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「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる

こんなあるあるシーン、どう対処すれば?

【親族ストレス】小姑たちのマウンティング、困ったアルハラ親族..心をラクにする考え方や対処法を精神科医がアドバイス!

2025.12.24

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人との境界線を引く言葉と態度を少し意識するだけ

「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる

「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる

実家への帰省や、親族で集まる機会も増える年末年始。身内だからこその価値観の押しつけやデリカシーのなさなどで、親きょうだいや親戚とかかわるのがしんどい、という人も多いのでは? 実は、そんなつらい人間関係が考え方ひとつでラクになる方法があるんです!

Index
  1. 「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる
  2. 「バウンダリー」を意識したケース別アクション&フレーズ集
    1. 藤野智哉さん
  3. 親族に対して
  4. ■小姑たちの不愉快なマウンティング
    1. 藤野先生アドバイス 大切にしたいことが違うとわかれば見下されていると感じなくなります
  5. ■困ったアルハラ親族
    1. 藤野先生アドバイス 境界線をはっきり示したほうが強情な相手とはうまくいくことも
  6. ■価値観の押しつけに辟易してます
    1. 藤野先生アドバイス 今の時代を知らないだけかも。情報をアップデートしてあげて
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「バウンダリー」とは?

バウンダリーとはもともと心理学用語で、「自分がどこまで相手とかかわるか」を決めるための心理的な境界線のこと。関係を断ち切るためではなくお互いを尊重するための「線引き」をすること。

こんなあるあるシーン、どう対処すれば?

「バウンダリー」を意識したケース別アクション&フレーズ集

LEE読者が過去に経験したり、現在進行形で悩んだりしている親族ストレス実例。心をラクにする考え方や対処法を藤野さんがアドバイス!

藤野智哉さん

藤野智哉さん

精神科医

公認心理師。1991年生まれ、秋田大学医学部卒。精神科医勤務と医療刑務所の医師を務めるかたわら、心の健康を保つための生き方や考え方をSNSや動画などで発信。著書多数。

藤野さん

一つ一つの悩みは、シチュエーションが違うだけで対処法の型は共通しているんですよ

親族に対して

■小姑たちの不愉快なマウンティング

義姉妹は、会うたびになにかとマウントを取ろうとしてきます。私の実家のことへの口出しから、私と夫のこと、子どもの成績等……こちらは普通に付き合いたいのに、見下されているようでつらいです。

LEEメンバー・リリーさん

藤野先生アドバイス 大切にしたいことが違うとわかれば見下されていると感じなくなります

「同じ土俵に乗って戦うことに意識が向いてしまうと、モヤモヤが募ります。子どもの健やかな成長なのか、家族が仲よく暮らすことなのか、自分が大事にしたいことをまずは明確に。義姉妹たちとは大切にしていることが違う、と思えれば、気にならなくなりますよ」



■困ったアルハラ親族

夫の実家はお酒が強く、集まりで飲む人が多いです。結婚式の際、初対面の義叔母に「お酒が飲めないと嫁として認められないよ!」と無理やりお酒をすすめられました。その後も「長男の嫁は男児を産め!」など、「何時代の方ですか?」という発言が多く、非常に面倒です。

LEEメンバー・coccoさん

藤野先生アドバイス 境界線をはっきり示したほうが強情な相手とはうまくいくことも

「気まずくなりたくない、という気持ちであれば、『肝臓を壊していて』など上手にウソを活用しても。でも、グイグイ押し込んでくる相手は、こちらが強く出ても意外とケロッとしていることも多いもの。境界線を示すほうが、お互いに気持ちよく付き合える場合も」

困ったアルハラ親族

■価値観の押しつけに辟易してます

親族で集まった際、子どもが夜寝てくれなくて寝不足で大変だという話をしたとき、伯父に「それが母親の仕事やないか! 頑張れ!」と活を入れられた。育児のつらい部分を当然のように母親だけに押しつける発言に腹が立ちました。

LEEメンバー・ショコラさん

固定観念にとらわれていて、私の服装や発言に嫌味を言ってくる高齢の親戚。年代も好みも違うので納得し合うことはないとわかっていても、会うたびに言われると不機嫌な対応をしてしまいます。

LEEメンバー・ゆうこさん

藤野先生アドバイス 今の時代を知らないだけかも。情報をアップデートしてあげて

「ご高齢の方々は自分たちの時代から情報が更新されていないだけで、言うことを聞かせようという意図はないと思います。ここでも〝感情〞と〝事実〞を分け、感情は交えず『今はそういう時代ではありません』と事実を教えてあげれば、気まずくならないのでは」

価値観の押しつけに辟易

Staff Credit

まんが・イラストレーション/たぬポンド 取材・文/遊佐信子
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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