【ジャングリア沖縄家族旅行レポ】「全力のおもてなし」に感動!酷暑の中、東京ドーム13個分の敷地を一家4人で駆け抜けた1日
-

佐々木はる菜
2025.08.30

2025年7月25日、沖縄に誕生した新しいテーマパーク「ジャングリア沖縄」。
オープン間もない8月中旬に、家族4人で遊びに行ってきました。
お盆の時期ということもあって混雑を覚悟していましたが、想像よりも落ち着いて過ごすことができ、4つのアトラクションと1つのショー、スパとディナーも体験。

真夏の陽射しのもとで東京ドーム約13個分にあたる広大な敷地を巡るのはかなりハード!
ただ朝のアーリーパークインから夜の食事まで、ほぼ12時間にわたり充実した1日を過ごせたことは大きな思い出です。
オープン以来さまざまなメディアで取り上げられ、私の周りでも「どうだった?」と関心の声を多く耳にしていました。そこで実際に訪れ感じたことをレポートします!
※情報は2025年8月16日時点のもの。最新情報は公式サイトをご確認ください
沖縄北部・やんばるの大自然の中に誕生した新テーマパーク

沖縄本島北部にある「ジャングリア沖縄」までは、那覇空港から車で約1時間半。
コンセプトは「Power Vacance!!」。やんばるの大自然の中でアトラクションやショー、レストランやスパなどさまざまな体験を楽しむことができます。
実は私たちが予約を決めたのは、まだ詳細情報がほとんど公開されていなかった今年4月のこと。
当時チケットは提携旅行会社を通じてのみ入手可能という状況でした。
そんな早い段階で決断に至ったのは、このパークを手がけたのがP&Gでの実績やUSJ大ヒットの立役者として知られる森岡毅さんだったからです。
森岡さんの著書などを勧めてくれた夫の影響もあり、「日本の未来につながるようなパークを創りたい」という10年以上にわたる構想と情熱に、大きく心を動かされました。
その夫は現在、海外赴任中。一時帰国という限られた時間を最大限活かすため、スムーズに過ごせるよう準備に力を注ぎました。
通常より15分早く入園できる「アーリーパークイン」を利用し、プレミアムパスやレストラン、駐車場も事前に確保。さらに、入場やアトラクション体験に必須の「体験同意」を行う専用アプリの使い方など、園内での過ごし方についても可能な限り情報を集めて当日を迎えました。
特に心に残った、ダイナソーサファリとスカイフェニックス
今回体験した中で特に心に残ったアトラクションが「DINOSAUR SAFARI(ダイナソー サファリ)」と「SKY PHOENIX(スカイ フェニックス)」です。

ダイナソーサファリは、古代生物再生研究所の飼育施設でT-REXが逃げ出したという設定のもと、装甲車に乗ってジャングルのような急傾斜やでこぼこ道を逃走するというアトラクション。
そしてスカイフェニックスは、ハーネスを装着しうつ伏せで手を広げた状態でジャングル上空を飛ぶような体験ができるジップラインです。
迫真の演技に、自分も舞台の登場人物になった気分
これまでのテーマパークや遊園地で体験したことがないと感じたのが、スタッフの方々が作り出す臨場感でした。

例えばダイナソーサファリでは、複数の隊員役の方々が私たちのすぐ傍で演技をするため、自分も登場人物のひとりになったような気持ちを味わえます。
次に何が起こるか大人でもドキドキし、特に小学生くらいまでのお子さんたちの真剣な表情は忘れられません。
装甲車を実際に運転するのも、隊員役のスタッフの方々。安全への配慮は十分にありながらも、普段の生活では決して味わえないような悪路を、時には体が浮き上がるほどのスピードで走り抜けていきます。本物の車両だからこそ感じられる迫力とスリルに、年齢問わず思わず声を上げていました。

実はこの日、夕方には待ち時間が10分ほどになっており、中1息子の希望で2回目にチャレンジすることに。すると、スタッフの方の声のトーンや演出が朝とは少し異なり、おそらく前の組の進行や状況に合わせて、その場で巧みに調整されているのだと感じました。その姿はまるで舞台俳優のようで、改めて深く感心しました。
ちなみに、同じ装甲車に同乗したご夫婦も「違う座席から体験してみたい」と、この日2回目の乗車。思わずリピートしたくなる魅力があることを実感しました。
安全を守りながら気持ちも盛り上げてくれる、頼もしく温かなサポート
小さな頃からテーマパークや遊園地の類は好きな方でジェットコースターもいろいろ乗ってきましたが、スカイフェニックスの気持ち良さは未だに忘れられません。
高さ約19mの乗り場まで自力で登り、腹ばいの状態で宙釣りにされた時は、今にも体が落ちそうで不安になりました。

