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LEE DAYS club ミワコ

季節を映す、手づくりの和菓子【LEE DAYS club ミワコ】

  • LEE DAYS リーデイズ

2026.02.23

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友人や知人、近所の子どもたちと、わが家の小さな茶室でお茶を楽しむようになって、一年半が経ちました。

お茶に欠かせないものといえば、お菓子。
私の先生がいつもしてくださっているように、できるだけ手づくりでお出ししたいと思い、練切、外郎生地や寒天菓子など、これまでに習った中から「今の私にできるもの」を一つひとつ形にしています。

これまでブログでご紹介したものもありますが、季節の記録として、あらためて綴らせてください。

■一月 花びら餅

新年のお菓子といえば、花びら餅。裏千家の初釜で用いられるお菓子として知られています。
平安時代の「歯固めの儀」に由来するといわれ、白味噌餡と牛蒡を包み込む姿には、長寿や無病息災への願いが込められています。
先生のお稽古でも毎年頂くお菓子で、やわらかな求肥に透ける紅色を見ると、年のはじまりのピリッとした空気を思い出します。

花びら餅

■二月 椿のお菓子

今月は椿餅を作りました。
椿餅は、『源氏物語』にも登場する、日本最古の餅菓子のひとつとのこと。椿の葉は、厄除けの意味も含められていたのだそう。道明寺生地を椿の葉で挟んだ、シンプルなお菓子ですが、真冬にツヤっとした緑の椿の葉に、昔の人は、健康や長寿への気持ちを重ねたのかもしれません。

椿餅

昨年は、練切で椿の花のお菓子を作りました。
同じ椿のお菓子でも、ずいぶんと雰囲気が変わります。

椿

二月、三月になると、春らしい意匠を形にしたくなります。

■春は、芽吹き、桜

春は、芽吹きの季節。昨年は、庭の利休梅の新芽が出ている姿から、外郎生地で中は黄身餡の「芽吹き」を作りました。

芽吹き 外郎生地

「春の野」と名付けたお菓子は、やわらかな色合いの浮島生地と羊羹で。桜の花は、羊羹生地で作りました。

浮島 春野

きんとんも春色。透明な粒で、春の雨。

春の雨

お菓子を作りながら、自然の移ろいを指先で感じる時間が好きです。



■初夏 5月はあやめ、紫陽花、6月は梅

五月は餅生地で「あやめ」を。中は黄身餡に。

あやめ

紫陽花は、赤と青、二色の紫陽花を練り切りで。

紫陽花

紫陽花をひと花ずつ作ると、また違った雰囲気です。

紫陽花

梅の練切は、中に梅ジャムを忍ばせました。

梅

■夏は、涼をいただく

暑さが増すころは、目にも涼しいお菓子を作りたくて、寒天のお菓子を作りました。
水まんじゅうの生地で作る「星合」は、七夕の時期に。

星合

かのこ豆に、寒天で水と鮎を表現した「清流」。

清流

竹の器に流した水ようかん。

水ようかん

透明感のある菓子は、ひとときの涼を運んでくれます。

■秋は、実りの季節

浮島生地で「こぼれ萩」。

こぼれ萩

練り切りで着せ綿。

着せ綿

栗の蒸し羊羹。

去年は、栗の甘露煮も自家製で。

栗蒸し羊羹

■冬は、静けさ

冬氷餅とかのこ豆をのせたきんとんで初霜。

初霜

羊羹生地で表した「山眠る」

山眠る

深まる色合いとともに、味わいも少しずつ濃くなっていきます。

季節を追いかけるように、お菓子を作り、気が付いたら一年半経っていました。
まだまだ未熟ですが、こうして皆さんと一緒にいただく時間が、何よりの学びです。

これからも、季節を映す一菓を大切にしていきたいと思います。

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