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小さい家の間取りとセンス

いつも自分の心を観察しながら暮らしています

【アトリエ兼自宅の小さい家】58㎡/1LDK「眺めていたくなるものを出したまま収納」

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2025.03.18

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限られているからこそ工夫が楽しい

58㎡ 小さい家の間取りとセンス

【アトリエ兼自宅の小さい家】58㎡/1LDK「眺めていたくなるものを出したまま収納」

間取りや収納に知恵を絞り、好きなものを我慢せずにインテリアを楽しむ。面積と家の気持ちよさは関係ないと気づかせてくれた稲数麻子さんの家を紹介。私たちの暮らしを見直すためのヒントがたくさん詰まっています!

「働く」と「休む」の切り替えをしやすい空間

マンション

58m2/1LDK

2人暮らし

空間デザイナー 稲数麻子さん
Instagram:asakoinakazu

いなかず・あさこ●ショップやイベント会場のデザインなどを手がける「スタジオ プシュケ」主宰。家族は夫、7歳の愛犬ウーちゃん。

マンション 58㎡/1LDK

横長のLDKは、約半分を仕事場として活用し、仕事をしたり食事をしたりと生活を楽しむ場所に。寝室に行く際に必ず通るバルコニーが、オンオフの切り替えの場に。

服も調理道具も、ほぼオープン。だから選ぶ基準は“眺めていたくなるもの”

「空間をつくる仕事柄、いろいろな家に住む経験をしたくて」(稲数麻子さん)

稲数さんご夫妻が選んだのは、壁一面がガラス張りで収納はほぼなく、2つの部屋の間にバルコニーがある賃貸のデザイナーズマンション。ユニークな間取りに惹かれ、入居を決めたそう。

「都心に近くてペット可、家賃もそこそこ……。この条件を優先すると、狭さは必然でした。でも前の家は40㎡だったので、むしろ広いくらい。そのため事務所を引き払ってアトリエ兼自宅にしましたが、週末は外出も多いので、この広さで十分です」(稲数麻子さん)

家の中央にバルコニーがある間取り。メリットはというと?

「家にいながら外の様子を肌で感じることができることです。バルコニーをはさんでリビング兼仕事場と寝室があるので、ここを通ることで、働くと休むの切り替えにも役立っています」(稲数麻子さん)

クローゼットや食器棚など、収納はDIYで制作したそう。

「スペースがないので、基本は出したまま収納。それでも心地よく暮らすために、ずっと眺めていたくなるものを意識して選んでいます。花瓶を包丁やカトラリーの収納にしたり、吊るしたかごにおやつを入れたり。部屋中を見回して“気分が盛り上がる?”と、いつも自分の心を観察しながら暮らしています」(稲数麻子さん)

壁一面ガラス張りのLDK。

壁一面ガラス張りのLDK。「窓のサイズに合ったカーテンを買い揃えるより、好きなテキスタイルを吊るすほうが落ち着きます。床の風合いを出したくて、ホームセンターで合板をカットしてもらい、自分たちで塗装をしてから貼りました」(稲数麻子さん)

もともと何もなかったキッチンカウンターの下に、DIYでオープン棚を設け、食器や調味料などを収納。

もともと何もなかったキッチンカウンターの下に、DIYでオープン棚を設け、食器や調味料などを収納。フライパンや鍋は吊るし、包丁やカトラリーは花瓶に入れて天板に並べて。

ベッドサイドのクローゼットも夫婦でDIY。

ベッドサイドのクローゼットも夫婦でDIY。「遊びに来てくれる友人から“洋服屋さんみたい”と言ってもらうことも。好きな服に囲まれているだけで楽しい気分。今日は何を着ようかな、と全体を見ながら選べるところも気に入っています」(稲数麻子さん)

寝室の隅には、長年大事にしているドレッサーを。

寝室の隅には、長年大事にしているドレッサーを。壁のポスターはミコロマチコさんのもの。

LDKと寝室の間にある、渡り廊下のようなバルコニー。

LDKと寝室の間にある、渡り廊下のようなバルコニー。「不思議な間取りですが、ここを通ることで気持ちの切り替えができるので、あまり狭さを感じないのかもしれません」(稲数麻子さん)

Staff Credit

撮影/松林寛太 間取り図製作/前田優子 取材・原文/田中理恵
こちらは2025年LEE4月号(3/7発売)「小さい家の間取りとセンス」に掲載の記事です。

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「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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