しかしひとたび解き放たれると、眼前には真っ青な空と、沖縄ならではのもりもりとした緑が広がる圧巻の景色が!小さな頃に夢で見て憧れた、本当に自分で空を飛んでいるような感覚がありました。
絶叫系の乗り物で急降下する際の内臓が上がるような感覚の気持ち悪さはなく、小5娘も高所恐怖症気味の夫も「めちゃくちゃ楽しかった!」と大喜びしていました。
体験に不可欠のハーネスの着脱や準備は、暑い中スタッフの方々が一つひとつ丁寧に行い、その間も絶えず笑顔で声をかけ気持ちを高めてくれたおかげで、安心と高揚感に包まれながら空を駆け抜けることができました。
「人の力」が輝くアトラクション体験!
前述のふたつ以外のアトラクションも、現場のスタッフの力が満足度を大きく左右するものが多いと感じ、その頑張っている姿が非常に心に残っています。

例えば「JUNGLIA SPLASH FES(ジャングリア スプラッシュ フェス)」というショーは、沖縄の音楽やダンスから始まり、ダンサーの方々の盛り上げのもと、みんなでびしょ濡れになって踊ります。
自分も含め最初はつい水を避けるお客さんもいましたが、ショーが進むにつれ自ら濡れに行く方も多数。

また本格的なオフロードの運転に挑戦する「BUGGY VOLTAGE(バギー ボルテージ)」も、グループごとにスタッフの方が盛り上げつつ先導&アドバイスすることで、スリルを味わいつつも安心して楽しむことができました。

室内のシアターで、やんばるの可愛い動物たちと双方向のやり取りを楽しめる「YAMBARU FRIENDS(やんばるフレンズ)」は、冒頭で登場した博士のキャラが濃くて印象的。観客のお子さんの発言などにもしっかりアドリブ対応しながら、演出に合わせ進行していく対応力と演技力に感心しました。
アクティブから一転、沖縄の大自然の中でコース料理
夕方、専用バスで移動しギネス世界記録に認定されたインフィニティスパ「SPA JUNGLIA(スパ ジャングリア)」で一息ついた後は「PANORAMA DINING(パノラマ ダイニング)」でのディナー。せっかく訪れるのであればと、屋外に張り出した鳥の巣のような「ネスト席」を事前予約していましたが、CMで観て憧れていた雰囲気そのものでした。

そしてレストランに足を踏み入れると、屋外で体を使ってアクティブに過ごしてきた1日から一転、店内の雰囲気もサービスもお料理も高級感がありました。

ネスト席に座ると本当に大自然の中にぽっかりと浮かんだような感覚。その中で、沖縄の素材を活かし丁寧に作られたコース料理を楽しむ体験は格別でした。


刻々と変わる空の色や景色から目が離せず、次第に日が沈み、真っ暗になる頃にはパークのイルミネーションがきらきら。
この日は「JUNGLIA HANABI(ジャングリア花火)」はお休みでしたが、夜のフェスの花火を見ることもできました。


ゲートを後にする最後の最後まで感激したホスピタリティ
食事の最中、娘が「今日、来てよかった。楽しかった!」とぽろっと言葉にしたとき、ちょうどお皿を下げに来てくださった女性スタッフが、本当に嬉しそうな笑顔を見せ「これでまた明日から頑張れます」と答えてくれた姿が心に残っています。
この日、1日を通してどのスタッフの方からも「全力のおもてなし」が伝わってきました。
真夏の暑さの中でも、すれ違えば必ず笑顔で挨拶をしてくださり、並んでいる時に何気なく会話を交わす中にも「今日、暑い中ジャングリアへ来てくださったことへの感謝」が何度も返ってきます。
演技やパフォーマンス、ハーネスの着脱など体力を使う場面も多いはずなのに、その姿勢が崩れることはありませんでした。
ディナーまで楽しんだ私たちはおそらく、ほぼ最後にパークを後にする来園者だったと思います。
急ぎ足でゲートを抜けようとしたその時、スタッフの方が駆け寄り「最後に夜の風景を背景に写真を撮りましょうか」と声をかけてくださり、近くにいた方々も一緒になってお礼の言葉と共に温かく送り出してくださいました。

