東日本大震災から6年。
復興が進んでいるとはいえ、震災前と同じまでには戻っていないのが現状。さらに伝統工芸品をはじめとする地場産業は消費者のライフスタイルの変化などにより、新たな価値観も求めてられています。
そこで福島県はデザイナーやクリエイターとコラボレーションして、地場産業の新たな魅力を発信するプロジェクトをスタート。気になるアイテムをご紹介します。
テーブルをモダンに演出するコシノジュンコさんのテーブルウェア
今回のコラボレーションに参加したのは、世界的デザイナーであるコシノジュンコさんやファッションデザイナーのスズキタカユキさんなどそうそうたる面々。
コシノさんはご本人たっての希望でキッチンウェアやテーブルウェアを中心に手がけました。
二本松市にある有限会社井上窯とのコラボレーションではコシノさんらしいコントラストの効いたモダンな器がラインナップ。
江戸時代から張り子の生産地として有名な郡山市にある高柴デコ屋敷観光協会とは、張り子のイメージを覆す大胆なデザインのものが揃います。
切る場所によって絵柄が変わるキュートな羊羹
その他のクリエイターとのコラボレーションでも多彩なアイテムが揃います。
スズキタカユキさんは絹織物を作る齋藤産業有限会社とシルクコットンのストールを、アーティストのナタリー・レテさんは白河だるま総本舗とユニークなだるまなど、LEE世代のアンテナに引っかかる伝統産業の枠にとらわれないアイテムがずらり。
個人的に一番興味を持ったのは、江戸時代からお菓子を作り続けている本家長門屋と、福島県出身の気鋭日本画家の舛田玲香さんがタッグを組んだ羊羹「Fly Me to the Moon -羊羹ファンタジア-」。
舛田さんによるパッケージも素敵なのですが、中に鳥と月が閉じ込められている羊羹もこれまた可愛い!
会津産鬼クルミなどの地元食材を使った羊羹は切る場所によって、中の図柄が変わるサプライズ! ある部分では満月と羽ばたく鳥なのに、別の部分では三日月と羽を閉じている鳥と、味はもちろん、目にも楽しいお菓子でホームパーティなどのおもたせにするとコミュニケーションツールとしても盛り上がりそう!
これらの商品は渋谷ヒカリエ2Fにある「roomsJi-Ba」、青山にある「JUNKOKOSHINO」などで、春頃から販売予定。
福島の応援はもちろん、魅力的でほしくなるプロダクツばかり。ぜひチェックしてください。
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津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。