春だから着替えたい……私の「声」!
まだ寒い朝、再来月1年生になる末っ子と歩く、保育園への道すがら「あ!」と指差した先に、ひゅうっと伸びた、たんぽぽのつぼみがありました。うわあ、案外と、すぐそこまで来ているもんですねえ、春……。
さてはて、4月に年度始まりとなる私たちの生活は、お正月よりもこの、「春」を機に、劇的に変化することが多いものです。ママとしては子どもの進級や進学に伴っての人間関係の変化も然り。心機一転、変身するなら今!
そこで、ヘアスタイルやファッションを変えるのもいいのですが、「声」、自分の声の出し方、話し方を、ちょっと意識し直してみませんか?
ボイスイメージ®コンサルタントの森 裕喜子先生に、「端から見たとき印象を下げてしまう」話し方というものを教えていただきました。無意識にやってしまっていないか、確認してみて下さい。
1.猫背、アゴ出し
人と話す時、つねに姿勢を気遣っている人……って、あまり多くないのでは。でも癖になっていると、立っていても、座っていても、常に背中が丸まった猫背になっていたり、アゴを出してしまいがちです。そのような姿勢が他人に与える印象というのは、残念ながら決して良いものではありません。これを読んでいるまさに「今」も、猫背になっていないか、アゴを突き出していないか意識してみましょう。
2.股開き
猫背やアゴ出しとも、ほぼセットになっているのが「股開き」。インナーマッスルを使っていないと、そうなりがちです。想像してみて下さい、子どもの入学式で座っている保護者席。肩が内側に入った猫背で、腰下も緊張感なく、股が「ゆるっ」と開いている、ママ(自分)を……。せっかくの正装もだいなしですよね! 股、閉めましょう。
3.口が半開き
またも話し方以前のことですが、話し始めるわけでもないのにつねに「口が半開き状態」である方がいます。無意識に口呼吸をしていませんか。喉が渇く口呼吸は風邪を引きやすくする他、見た目にもだらしのない印象を他人に与えます。でも本人はいたって無自覚であることが多いのです。ここも意識して「口を閉じる」ようにしましょう。
4.語尾押し
「……でえ〜、」「……らぁ〜、」「……とぉ〜、」といった、言葉の語尾をのばしてしまう話し方を「語尾押し」といいます。女の子らしい話し方? と思って若い時分に身につけてしまい、すっかり癖になっている人もいるかも知れません。でもこれも、他人に与える印象はだらしのないものになります。言葉の語尾は、伸ばすでも切り上げるでもなく、「丁寧に、置く」「収める」ようなイメージで、話をしてみましょう。小池都知事の話し方は、とてもよいお手本です。ニュースなどでよく聞いてみましょう。
5.表情
無意識に口角を下げてしまっていませんか? 自分自身の表情にはなかなか気づけないものかも知れませんが、仏頂面では顔と同様、声もブスになってしまいます。前述のように語尾がダラ〜っとするのも、その表情のせいかも知れません。声を出すときは笑顔が一番。口をしっかり動かして、自然といい表情が出るようにしたいものです。
つまるところ、姿勢を良くし、股を閉め、アゴをキュッと引いていれば、自然と笑顔も出やすくなり、その声も、話の内容までもが良くなるのです。と、言ってしまえば当たり前のようですが、一事が万事、ということ。
人にいい印象を与える「良い声」で、新しい人間関係を始められると良いですね。
著書「スピーチプレゼンは まず3秒黙りなさい」光文社(2015年4月)
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