作家・村上龍が1996年に発表した小説『ラブ&ポップ:トパーズ2』の朗読に挑戦。
【松本若菜さん】『ラブ&ポップ:トパーズ2』「初挑戦のオーディオブックの朗読。読みながら作品世界に没入!」
2026.10.26
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初挑戦のオーディオブックの朗読。読みながら私も作品世界に没入!
松本若菜さん

俳優として多方面で活躍中の松本若菜さんが、オーディオブック、Amazon オーディブル(以下、Audible)で、作家・村上龍が1996年に発表した小説『ラブ&ポップ:トパーズ2』の朗読に挑戦。オーディオブックやポッドキャストなど、耳でコンテンツを楽しむ“耳活”は、近年人気が急上昇している。そんな、今注目のカルチャーへの参加に、松本さんが抱いた感想は?
「もともと私も、空き時間にAudibleを聴いていました。私の場合、のんびりと散歩をしながら気になる作品を聴くことが多いですね。耳から物語が入ってくると、いつもの風景が新鮮に感じられるのが好きなんです。目で活字を追う読書とは、また別のおもしろさがあります」
朗読の収録中は、こんなことに気をつけていたのだそう。
「Audible作品は、聴き手が作品に没入できるように、朗読者の声がフラットであることが大事だと思うんです。ですので、作品が持つ熱量を、限りなくフラットに表現するように心がけました。数日ほどの収録でしたが、集中力がいりましたね。でも、その集中が心地よかった!」
と、笑顔になる松本さん。
「現場では、1時間朗読して10分~15分休憩して、また1時間読んで……という感じで進めていきました。私が一人でしゃべりっぱなし状態なので、休憩中はおにぎりを食べて栄養補給をしたり、ストレッチをして気分転換をしていました。このやり方は私には合っていたみたいです。作品に没頭していたら、あっという間に時間が過ぎていきました」
『ラブ&ポップ:トパーズ2』は、当時社会的に話題になっていた女子高校生の援助交際を、当事者である少女の視点から描いて大きな注目を集めました。30年も前に描かれた作品に今、松本さんが感じることとは?
「主人公の裕美は、私よりも少しお姉さん世代。だけど私も、’90 年代後半の空気感は、なんとなく覚えています。スマホなんて影も形もなかったですよね。今の時代では、災害時の連絡用に使われる音声録音サービスの伝言ダイヤルが、援助交際のための小道具として出てきたり。今読むと、主人公と彼女の友人たちの価値観や行動に驚きますが、本人たちは“それが普通!”と思っているように描かれている感じに、怖さを感じました。その反面、彼女たちが冷静さや危機感を持っているのも伝わってきて。女の子たちの本音を覗いたようで、ドキドキしました」
独特の世界観を表現するのに、「難しい!」と感じた場面も。
「お話の中で、香水のブランド名がたくさん出てくる箇所があるんです。私も香水は好きではあるんですが、時代が変わっていることもあり、知らないブランドがけっこうあって。読み方やイントネーションの確認で、何度も録り直しをしました」
そして「10代の女の子たちの感性には、懐かしさがあった」とも。
「『うちらって最強!』『私たちはずっと仲よしだよね!』という感覚は、私も高校生の頃に感じていました。10代後半は子どもと大人の間の時期で、外の世界に対しては強がっていても内面は弱かったり、繊細だったり。朗読しながら、あの頃、仲よしだった子たちは何してるかな、という気持ちになりましたね。皆さんにも、どういう感想を持っていただけるのか、楽しみです」
PROFILE
まつもと・わかな●鳥取県出身。2007年に俳優デビュー。2009年公開の『腐女子彼女。』で映画初主演。主な出演作に、『やんごとなき一族』『西園寺さんは家事をしない』などがある。近年では『ザ・ロイヤルファミリー』『対決』『君の好きは無敵』等に出演。
Instagram:matsumoto_wakana
X:wakana_ma
公式サイト:www.aaa-triple-a.co.jp/artist/松本若菜/
公式FCサイト:ワカナノコード | 松本 若菜 OFFICIAL FANCLUB
『ラブ&ポップ:トパーズ2』

高校生の裕美は、友人たちと一緒に渋谷へ買い物に出かけたところ、高価な宝石に魅せられてしまう。宝石を買うお金を手にするためには、援助交際をするのはどうだろうか――。1990年代後半の時代背景や、消費社会などの風俗をふんだんに盛り込みながら、10代の少女のある一日を追った物語。村上龍・著 Audibleプレミアムプラン(月額1500円)にて配信中。(https://www.audible.co.jp/pd/B0FW5SLLW9)
Staff Credit
撮影/森川英里 ヘア&メイク/George スタイリスト/皆川bon美絵 取材・文/石井絵里
こちらは2026年LEE11月号(10/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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