「復職の壁」どう乗り越える? 年収の壁、ブランクの壁、夫ブロックの壁…見えざる壁がこんなに!
私たち、こうして「壁」を乗り越えました!
約10年間のブランクを経て復職。働く際にぶつかったのは、“子どもの預け先”【復職の壁・こうめさんの場合】
2025.03.28
LEE100人隊&LEEメンバーにインタビュー
私たち、こうして「壁」を乗り越えました!

約10年のブランクがありながら、さまざまな壁を越えて復職した読者にインタビュー。復職までの経緯や、成功の秘訣を教えてもらいました。
乗り越えたのは 子どもの預け先の壁、ブランクの壁、年収の壁
学童に入れず、子どもたちは留守番。限られた時間のやりくりが上手に!

LEE100人隊No.090
こうめさん 43歳
夫47歳、長女12歳、次女9歳
働いていた会社で社内婚。結婚を機に退職。現在は、国公立大学の事務職としてパートで勤務。
10年のブランクがあっても、まずは一歩踏み出すことが大事
こうめさんは、結婚を機に仕事を辞めた後、約10年間のブランクを経て復職しました。
「長期間働いていなかったので不安が大きかったのですが、ちょうどその頃、アパレルに勤めるママ友が期間限定の販売員のアルバイトを紹介してくれて。3カ月限定ということもありハードルが低く、ひとまず働いてみることに。やってみると、家事や育児とも両立はできそうだし、私の体力的にも大丈夫そうだなと。本格的に復職することもイメージできて、いいシミュレーションになりました。その後、あらためて仕事を探して近所の大学の事務職に応募し、パートで採用されました。前職を辞めてからパソコンにも触っていなかったので、復帰したばかりの頃は浦島太郎状態(笑)。コピー機でそのままホッチキス止めまでできることを知らず、手作業をしていたら指摘されたことも。慣れるまで多少時間はかかりましたが、わからないことは周りの方たちに教えてもらい、何とかやれています。無理だったら辞めてもいいぐらいの気持ちで、まず一歩踏み出すことが大事なのかなと感じましたね」
パートで働く際にぶつかったのが、“子どもの預け先の壁”。
「下の子がまだ小学2年生だったので、できれば放課後や夏休みなどの長期休みは学童に入れたかったのですが、近所にある5つの民間学童はどこも定員いっぱいで……。上の子は5年生でだいぶしっかりしていたので、子どもたちに鍵を持たせて、留守番をしてもらうことにしました。普段は学校から帰宅後の2時間ほど、家で子どもたちだけで過ごしています。まだ携帯電話は持っておらず、GPSをランドセルにつけているので、仕事をしつつ、きちんと帰宅したか確認して。何かあれば家の電話から私の携帯電話にかけてね、と話しているので、何度か連絡がきたことも。問題は長期休みで、1日中子どもたちだけで留守番させるのは心配だったのですが、勤務先が車で5分ほどと近いので、お昼休憩で一度家に戻ることに。私が顔を見せると、子どもたちも安心なようです。ただ、昨年大きな地震があり、それからは留守番を怖がったことも。私も長めに冬休みをもらって対応しましたが、こういった不測の事態があると、仕事と家庭の両立が難しいなと感じることもあります」

復職History
30歳
結婚して当時勤めていた会社を辞める。その後、3カ月のアルバイト中に妊娠
39歳
ブランクが長く復職できるか焦りも
41歳
子どもたちが小4、小1になり復職を考えるも、近隣学童には入れず。留守番できそうだったので、職探しをスタート。ママ友の紹介で3カ月限定のアルバイトで復職
42歳
ハローワークで知った大学の事務職に応募し、パートで採用
新年度から年収の壁の問題も。いずれは正社員も視野に入れて
現在は、10時から17時までの勤務で、慌ただしい生活に。ただ、以前よりも時間のやりくりができるようになったと言います。
「10時までに洗濯や夕飯作りなどの大まかな家事は済ませていきます。長期休み以外も、お昼休憩を有効に使うために、一度職場を出てスーパーに買い物へ。専業主婦のときはついのんびりしがちでしたが、今は限られた時間内でできることをやろうと、時間の使い方がうまくなった気がします」
新年度からは“年収の壁”を越えてしまうことがわかり、さらに就業時間を1時間延ばすことに。
「4月から時給が上がり、130万円の壁に引っかかるとのこと。同じ時間働いても、年間の手取り額が減ってしまうようで戸惑っています。その分、少しでも収入が増えるように、就業時間を1時間延ばして朝9時から働くことに。せっかく扶養から外れるなら、仕事を増やしたい気持ちもありつつ、家庭とのバランスを考えると今の働き方がベストかなと。手取りが減っても、しばらくはパートで働く予定です。子どもたちがもう少し大きくなったら、正社員などの雇用形態も考えていきたいです」
壁を乗り越えて
最初はブランクの長さが心配でしたが、やってみると仕事と家庭の両立も無理がなく、一歩踏み出すことの大切さを実感。子どもの留守番は、できるだけ安心できる環境を整えて。大きくなったら、もっと働くことも視野に。
Staff Credit
イラストレーション/竹井晴日 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2025年LEE4月号(3/7発売)「『復職の壁』どう乗り越える?」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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