あれほどの暑さの中、1日中働いた後でなおこんなふうに接してくださることに、感動に近い驚きを覚えました。パークでも、帰路に着いた車の中でも、子どもたちは何度も「スタッフさんありがとう」と手を振り続けていました。

アトラクションや食事はもちろんですが、語弊を恐れずに言えば、今回一番心に残ったのはジャングリアで働く皆さんとの触れ合いでした。その献身的で真摯な仕事ぶりに心からの拍手を送りたい!と思える1日でした。
しっかり楽しむためには、準備や対策も大切
私たち家族はわりと体力がある方で、テーマパークに行けば基本的にオープンから閉園までいるし、昨年までの南米生活中もかなりハードな旅行をしていました。
それでもこの日は、沖縄の陽射しのもと、暑さや疲れでちょっとめげそうになる瞬間が何度かありました。

園内には、日陰をつくるパラソルやクールステーション、水分補給のためのウォーターステーションが随所に用意されており、フードカートには塩分補給用のタブレットも。真夏の厳しい環境を少しでも快適に過ごせるよう工夫されているのが印象的でした。
それでも特に暑い時期は、昼食やスパ、ショッピングの時間を上手に織り込みながら、こまめに休憩を挟んで楽しむことが大切だと感じました。


園内は想像以上に広く、坂道も多め。ハーネスの着脱やバギーの乗車などアクティブな場面が多いため、動きやすい長ズボンとスニーカーが安心だと感じます。
特に夏場は万全の日焼け&暑さ対策が必須で、私は軽い素材の長袖を羽織り、帽子とサングラスに加えアームカバーも装着、汗を吸ってくれる手ぬぐい素材のスカーフを首に巻いて歩きました。

さらに天気は変わりやすく、この日も晴天が続く合間に何度か本降りの雨に見舞われました。入口付近に並ぶ無料レンタルの晴雨兼用の傘は、人数分持っておくと心強い味方になります。
加えて、スパ利用の有無に関わらず速乾性のTシャツなど着替えを持っておくと、より安心して1日を楽しめると思います。
ジャングリアで1日、ホテルで1日――おすすめの過ごし方
ハードながらも大満足の1日となったのは、早い段階から情報を集め、事前予約や準備を重ねて臨んだことが大きかったと感じています。
唯一の心残りは、詳細情報が出る前に予約をしてしまったため、今回宿泊したジャングリア沖縄オフィシャルホテルでもある「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」をじっくり楽しむ時間を確保できなかったこと。

客室も食事も全てが心地良く、私たちが利用した「ベアフットルーム」は靴を脱いで素足で過ごせる快適さがあり、オリオンビールを楽しめるバーやレストラン、朝食ビュッフェも充実!沖縄ならではの料理も満喫できました。

ビーチやプールはもちろん、現地の素材を使ったクラフト体験などのほか、夏休み限定で開催されていた沖縄音楽のショーや手持ち花火を楽しむこともできました!
温泉も居心地が良く、細部にまで心配りが行き届いていて短いながらも家族の思い出に残る滞在となりましたが、もっとゆっくり過ごしたかった……。
あくまで個人的な意見ですが、ジャングリアは1日しっかり遊ぶ前提でシンプルに過ごせる宿泊と組み合わせ、別の日にホテル滞在を満喫するスケジュールをおすすめしたいです。

若い頃から何度も訪れてきた沖縄ですが、今回の旅で改めてこの地の力強さと優しさを感じました。
これからジャングリアが、沖縄の未来をさらに輝かせる存在になっていくことを願いつつ、また必ず家族でこの地に戻ってきたいと思います!
「ジャングリア沖縄」詳細情報
住所
沖縄県国頭郡今帰仁村字呉我山553-1
営業時間
10:00〜19:30(営業時間は変動制です。最新情報はオフィシャルサイトをご確認ください)
チケット ※国内在住者向け料金/税込
パーク&スパ1Dayチケット 大人(12才以上)9,570円、 子供(4~11才 ※3才以下は無料)6,490円、プレミアム パス(オプション) 990円〜2,970円 他
詳細
















