運動しなきゃな～、でも今さら……なんてモヤモヤ考えている人は、即動きだすべし！　自分に合った運動を継続することで、心身はもちろん人間関係も整い、人生が上向いた運動ストーリーをご紹介。

1980年生まれ、栃木県出身。女性トリオ森三中のボケ担当としてテレビ等で活躍。歌や演技にも才能を発揮し、歌手・女優としての活動も。2002年に元放送作家の鈴木おさむ氏と結婚、現在は9歳の息子のママ。
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つらい時期に心を救ってくれた、アイドル＆ダンスとの出会い

自身のYouTubeチャンネルやテレビ番組などで、大島さんのキレキレのダンスを目にしたことのある人も多いはず。ダンスを始めたきっかけは、アイドルのオーディション番組だったそう。

「4年前に大大大ファンだった嵐さんが活動休止。大げさでなく生きがいをなくした気持ちでした。同じ頃、テレビ番組のレギュラーがひとつ終わり、母を亡くすという大きな出来事も重なって……。悲しいことが続いて、仕事にはなんとか行くけど家ではふさぎ込んで涙を流す、という状態でした。見かねた友人が、元気をもらえるからと『THE FIRST』というオーディション番組を見ることをすすめてくれたんです。ダンス未経験の子が世界レベルの人たちに混ざって、食らいついていこうと必死になっている姿を見て『どれだけ頑張ってるんだ!?』と生きる力をもらいました。応援したい気持ちから、『彼らになりたい！』という思いにあっという間に変化していったのは、今考えると自分でも不思議です」

’21年冬にレギュラー番組の『世界の果てまでイッテQ！』（以下『イッテQ』）で宴会芸を披露することになり、その演目に『THE FIRST』でデビューしたグループ「BE:FIRST」の曲を選んだ大島さん。先生にレッスンを受けつつ、映像を見ながらの猛練習。無事番組で披露でき、ますますダンスにハマるように。

「それ以降も週1でダンスの練習を続けて自分なりに上達していく中で、BE:FIRSTとのコラボも実現。まさかの仲間入りが果たせました！　もちろんどのステップも難しくて、最初はどうしようどうしよう、の連続なんだけど、諦めずに頑張っていると必ずできるようになる瞬間がある。その『できた！』が本当に気持ちいいんです。でもまた1週間もたつと忘れていて、あれ？ってなるんですけどね（笑）。コラボに至るまでの道のりも含めて、YouTubeで配信しています」

動ける体になったら、メンタルもたくましく

仕事では体を張ったハードなロケも多い大島さん。35歳で出産してからは、体力の低下に歯止めがかからず、しんどさを感じることも多かったそう。

「『イッテQ』でのきつい山登りロケも、以前は『えー、やだな……』だったのが、ダンスを始めてからはそんな気持ちが皆無に。ひざの痛みもおさまり、サポーターも取れました。今年からはさらに踊れるようになりたくてピラティスも週2で始めたり、食生活では16時間断食を継続したりと。森三中のふたりには『前の大島さんからは考えられない！』と驚かれます。ずっと3人でロケしたいから、『驚いてないで、ふたりも運動やろうね！』と言ってます」

「家では妻であり母でもあり、以前は忙しいとイライラ、からの家族間がギスギス……もしょっちゅう。でも不思議なもので、体力がついてくると疲れていても気分はいいままで、雰囲気を悪くしてしまうことが減りました。体に筋肉がつくと心にも筋肉がつくようで、もともと気にしいでいろいろと引きずりがちだったのが、悲しいことがあっても、忘れられはしないけれど受け止められるようになった気も。自分を追い込みすぎるクセは、『いいじゃん、だって私頑張ってるもん』と思えるようになりました。こういうすべてが、ダンスを始めたおかげと言い切っちゃってもいいくらいです」

ユニット結成でますますダンスへの情熱が加速

今年5月には、お笑いコンビのガンバレルーヤとのコラボユニットでデビュー。キャッチーなメロディとダンスが話題に。

「『みんなにも楽しんでほしい』という気持ちでやっています。だから、やりたいことのアイデアもどんどん出てくるし、そのための努力でさえ楽しい。30代は周囲の目を気にしていたけど、40代になったら周りがどう思おうと、自分が好きなことに突き進めるようになりました。これから運動してみようかな、という人は、何でもいいのでまずは好きと感じられることから始めてみたらいいと思います。スタートが40代だって全然いいじゃないですか！」

ガンバレルーヤとのユニット「MyM（マイムー）」では、デジタル配信『ASOBOZE（あそぼーぜ）』をリリース。作詞をMyMの3人が、曲はBE：FIRSTの楽曲も手がけるMATZ氏とMatt Cab氏が担当し、話題に。

歌とダンスに大島さんが本気で挑戦するチャンネル。芸人やアーティストとのコラボや、「本気でアーティストを目指すプロジェクト」などの企画が人気。「コラボしたい相手には、自分で直接アポイントを入れることも」（大島さん）