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LIFE

ヨチヨチ父の育て方

夫は売れないアイドル? “イクメン”コウケンテツさんの「ヨチヨチ父」アドバイスQ&A!

2018.02.25

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「イクメン」としてすでに名高いあの人は、いかにして「できるパパ」になったのか!?

そこで、「ベテラン父」こと、料理家コウケンテツさんに、ヨチヨチ父を上手に育てる方法、経験談をうかがいました!
「妻がイライラしてるときどうしてますか?」など、パパからコウさんへのQ&Aも必見です。

自分は「敏腕プロデューサー」
夫は「売れないアイドル」と思って育てましょう


料理家 コウケンテツさん
PROFILE
雑誌やテレビでのレシピ提案のほか、食育や男性の家事・育児参加などの啓蒙活動にも注力。講演会やイベント出演なども多数。本誌にて「のっけめしですよ。」を好評連載中。

すべてに平等を求めず得意な分野で頑張ればよし!

昨年7月に第3子が誕生し、3児のパパとなったコウさん。以来、イクメンぶりにさらに磨きがかかっている様子ですが、最近、イクメンについてある「真理」にたどりついたそう。

「上の子の幼稚園の友達のママと話していたとき、そのママが『夫にイクメンになってほしいわけじゃない。パパになってほしいんだ』と言ったんです。『これだ!』と思いました。

さまざまな方面で男性の家事や育児について語ってきましたが、実は少し違和感もあったんです。父親が料理や掃除をすればイクメン、それでいいのかな?と。

もちろん家事はするほうがいいですが、ママや子どもが本当に求めていることができる、それが『パパ』になるということなんじゃないかと。大事なのは、ママの納得感なんです

あるママで『うちの夫は休日になると、子どもを外にどんどん連れ出してくれる。平日の家事は全然しないけど、大満足』と言う人がいたんです」

「逆に僕は、アウトドアは苦手なのでそういうことは一切してあげないんですが(笑)、要はすべての負担が平等でなくても、パパなりに求められていることをちゃんとやってくれたら、ママは満足してくれるんですね。

お互いの役割に納得して、それぞれのよさを生かせるパートを頑張る。これも立派な成長だと思います」

とはいえ、それだけではなかなか日々のママの負担の軽減にはなりづらいもの。

「イライラをためちゃうとつらいですよね。そうならないために、戦略的にパパを動かしましょう!

ママがパパをプロデュースするんです。パッとしないアイドルをいかに売れる子に育てていくか、すご腕のプロデューサーになったつもりで。歌もダンスも下手、でも売らなきゃいけないんです(笑)」

 

「◯◯までやって」と終わりを伝えるのも大事

「パパの性格はよく知っているでしょうから、ものの言い方、頼み方、伝えるタイミングなどを相手の性格に合わせて繰り出してみてください。うちはまさにそれで、妻の僕への声のかけ方とか、言うタイミングが絶妙だったおかげで、今のわが家の形ができました。

ひとつ、パパの教育法で大事なことを挙げると、それは『終わりを言ってあげる』こと。子どもの料理教室でもそうですが、『ねぎをここまで切ったら包丁を片付けようね』と、終わりを具体的に伝えるのって、とても重要なんです。

そうしないと子どもは同じことをずっとやり続けたり、中途半端でやめてしまったりするんです。

『そこまで言わないとダメ?』とママは思うでしょう。でもね、男性なんて子どもです(笑)。ある脳科学者の方に聞いたんですけど『男の脳は3歳児』だそうです。だから、再教育が必要なんです。

イクメン関連のイベントで熟年女性に会うと『自分の子育てのときに夫は何もしてくれなかった』と数十年前のことをずっと恨み続けて、それが憎しみに変わっている人って多いんです(笑)。

今だけじゃなく、子どもが巣立った後の夫婦のいい関係のためにも、しっかりパパを育てていきましょう」

コウさんに聞きたい!こんな時、どうしてる?

 妻がイライラしてるときの接し方はどうしていますか?(LEE100人隊No.002 まはなさん33歳・夫33歳・息子0歳)

とりあえず水回りを掃除する!それだけでママの気持ちが穏やかに
「基本的には、妻がイライラしていたらサンドバッグになって打たれる(笑)。それはさておき、相手の気が立っているなと感じたら、まず原因は夫側にあると認識したうえで、具体的な解決策として、水回りの掃除をするのはおすすめ。トイレや洗面所がキレイになっていると気持ちがよく、イライラを鎮める効果が高いです。僕の周りでパパが水回りを掃除する家庭は、100%円満にいってますよ」

 息子(2歳)が赤ちゃん返りをしていて、娘(0歳)への当たりが強くて悩んでいます。息子さんへの対応で気をつけていることは?(LEE100人隊No.059 こまこさん33歳・夫34歳・息子2 歳・娘0 歳)

パパがゆったり構えて見守って。「ダメでしょ!」はNGです
「わが家の長男もそうでしたよ。ママの動揺は当然ですが、こういうときこそパパの出番。上の子が下の子にいじわるしていたら『どうした?』とやさしく声をかけて、抱っこしてあげて。上の子にしたら、今まで自分ひとりのものだった親が赤ちゃんに取られてしまうのだから、天地がひっくり返るほどの衝撃なんです。決して『ダメでしょ!』と怒ったり否定しないで。時間がたてば必ず治まります」

 よかれと思ってやったことで、妻から指摘を受けたことは?(LEE100人隊No.010 やすぱんさん36歳・夫36歳・息子7歳・娘4歳)

ひとりで頑張りすぎて空回り!周囲を圧迫していると気づいて反省
「何をどこまでやってほしいかは人によって感覚が違うので、こうしたことはよくありますよね。わが家の場合は、僕が頑張りすぎて疲れてイライラし、それを見た妻が『イライラするくらいならそこまでしなくていいよ』ということが多かった。例えば洗濯機は毎日回さなくてOKとか、この部屋は散らかっててもいいとか、お互いが諦めポイント=うまい妥協点を見つけられるといいですね」


自身の子育てを元にした「日経DUAL」での連載など、さまざまな媒体で活躍中のフィナンシャルプランナー、山崎俊輔さんにお話をうかがいます。

LEE本誌では、わが家の「ヨチヨチ父」教育法もご紹介中。そちらもチェック!
撮影/名和真紀子 取材・原文/遊佐信子 
詳しくは2018年2/7発売LEE3月号に掲載しています。

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