更年期、生理、PMS、デリケートゾーン……“検索疲れ”する前に知りたい。女性のこころとカラダの悩みに寄り添う花王『エールミー』を取材!
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佐々木はる菜
2026.10.15
先日、40代で初めてブラジリアンワックスを体験した記事を書いたところ、多くの反響をいただきました。
それをきっかけに、デリケートゾーンケアについて改めて調べるようになりました。
そもそも、デリケートゾーンとはどこまでを指すのか。どんなケアが必要で、気になる症状があるときはどうすればいいのか。
調べてみると情報はたくさんありますが、「結局、何が正しいの?」と迷ってしまい、かえって不安が大きくなるような感覚がありました。
これは、生理やPMS、更年期、心身のゆらぎといった女性特有の悩みにも通じるものかもしれません。
友人や家族には少し話しにくい。すぐ病院へ行くほどではない気もする。けれど、自分だけなのか、他の人はどうしているのかは知りたい。
そんな“相談する手前”のモヤモヤを感じることは、少なくないのではないでしょうか。
検索だけでは見つからない“誰かの声”に出会える、花王のフェムケアプラットフォーム『エールミー』

そんな中で知ったのが、花王のフェムケアプラットフォーム『エールミー』です。
エールミーは、女性の健康課題に関する正しくわかりやすい情報を発信するとともに、悩みや気持ちを共有できる場を目指し、2026年3月にスタートしたサービスです。
最初は、専門家監修の記事や体験レポートが並ぶ、信頼できる情報サイトという印象でした。
けれど、会員登録後に見られる匿名コミュニティ『こころとカラダ雑談ルーム』をのぞくと、情報を読むだけではない“誰かの声に触れられる場”が広がっていました。
抱えていた不安が少し軽くなる。匿名コミュニティに集まるリアルな体験談

『こころとカラダ雑談ルーム』には、生理や更年期、お肌、睡眠の悩みから、家族やパートナーとの関係まで、日々の中でふと気になるテーマについて、リアルな声が寄せられています。
中でも最近心に残ったのが、「ポジティブな更年期エピソード教えて!」というテーマ。
コメントからは、「こんなふうに乗り越えた」「過ぎてみると、こんな良い変化もあった」という、一人ひとりの実感が伝わってきました。
更年期についての情報は増えていますが、身近な人に症状や体験を直接聞くのは、やはり少しためらうもの。
だからこそ、さまざまな立場の方のリアルな体験談に触れられることは参考になりますし、更年期を前向きに捉える言葉に、気持ちが少し明るくなりました。

正しい情報を得るだけでなく、誰かの経験や工夫に触れたり、ときには自分のモヤモヤを言葉にしたりできる。
エールミーは、そんなふうに女性のこころとカラダについて少し立ち止まって考えられる場所なのかもしれない。
そう感じたとき、花王がなぜ、情報を届けるだけでなく気持ちや体験を共有できる場を作ろうとしたのか、知りたくなりました。
その背景を伺うため、エールミーの立ち上げに関わる皆さんにお話を伺ってきました!
読むだけでなく「話せる場」を作った理由とは
今回お話を伺ったのは、研究開発部門の永長まゆみさん、山口紀子さん、そして化粧品事業部門で『TWANY』を担当されている川下智夏子さん、高橋智佳さんです。TWANYでは、デリケートゾーンの肌ケアシリーズ『TWANY&me』も展開しており、エールミーの取り組みとも深く関わっています。

