今年はこの一杯をどう味わう!?
「新米」がとびきりおいしい究極レシピ

待ってました、新米! ちょっと値段は張るけれど、味わえるのは年に一度、この時季だけのおいしさです。お茶碗に盛れば、ぴかぴか、美しい! プロが推すとびきりのレシピで、しっかりしみじみ味わい尽くしましょう!
さっぱりした味わいがお米の味を引き立てる
「秋鮭」で新米をもっとおいしく
旬の食材同士は相性がいいと言うけれど、この時季、まさに旬なのが秋ザケ。そのさっぱりとした味わいは、ほどよい粘りと甘い香りの新米をおいしく引き立てます。

教えてくれたのは
しらいのりこさん
米農家の長男である夫のジュンイチ氏と「ごはん同盟」として活動。ごはんと相性抜群なおかずのレシピが好評を博す。著書に『しらいのりこの絶品! ご飯のおとも101』(NHK出版)。インスタグラム(shirainoriko)
うま味たっぷりのスープは、ごはんにかけて味わいたい!
秋鮭の香草蒸し

調理時間20分
「ヒントは中国雲南省の料理。仕上げに熱い油をジャッとかけた瞬間、ふわっと立ちのぼる食欲を誘う香り……にらとミントのコンビ、意外ですがごはんに合います!」
材料・2人分
- 生ザケの切り身……2切れ(240g)
- 塩……少々
- 酒……大さじ2
- ナンプラー……小さじ2
- A)
- にら……1本(10g)
- ミント……ひとつかみ(2g)
- しょうが……1かけ
- 米油……大さじ3
作り方
- サケに塩を振り、10分ほどおく。出てきた水気をペーパータオルでふき取る。
- Aのにらはみじん切り、ミントは葉を摘み、しょうがは千切りにして、さっと混ぜ合わせる。
- せいろにオーブンシートを敷いて01を入れ、酒とナンプラーを振る
- 湯を沸かした鍋の上に03のせいろをのせ、蒸気が立った状態で7~8分蒸す。
- 04のサケを器に盛り、02をのせる。
- フライパンに米油を入れ、中火で熱する。煙が出るまで熱したら、05にかける。

油は煙が立つほどしっかり熱するのがポイント。一気に温度が上がることで、にらとミントの香りが強く立ち上がる
米どころ・新潟の郷土料理は間違いなし
鮭の焼き漬け

調理時間15分(漬ける時間は除く)
「サケを香ばしく焼いてから甘辛ダレに漬け込む、私の故郷・新潟で愛される名物料理。味がしっかり入るうえ、日もちもします。新米の甘さと、サケの焦げ目のほろ苦さのバランスが最高なんですよ」
材料・作りやすい分量
- 生ザケの切り身……4切れ(約480g)
- 〈漬けダレ〉
- しょうゆ……大さじ4
- 酒、みりん、砂糖(あれば中ざら糖)……各大さじ2
作り方
- サケは1切れを2〜3等分にする。
- 漬けダレを作る。鍋に酒とみりんを入れて沸かし、アルコール分を飛ばす。砂糖を加え、鍋を揺らしながら溶かす。しょうゆを加えて再び沸いたら火を止める。バットに移して冷ます。
- 魚焼きグリルを中火で熱し、サケを焼く。皮がパリッとしてしっかり焼き目がつくまで10分ほど焼き、02のバットに加える。途中、上下を返しながらからめ、1時間ほどおいてなじませる。
*冷蔵庫で3~4日保存可。

サケは焼いてから漬けダレへ。タレだけが焦げついて、魚自体は焼きが足りない、という失敗もない

教えてくれたのは
ワタナベマキさん
旬の素材を生かしたシンプルでやさしいレシピで人気を集める。雑誌やイベントなどで幅広く活躍。レシピ本も多数出版、最新刊は『新装版 漬けるおかず』(世界文化社)。インスタグラム(maki_watanabe)
焼きザケをちょっと洋風に。特製タルタルも新米仕様!
鮭のソテー しば漬けのタルタルソース

調理時間20分(サケをおく時間は除く)
「サケは粉をまぶし、カリッと焼き上げて。タルタルには、ごはんのおとものしば漬けを入れて。香ばしさとほどよい酸味が、新米の甘さと粘りといいバランスなんです」
材料・2人分
- 生ザケの切り身……2切れ
- ベビーリーフ……適量
- 塩……小さじ1/2
- 薄力粉……小さじ2
- 〈しば漬けのタルタルソース〉
- しば漬け……50g
- 玉ねぎ……1/4個
- ゆで卵……2個
- マヨネーズ、プレーンヨーグルト(無糖)……各大さじ1
- 塩、粗びき黒こしょう……各少々
- 粗びき黒こしょう……少々
- オリーブオイル……小さじ2
作り方
- サケは皮についたウロコとぬめりを包丁の背でこそげる。ペーパータオルで表面の水気をふき取る。
- 塩を振って15分おき、出てきた水気をふき取る。全体に薄力粉をまぶす。
- しば漬けのタルタルソースを作る。玉ねぎはみじん切りにしてから水に5分さらし、ペーパータオルに包んで水気をよく絞る。しば漬けはみじん切りにする。ゆで卵は粗みじん切りにする。残りの材料と混ぜ合わせる。
- フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、02を皮目を下にして入れ、焼き目がつくまで焼く。裏返して弱めの中火にし、さらに6分ほど焼いて中まで火を通す。
- 04を器に盛り、03をかけてこしょうを振り、ベビーリーフを添える。
新米を生かす、塩ベース。旬を重ねて味わい深く
鮭、しめじ、油揚げの塩かやくごはん

調理時間20分(炊飯時間は除く)
「新米の香りを楽しむため、サケはしっかり臭み抜き。新米の甘味とうま味を主役に、味つけはあっさりめ。旬のしめじとしょうがをたっぷりのせて香りよく」
材料・2人分
- 米……1.5合
- 生ザケの切り身……2切れ
- 油揚げ……1枚
- しめじ……1パック(100g)
- しょうがの千切り……1かけ分
- 昆布……5cm角1枚
- 大葉の千切り……5枚分
- 白いりごま……少々
- A)
- 酒……大さじ1
- 塩……小さじ1
作り方
- 米は洗ってザルに上げ、水気をきる。
- サケは皮についたウロコとぬめりを包丁の背でこそげる。ペーパータオルで表面の水気をふき取る。
- ザルに02と油揚げをのせ、熱湯を回しかける。裏返し、同様に湯を回しかける。触れる程度の熱さになったら、ペーパータオルで水気をふき、油揚げは縦半分に切ってから細切りにする。
- しめじは石づきを切り落とし、3等分の長さに切る。
- 炊飯器の内釜に01の米を入れて昆布をのせ、Aを加える。1.5合の目盛りまで水を注ぎ、03と04、しょうがをのせて炊く。
- 炊き上がったら昆布を取り除き、大葉をのせ、ごまを振る。サケを大きくほぐすようにさっくりと混ぜ合わせて器に盛る。
そのほかの絶品レシピも
Staff Credit
撮影/那須野友暉(しらいさん分) 田上浩一(ワタナベさん分) スタイリスト/西森 萌 取材・文/福山雅美
こちらは2025年LEE10月号(9/5発売)「「新米」がとびきりおいしい究極レシピ」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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