来なら自分がやることではないけど、大変そうだから助けてあげようという感じがしてムッとする』と素直に伝えました。夫は協力的だけど、悪気がない発言だからこそ、育児=母親がメイン担当という意識が強いことを痛感」(LEE100人隊N o.059 ツナさん)

「夫が子どもたちの前で『男子はバカだから』と発言。すかさず指摘して『今の言葉は娘にも息子にもよくない。男はいつまでたっても子どもでいいと思っているような大人になってほしくない』と伝えると、納得したようで『ごめん、よくなかった』と。子どもの前であろうと、気になることはその場ですぐ修正するようにしています」(ゆんさん)

「夫へのストレスが限界になると、不満をメモに箇条書きにして夫婦で話し合い。メモがあると少し冷静に伝えられる気がします。あまりわかってもらえないけれど、今後も折に触れて話したい」(るーんさん)

「『男らしく、女らしくはもはや死語かもね』『管理職の研修でLGBTの人たちへのNGワードを聞いた』などお互いが持つ情報や認識を会話の中で自然に確認し合う。自分たちが育った環境と今では違うよね、という話もよくしています」(トミーさん)

「私は専業主婦なので家事・育児は基本的に私が担当。でもそれは、女だから家事・育児ではなく、私は夫よりそれらが得意だから、と夫婦ともに考えています。相手をリスペクトする気持ちを持っているとモヤモヤしにくいのかも」(LEE100人隊TB 季絵さん)

「昭和のヒット曲の中には、気になるジェンダーバイアスを含んだ歌詞が。『これは亭主関白的なセリフだよね』と認識したうえで、冗談まじりに夫婦で歌っています」(LEE100人隊No.052 まいむさん)

"本"という第三者に頼るのも手
夫婦で読みたい「おすすめジェンダー本」5選

夫婦で読みたい「おすすめジェンダー本」5選

夫婦間で行き詰まったとき、ジェンダーの基本を知りたいときの参考になる5冊をピックアップ!

根強い女性差別がなくならないのはなぜ?
『女性差別はどう作られてきたか』

『女性差別はどう作られてきたか』

現代につながる女性差別が生まれた流れを、政治思想史から分析。西洋と日本で異なる背景を「家父長制」という概念から読み解く。
中村敏子著 ¥858/集英社



ミソジニーを具体例をまじえて明快に解説
『女ぎらい ニッポンのミソジニー』

『女ぎらい ニッポンのミソジニー』

ジェンダーについての情報発信を続ける上野千鶴子さんの代表作。男にとっては「女性蔑視」、女にとっては「自己嫌悪」である「ミソジニー」を明快に分析。
上野千鶴子著 ¥1012/朝日新聞出版

大黒柱になった妻が昭和のお父さんに!?
『大黒柱妻の日常 共働きワンオペ妻が、夫と役割交替してみたら?』

『大黒柱妻の日常 共働きワンオペ妻が、夫と役割交替してみたら?』

仕事をしたい意欲が爆発して、家計の7割を担うことになった「大黒柱妻」を描いたコミック。立場が逆転したことで見える問題が明らかに。
田房永子著 ¥1320/エムディエヌコーポレーション

33歳の女性が直面してきた困難、差別を描く
『82年生まれ、キム・ジヨン』

『82年生まれ、キム・ジヨン』

33歳、1児の母であるキム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う困難、差別が浮かび上がる。映画化もされた韓国のヒット作。
チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳 ¥1650/筑摩書房

男らしさの呪縛を抱えた3人の男性の物語
『たてがみを捨てたライオンたち』

『たてがみを捨てたライオンたち』

専業主夫になるべきか悩む会社員、離婚して孤独な広告マン、アイドルオタクの公務員。男としてこれでいいのかと悩む3人の心の内は、夫の視点を理解するヒントにも。
白岩玄著 ¥814/集英社文庫


撮影/露木聡子 イラストレーション/朝倉千夏 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2021年8月7日発売LEE9月号『パパとママのジェンダー問題』の再掲載です。

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