春のゆらぎ肌は花粉症が原因かも？

乾燥の厳しい冬を抜け、穏やかな春到来、といきたいところですが、春と同時にやってくるのが花粉。敏感肌ゆえ、1年中さまざまな肌トラブルと戦っている私ですが、特に花粉シーズンはあらゆる花粉対策を講じないと、すぐに肌がかゆくなったり赤らんだりと散々な目に。

「花粉症じゃなければ……」と長年思っていたのですが、なんと花粉による肌荒れは、花粉症ではない人でも起こりうることが資生堂の研究で明らかに！

なぜ花粉症ではない人にも関係するのか、また花粉による肌荒れの対策方法を、皮膚科医・日比野佐和子先生に教えてもらいました。最後には、花粉症歴20年以上の私が今年活用している花粉対策アイテムも合わせてご紹介します！

花粉症ではない人の約4割が、春先に肌のゆらぎを実感

資生堂が、花粉症の女性600名と花粉症ではない女性600名、計計1200名を対象に実施したアンケートにおいて、「春先（2～3月頃）に、肌のゆらぎ、肌あれを感じることはありますか？」との設問に、全体の約6割が「感じたことがある」と回答。

花粉症ではない女性に限定しても、約4割の人が「感じたことがある」と回答したそう。

アンケート結果からも、春先の肌荒れは花粉症を発症している人に限った悩みではないことが伺えます。

花粉症ではないのに、なぜ肌が荒れてしまうの？

それではなぜ、花粉による肌荒れが起こるのでしょう。

資生堂によると、多くの花粉症の原因にもなっているスギ花粉のタンパク『Cryj1（クリジェイワン）』という目や鼻のアレルギー症状を引き起こす物質が肌に付着すると、通常は活動していない肌の中の『トロンビン』という酵素を活性化させてしまい、表皮細胞は興奮状態に。

これは花粉症の有無に関わらず、肌荒れの原因になるのだとか。

日比野先生も「花粉症ではない人も、花粉による肌荒れ対策をするべき」と話します。

「花粉症は、主に鼻孔粘膜や目の粘膜に花粉が付着することで起こりますが、最新の研究で、花粉が肌に付着すると、花粉症でない人でも肌荒れを起こす可能性があることがわかりました。従って、花粉症の人でなくても予防策を講じることが大切なのです」（日比野先生）

花粉を肌に付着させない3つの予防方法

そんな花粉による肌荒れを予防するポイントは、花粉を肌に付着させないことと、皮膚のバリア機能を低下させないことが重要！ ここでは、花粉を肌に付着させないための予防方法をご紹介します。

マスクをしていても正しく装着されていない場合、隙間から花粉は侵入して肌に付着してしまうので要注意。また、花粉・ちり・ほこりなどの微粒子汚れなどから肌を守る機能を持った、スキンケアやメイクで肌を覆うことで、花粉の付着を軽減できます。特に皮膚の薄い口周りは、クリームなどを塗ってからマスクを着用することで防御力UP！

2.帰宅したらすぐに洗顔・保湿
帰宅したら時間をおかず、手をしっかり洗った後に刺激の少ない洗顔料で付着した花粉ごと洗い流しましょう。刺激を避けるためにも泡立つ洗顔料がおすすめです。

3.自宅にいても花粉対策を怠らない
自宅にいても、開けた窓から花粉が舞い込んだり、ベランダで洗濯物を干ている際に衣服や髪の毛に付着してそのまま部屋に持ち込んだりといったリスクがあります。自宅でも、花粉を防ぐ機能が備わったメイク・スキンケアなどのアイテムを活用しましょう。

花粉症ライターが実践中の対策グッズ

数ある花粉対策アイテムのなかで、私が今年お世話になっているアイテムをご紹介します！

d プログラム アレルバリア エッセンス

敏感肌さん御用達ブランド「dプログラム」のアレルバリアシリーズですが、今年1月に新アレルバリアシリーズとしてパワーアップ！ 先端技術「アレルバリアテクノロジーNEO」を全アイテムに搭載することで、肌の上にバリア膜を作り、花粉やほこりなど空気中の微粒子を付着させない仕組みに。

化粧下地としても使える「アレルバリア エッセンス N」は軽やかなテクスチャーで、なじませると白浮きもなし！ 個人的に、＜SPF50+・PA+++＞とUVカット機能付きの化粧下地だと、日中から夕方にかけて肌が乾燥してくるケースも多かったのですが、こちらは1日中潤いが持続してくれたのもお気に入りポイントでした。

オイル層と化粧水が混ざり合ったミスト化粧水「アレルバリア ミスト N」は、瞬時に潤いもプラスしてくれるので、敏感肌＆花粉症の私にとって早くも欠かせない存在に！ 細やかなミストで、肌に心地よくなじんでくれます。また、メイクの上からでも使える優れもので、ポーチに常備しています。

MoriLabo 花粉バリアシール

※この商品は終売となっております（2024年2月現在追記）

自宅での花粉対策に活用しているのが、衣類の襟などにシールを貼るだけで花粉をガードしてくれる「MoriLabo 花粉バリアシール」。

シールに配合されているトドマツの香り成分がバリア層を作り、顔の周りに浮遊するスギ花粉をコーティングし、アレル物質の働きを低減してくれる仕組みに。

写真のようにピタッと貼るだけで、効果が約5〜6時間持続。肌がどうしようもなく荒れてしまったときでも使えるので、とっても助かっています！ 清々しいトドマツの香りも在宅ワーク中のリフレッシュに◎。

小学4年生ですでに花粉症になり、外遊びが大好きな姪っ子にもプレゼントしました。

からだにユーグレナ

「自分に不足している栄養素がいまいち分からない……」との理由から、ビタミンやミネラル、食物繊維など59種類の栄養素をバランス良く摂れるスーパーフード“石垣島ユーグレナ”を使用した「からだにユーグレナ」の飲料とタブレットを愛飲中。

もともとは、免疫力を高めたい、自律神経を整えたいと思って飲み始めましたが、研究ではスギ花粉症の症状を緩和する可能性もみられたのこと。花粉症にもアプローチしてくれると良いな……と密かに期待しています。

また、ユーグレナは和名でミドリムシ（ワカメと同じ藻の一種）と、勝手に苦そうなイメージがあったのですが、タブレットはほぼ無味無臭、飲料に至ってはもはやおかわりしたくなる美味しさ！ 全く無理なく続けられるのも魅力のひとつです。

自宅でも外出先でも今年は花粉対策を！

今年は新型コロナウイルス感染対策のため、オフィスや自宅の換気を積極的に行っていることから、例年以上に窓から花粉が舞い込んでしまっているかもしれません。

花粉症の人は引き続き、花粉症じゃないけれど肌の揺らぎに悩んでいる人も、今年は花粉症対策を心がけましょう！