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ドラマ『ガンニバル』シーズン2がいよいよ配信開始!

【柳楽優弥さんインタビュー】世界配信の手ごたえも感じ総じて高揚感のある現場でした

2025.03.18

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世界配信の手ごたえも感じ総じて高揚感のある現場でした

柳楽優弥さん

柳楽優弥さん

近年、俳優としての着実な歩みとともに、ますます精悍になった表情に頼もしさを漂わせる柳楽優弥さん。ほっこりとした癒しと優しさをくれた話題のドラマ『ライオンの隠れ家』から一転、世界で高く評価された衝撃のスリラーが、『ガンニバル』シーズン2として帰ってきます! 

「前作の配信から約2年。世界配信された反応や評価は予想をはるかに上回るものをいただき、本当にうれしく肯定感も高まっての再結集でした。もともとエネルギッシュで元気なスタッフとキャストばかりでしたが、そこに自信が加わり、現場は一層パワフルになっていましたよ!」

本シリーズは、“目標への足がかり”としての手ごたえもつかんだそう。

「デビュー作『誰も知らない』の影響もあり、外(世界)に出たい欲はぼんやりあったんです。だから本作をシンガポールでプレゼンテーションしたときも、高揚感がありました。現場でもほかのキャストに英語習得法について話を聞いたり。でも『SHOGUN 将軍』の授賞式での浅野忠信さんの飾らない、でも心のこもったスピーチを見て、本当に素敵だな、と感銘を受けて。自分が目指す姿を、そこに見た気がしました」

さて前作では、閉鎖的な村に赴任した柳楽さん演じる警官の大悟が、恐ろしい噂の真相を確かめようと孤軍奮闘しました。本作でも、危険をかえりみず突っ込んでいく大悟に、ハラハラドキドキの連続です!

「大悟は家族を守りたいという一心なんです。加えて、警察官として犯罪を許せない気持ちも強くて。キーワードはその2つ程度で、事前に役作りせず現場でセッションのように作っていきました。もちろん設計図としての脚本はありますが、片山慎三監督(『さがす』『雨の中の慾情』)の現場は、その場の雰囲気を感じ取りながら動きが変わっていくので、想像力がとても大事。モノづくりの楽しさと醍醐味を味わいました」

本作では大々的な抗争が勃発。スケール感と迫力が大幅に増しています。

「マシンガンなど武器を使った長いアクションシーンは、1週間くらいかかりました。シーズン1にはない激しいアクションでしたし、じっくり撮っていったので、どんな画になっているのか想像がつきませんでしたが、完成版を見たらすごいスピード感で! 音楽の使い方や、編集もすごく好きでした」

武器での抗争やアクションというと男臭いドラマのように聞こえますが、家族思いの大悟の必死さや、吉岡里帆さん演じる有希と大悟の夫婦関係が、絶妙に心をくすぐります。

「2人には“困難を一緒に乗り越えてる感”がありますよね。大悟はフィジカル的には強いけれどハートの部分では支えてもらっていて、有希ってたくましくてカッコいいな、と。そんな二人の関係は、夫婦の構造として理想的でいいなと感じます」

大悟の死闘の行方はドラマを見ていただくとして、こんな村に何も知らずに引っ越してきてしまったら、柳楽さんならどうしますか?

「速攻、次の引っ越し先を探します(笑)! 虎視眈々と狙われてそうで……。それが無理なら僕ももちろん闘いますよ。ただ僕が習っている武術は闘うためのものではなく護身術なので“相手の様子をうかがう”という戦法になりますが(笑)。そして、いい知恵をくれそうな気がするので、おじいちゃんに電話で相談しますね」

PROFILE

1990年3月26日、東京都出身。『誰も知らない』(’04年)でカンヌ国際映画祭・最優秀男優賞を史上最年少で受賞。近作に『ゆとりですがなにか インターナショナル』(’23年)、『夏目アラタの結婚』(’24年)など。『ガンニバル』(’22年)でアジアコンテンツ&グローバルOTTアワードでアジアエクセレンスアワードに輝く。
公式サイト:https://yuyayagira-official.com/

『ガンニバル』シーズン2

『ガンニバル』シーズン2
©2025 Disney

二宮正明による人気コミックを実写映像化した戦慄のヴィレッジスリラー『ガンニバル』の続編。シーズン1では、のどかな村に赴任した警察官の大悟(柳楽優弥)が〝人が喰われている〞という噂の真相を探るうち、村の支配者・後藤家と激しく対立していく。本作では、遂に真実を暴こうとする大悟の想像を絶する死闘を描く。3月19日よりディズニープラス「スター」にて独占配信。
『ガンニバル』公式サイト


Staff Credit

撮影/木村 敦 ヘア&メイク/勇見勝彦(THYMON Inc.) スタイリスト/長瀬哲朗 取材・文/折田千鶴子
こちらは2025年LEE4月号(3/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。

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