仕組み作りが継続に繋がる!
「習慣化のコツ」10のメソッドを習慣家・井上新八さんが解説!今年こそ脱・三日坊主!
2025.01.02
せっかくのイイ習慣、三日坊主を繰り返していませんか?
今度こそ「続けられる人」になる!
運動、勉強、ためになるルーティンも、忙しさや飽きで、つい三日坊主になりがち。継続上手な人たちはなぜコツコツ続けられるの? その秘訣を、数々の習慣に挫折してきた編集マロミが体当たり取材!
井上さんが 4年以上続けていること
・ ジョギング 25年
・ 手書きの日記 23年
・ 写真展開催(1年に1回) 20年
・ Wii Fit(体重測定と腕立+腹筋) 16年
・ 毎朝ヨーグルトと納豆を食べる 13年
・ ドラクエX 12年
・ はてなブログに
写真投稿+映画の感想を書く 8年
・ 空の写真を撮る 8年(インスタ投稿は2年)
・ HIIT(4分の鬼筋トレ) 7年
・ SIXPADで腹筋を鍛える 7年
・ 書籍の企画を考える 6年
・ 体温を測る 4年
・ あつまれ どうぶつの森 4年
・ noteブログ 4年(週1回更新)
・ ドラマやアニメに出てくる架空の本の収集 4年
習慣の多さもだが、継続年数にも驚く。4年未満の習慣も、ほかに15個ほど!
井上さんのすごい朝ルーティン
起床後30分ほど朝ルーティンをこなしたら、主な仕事は8時半までの“朝飯前”に終え、正午まで日課と趣味を……という驚異の充実ぶり!
継続が趣味!
続けるには、目標より“仕組み作り”が第一! 継続が、自信や個性に
数年前、朝の過密スケジュールが“鬼ルーティン”としてネット上で話題に。初の著書『続ける思考』もヒットしている井上さんが“続ける生活”を始めたのは、ブックデザイナーとして独立した約23年前のこと。
「忙しくなりすぎて一日中デスクワークだけの毎日になり、『生活習慣をととのえないと、このままでは体を壊す』と思ったんです。元はずぼらで何事も続かない人間だったけど、フリーランスになった以上、仕事もそれ以外のことも、自分で続けていかないと生きていけない!と気づいて。行き着いたのが『すべてを習慣化して続ける』ことでした」(井上新八さん)
そのために長年実践しながら考えたのが“続けられる仕組み”作り。
「『続けるためには根気が必要』『自分は続ける才能がない』なんて思いがちですが、考えなくても自然と体が動くような“仕組み”を作れるか否か、が継続のキモなんです」(井上新八さん)
そうして井上さんが、習慣を続けてきてよかったことは、“やり抜く力”が勝手に身についたことだそう。
「自分との約束を守り続けると、自分への信頼が増し、いつの間にかやり抜ける体質に変わっていました」(井上新八さん)
では、これから何か習慣を始めたい人へのアドバイスとは?
「目標ありきで物事をスタートすべきと思っている人が多いですが、達成や上達を意識すると、すぐ壁にぶち当たって挫折しやすいもの。目的なく『なんとなく』で日々積み重ねて、後になって『このためにやってたのか』と実感するくらいでちょうどいいんです。日々目に見える変化はなくても、小さくコツコツ続けた先には必ず変化があって、数年前とはまったく違う自分になっている。ちょうど、僕が本を出せたのが、そのよい例(笑)。続けていることが自信になり、個性にも趣味にもつながると、長年の実感から確信しています」(井上新八さん)
三日坊主がちのマロミも目からウロコ!
習慣家・井上新八さんが極めた、続けるメソッド10
長年の継続から井上さんが体得した“続けるコツ”は、精神論ではなく、シンプルで具体的。続けるのが苦手な人にこそまず試してほしい、10のポイントを教わりました。
1
やる気を出すより、まず続けるための「仕組み作り」を考える
始める前には目標を立て、やる気を出すべき!と思っていたマロミですが、「それより“仕組み作り”が先決!」と井上さん。「歯磨きのように、自然にやることとして生活の中に落とし込むのが続く秘訣。その仕組み作りのヒントが2以降です」
2
「週何回」より「毎日やる!」と決めるほうがラク
「週3回やろうと思って“やる日”と“やらない日”が入り混じっていると、次第に“やる日”が時々になり、そのうちまったくしなくなりがち。実際はやれない日があってもいいのですが、『毎日と決めておく』のがポイント。“やらない”の選択肢がなくなるから、意志が強くなくても体が勝手に動くんです」
3
きちんとやるより 「小さく続ける」
「例えば10分のストレッチのうち、30秒だけでも毎日続けるほうが、全部やろうとしてすぐ挫折するより意味があるもの。最初は無理のないサイズに細分化して始めると、小さくでも積み重ねる効果を実感できるはず」
4
小さな習慣をセットにして「ついで」の力を利用
「1つ1つの習慣を個別に実行しようとすると、それぞれに“面倒”と闘う意志が必要に。やることを連鎖させたり、難しいことには小さな前置きをセットにしたり……『ついで』を利用すると、忘れず、ラクに続けられるんです」
5
○曜日に、決まった行動の後「いつやる」を具体的に決める
「忙しい毎日、『時間があったら』では流れてしまうので、とことん具体的にやるタイミングを決めておくこと! 曜日でもいいし、『月初めの会議後』など、決まった行動の後に設定すると忘れにくく」
6
続ける 時間がないなら「朝」に作る
「やっぱり時間がないという人は、いつもより5分早起きして、5分の習慣を1つ取り入れてみて。『カーテンを開ける』など朝必ずやる行動の後に、小さな“やりたいこと”をセットにすると始めやすい」
7
「記録」が継続を加速させる
「記録することで、続いたことが可視化でき、達成感は爆上がり! カレンダーに丸をつけるだけでもいいし、記録も面倒なら体重や歩数はスマホアプリ連動で自動記録される仕組みを作るのも○」
8
成果や上達、効率のよさを求めず、日々は淡々と積み重ねる
「僕の場合なら『このダンスを踊ってみたい』という目標はあっても、日々の練習中は目標のことは考えません。上達しないと焦ったりするから。淡々と続けた先に、必ず成長を感じる瞬間がきます!」
9
慣れてきたら、5分でできる新しい習慣をプラスワン
「やりたいことがいろいろある人は、1つの習慣が定着したら、5分くらいの新しい習慣を1つ、前後に追加するのがおすすめ。習慣の連鎖を増やしていくと、ルーティンという流れになります」
10
「休むなら明日!」は魔法の言葉
「やる気の出ない日ももちろんあるけど、『例外的に休んでいい日』を作ることこそ継続の大敵!『休むとしたら明日!』とご褒美として考えつつも、『今日だけは絶対にやる』。これを心がけて」
続けて、どう変わった?
- “続けること”自体が、趣味や個性に
- 自分との約束を守り続けると“やり抜く力”が勝手に身につく
- 本まで出せた! 一人でも、積み重ねれば遠くまで行けると実感
Staff Credit
撮影/三浦 晴 イラストレーション/オザキエミ 取材・原文/本誌編集部
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「今度こそ「続けられる人」になる!」に掲載の記事です。
LIFEの新着記事
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。