【京都】“定番じゃない”穴場名所を巡ってきた!大人女子旅におすすめしたい最新観光スポット3選【常寂光寺、杉本家住宅、妙心寺天球院】
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LEE編集部
2025.06.20
「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏

日本屈指の観光名所のひとつ「京都」。それだけに、人が多くて落ち着いて観光するのは難しそう……といった不安も。
そんななか、JR東海が手掛ける「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏のプレスツアーに参加したところ、「人混みを避けたい」「非日常を味わいたい」「初夏の景色を堪能したい」といった、“大人のゆったり京都旅行”に最適なプランが充実していることが判明!
「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏のテーマは「京都の新緑としつらえ」。
初夏ならではの京都の“涼”を五感で満喫できるプランが多数用意されているなかから、「重要文化財 杉本家住宅」「妙心寺天球院」「常寂光寺」の3つを巡ってきた感想をレポートします!
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01
京都の暮らしを体感できる
重要文化財 杉本家住宅

地下鉄四条駅から徒歩約5分に位置する「杉本家住宅」は、京都市街の中心部に所在する市内最大級の京町家。
表側に店舗を構え、裏側には居室を設ける、大店の典型的な建築事例として国の重要文化財に指定されています。
実際に訪れてとくに感動したのが、盆地の京都を快適に過ごす、当時の人たちの知恵や技術が随所に散りばめられ、それらを体感できたこと。

「そうだ 京都、行こう。」のCMにも登場した、主人専用の「座敷」からみる庭園の美しさは、思わず息をのむほど。
まだ電気が流通していなかった当時の雰囲気を体感できるようにと、電気を消したまま案内されたのですが、そのおかげでより一層新緑がまばゆく輝いて見えました。

この「杉本氏庭園」は京町家の庭として唯一、国指定名勝に選ばれています。

また、杉本家住宅では、夏と冬に“建具替え”を行っているのも特徴のひとつ。
夏はすだれをはめ込んだ葦戸(よしど)や葦簀(よしず)を用いることで、強い日差しを遮りつつも、心地よい風が通り抜けるよう工夫が施されています。
先ほどの「杉本氏庭園」を眺めた際に、軽やかにゆれる簾も印象的だったのですが、こちらは150年以上前の6代目の着物を仕立てなおしたものだそう。
軽やかな素材で目でも“涼”を楽しめると同時に、物を大切にする杉本家住宅の精神も感じられました。

「格子の間」は、表通りに面してはめた細い格子から、季節が移ろう風景を楽しむことができます。
格子の設計によって、内側から外はよく見えるのに、外からはほとんど見えない仕様に。ご当主から「家のなかから声もよく聞こえるので、京都の町で下手な噂話はできませんよ」とくすっと? どきりと? してしまうお話も。

ご当主は、30年前まで実際に使用していたというから驚きです。
台所に4つある焚き口のうち、ひとつはガスが使えるよう改良し、今もごはんを炊くことができるのだとか。煙や熱気を逃すため、天井は“火袋”という吹き抜けに。今の時代ではみかけない珍しい仕様に、思わず下からじっくりと見上げてしまいました。



ご紹介した他にも、ハイカラな洋間や厳かな仏間もあり、当時の京都の人たちの暮らしを肌で感じることができました。
「ほうじ茶」をお土産に購入

杉本家住宅では、お茶やお守りなどを販売しているお土産コーナーも!

杉本家6代目夫人の生家であり、現在も杉本家住宅のご親族によって伝統の製法が引き継がれているという、日本茶「松北園」のほうじ茶ティーバッグをお土産に購入しました。1つ4袋入りで500円と、手土産にもぴったりです。
「重要文化財 杉本家住宅」アクセス・入館料
場所:京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地
アクセス:阪急電鉄京都線 烏丸駅下車 地下通路26番出口より徒歩約5分、京都市営地下鉄烏丸線 四条駅下車 地下通路4番出口より徒歩約5分
一般公開日:金・土・日(毎月最終週は休館)
臨時休館の可能性があるため、公式サイトで一般公開日をお知らせ
入館料:大人¥1500、高校生以下¥800(特別催事によっては金額が異なる場合あり)
■「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏プラン
【当主がご案内】重要文化財 杉本家住宅 特別貸切見学 ~祇園祭と夏のしつらえ~
実施日:2025年7月5日(土)
価格:1人¥5000(杉本家住宅見学料、解説料、茶菓代、伯牙山厄除けちまき代を含む)
所要時間:90分
*取材のため特別に許可を得て撮影しています
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02
紅葉だけじゃない!初夏は苔と青もみじが美しい
常寂光寺

嵯峨嵐山駅から徒歩15分の場所に佇む「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」。
百人一首の句「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ」に登場する、小倉山の中腹に位置する日蓮宗のお寺です。

句でも詠まれているように、古くから紅葉スポットとして知られていますが、実は苔と青もみじも美しく、初夏に訪れるのもおすすめ。
小倉山の山腹に位置するとあって、石段を上がって本堂を目指しますが、一歩境内に足を踏み入れた瞬間から、鮮やかな苔が一面に広がっています。
市街地ではあまり目にしない珍しい苔も生息し、ご住職によると30種類くらいの苔が生えているのではないかとのこと。

苔が美しく育つよう、草抜きや掃き掃除など、毎日手入れは欠かさないそう。約2万坪という広大な境内の地面から木々、崖まで、どこを見ても生命力に満ちた苔が育っているから圧巻です。
本堂近くは、池の周りに苔と青もみじの多彩な緑で溢れ、ぜひとも写真におさめたい場所のひとつです。

この日はあいにくの雨模様でしたが、晴れていると多宝塔越しに、京都の景色を西側から一望できるそう。
とはいえ、雨にしっとりと濡れた苔は緑の深みが一層増すので、梅雨の時期に訪れるのもいいなと感じました。



「苔庭めぐりパスポート」で効率よく寺院を巡る

「そうだ 京都、行こう。」のプランのひとつに、苔の名所である6つの寺院を巡る「苔庭めぐりパスポート」が用意されています。事前に手に入れておくと、対象寺院で拝観料を支払うための列に並ぶことなく、さくさく回遊できます。
「常寂光寺」アクセス・拝観料
場所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
アクセス:JR嵯峨嵐山駅より徒歩約15分
拝観料:¥500
■「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏プラン
京都 苔庭めぐりパスポート
期間:2025年6月1日(日)~9月29日(月)
対象寺院:三千院、勝林院、圓光寺、常寂光寺、祇王寺、東福寺(本坊庭園)
価格:1人¥1000
*9月30日(火)までの連続した2日間で利用可能
*事前にジェイアール東海ツアーズ 京都支店(京都駅八条口)で電子チケットから「苔庭めぐりパスポート」への引き換えが必要
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03
混雑とは無縁、穴場中の穴場!
妙心寺天球院

「寺院めぐりは好きだけれど、人混みが苦手……」という人は、ぜひ「妙心寺天球院」へ。
JR花園駅から徒歩約5分の位置にある「妙心寺」は、建武4年(1337年)に創建された、日本最大級の禅寺。
妙心寺の塔頭のひとつ「天球院」は通常非公開のお寺。しかし今回、「そうだ 京都、行こう。」のポスターのメインビジュアルに採用されたことから、特別に拝観できるプランが登場!
1日あたりの参加人数の上限も定められているため、混雑とは無縁で楽しむことができます。

「天球院」の見どころのひとつが、襖や壁などに描かれた「障壁画」の数々。
桃山時代から江戸初期の京都で活躍した画家、狩野山楽・山雪が手掛けた全152面もの障壁画を眺めることができます(高精細複製品も含む)。

特に有名なのが、きらびやかな金碧画「竹に虎図」。力強くも親虎のしっぽにじゃれつく子虎の姿にほっこりします。ふと右側に目を向けると、一匹だけヒョウの姿が。これは、昔の人がヒョウを虎の雌だと勘違いしていたため描かれたのだとか。



その他にも「梅・柳に遊禽図」、「籬に草花図」などの金碧画、「竹叭々鳥図」、「⼭水人物図」などの水墨画が
自然の光が差し込む落ち着いた空間のなかで、人混みを気にすることなくゆったりと鑑賞することができます。

こちらがポスターに採用された、方丈から望む書院前庭の景色。鮮やかな新緑や木漏れ日がなんとも心地よく、日ごろの喧騒を忘れさせてくれます。
「妙心寺天球院」の御朱印帳・御朱印

「妙心寺天球院」の御朱印帳を発見! 障壁画がデザインされた3種展開。「そうだ 京都、行こう。」期間限定の書置き御朱印も授与されていました。


通常非公開とあって、この御朱印帳を購入できるのも、今回のように特別に公開されているときのみ。次回の公開はまったくの未定とのことで、訪れた際はぜひとも手に入れたい貴重な品です。
「妙心寺天球院」アクセス
場所:京都市右京区花園妙心寺町46
アクセス:JR花園駅より徒歩約12分
■「そうだ 京都、行こう。」2025年初夏プラン
【CM舞台】妙心寺天球院 方丈特別公開自由拝観
実施日:6月28(土)、29(日)、 7月5日(土)、6日(日)、19日(土)、20日(日)、21日(月・祝)、26日(土)、27日(日)、8月2日(土)、3日(日)、 23日(土)、24日(日)、31日(日)
価格:1人¥1000(拝観料含む)
■【僧侶の案内・絵はがき付】妙心寺天球院 方丈・書院の特別公開
設定期間:2025年6月7日(土)~8月31日(日)の期間中複数日
価格:1人¥2500(拝観料含む)
*プランによって入室できる場所が異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください
*取材のため特別に許可を得て撮影しています
初夏の京都を満喫
ご紹介した他にも、レトロ建築な「五龍閣」の営業時間前に見学やカフェを楽しめたり、紅葉の名所として知られる「東福寺」を拝観時間終了後に貸切で満喫したりと、ゆったり過ごしたい人に最適かつ特別感溢れるプランが多数。初夏の京都へ訪れる際は、ぜひチェックしてみて。
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Staff Credit
取材・文/古川晶子
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