まず知りたかったのが、正しい情報を届けるだけでなく、なぜ悩みや気持ちを共有できる場を作ろうとしたのかということでした。
「花王では『フェムケア School』や『TWANY&me』などを通じて女性の健康課題に関する情報発信を行ってきました。その中で感じたのが、女性の皆さんは何か悩みを持っていてもなかなか口に出せなかったり、『そういうものだ』と諦めてしまっていることがまだまだ多いということです」
自分の体について学ぶ機会は少ない一方で、ネットには情報があふれています。
だからこそ、必要な情報を正しく、わかりやすく届けることも、暮らしに関わる製品を扱う花王の大切な役割ではないかという考えが、エールミー誕生の背景にありました。
「自分のこころやカラダへの迷いはデリケートで大切な問題だからこそ、ひとりで抱え込んで悩んでしまいがちです。
そんな時、正しい知識だけでなく、同じような悩みを抱える他の方の意見に触れると、『自分だけじゃないんだ』と気持ちが少し楽になる。
そうやって女性が気軽に集い、安心して悩みや気持ちを共有できる『場』が必要なのではないかと考えたことが、エールミーの出発点でした」
「否定されない安心感」をつくる。匿名でも気持ちを言葉にできる場へ
『こころとカラダ雑談ルーム』は、ユーザー同士が自由にやりとりする掲示板ではなく、ユーザーと運営側とのコミュニケーションを中心にした場です。
なぜ、この形を大切にしているのでしょうか。
「エールミーで扱うのは、とても個人的でデリケートなテーマ。勇気を出して書いた気持ちが、誰かの言葉で傷つけられたり、否定される不安から投稿しづらくなったりすることは避けたいと思いました。
誰もが自分の気持ちを無理なく言葉にできる場になるよう心がけています」
『こころとカラダ雑談ルーム』では、この日お話を伺った4名とは別の運営メンバーが、投稿への返信を担当しているそうです。
一つひとつの声と丁寧に向き合っていることが伝わってきて、そこから得た気づきや変化を書き込んでくれるユーザーの方も多いといいます。
匿名で話せる気軽さはありながら、不特定多数の反応が一気に返ってくるわけではない。運営側が見守り、受け止めてくれる安心感があるからこそ、繊細な話題も言葉にしやすいのだと感じました。
検索やAIでは拾いきれない“みんなの声”が、次の情報発信へ

エールミーで関心の高いコンテンツのひとつにユーザーの「みんなの声」を集めた記事があります。テーマに対して実際の経験談や声を募り、そこに集まったコメントをもとに、新たな記事へとつなげているそうです。
なぜ、そうしたコンテンツが求められているのか。取材の中では、検索やAIとの関係にも話が及びました。
今は、知りたい情報にすぐたどり着ける一方で、個人の体験や迷い、実際に試して感じたことまでは、検索やAIでは拾いきれない場合もあります。
特に、女性のこころとカラダにまつわる悩みは、ひとつの正解にまとめきれないものも多い。
たとえば、生理やPMSのことを家族やパートナーにどう伝えるか。更年期の不調をどのように受け止めるか。その人の体質や生活環境、家族との関係、これまでの経験によって、心地よい選択は変わってくる。
どれも「こうするのが正解」と簡単には言い切れないことばかりです。
「『結局どうすればいいんだろう?』と悩むことも多いからこそ、『同じように感じている人がいる』『こんな考え方もある』と知ることが、安心や気づきにつながることも多いと改めて実感しています」
実際、テーマに対して経験談や声を募り、そこに集まったコメントが新たな記事へとつながっていくことも多いそう。
ただ声を集めるだけでなく、次の情報発信へと生かしていく。そうした循環にも、このサイトの大きな魅力を感じました。
更年期の不安を“予習”に変える。30〜40代が『エールミー』でできること
女性のこころとカラダにまつわる悩みは、本人だけで完結するものではなく、家族やパートナーとの関係、職場での理解ともつながっています。
とはいえ、何でもオープンに話せばいい、というわけでもありません。
話したいこと、話しにくいこと、あえて話さなくてもよいこと。その線引きは、人それぞれです。
だからこそ、信頼できる情報や誰かの体験談が、自分の気持ちを言葉にするきっかけになることもあるはず。
『エールミー』は、女性のこころとカラダの悩みをひとりで抱え込まないためのサポーターにもなると感じました。

エールミーの中で関心が高いテーマのひとつが「更年期」です。
「プレ更年期」という言葉もよく目にするようになり、LEE読者に多い30〜40代にとっても、“これからの自分”を知る予習にもなりそうです。
「更年期という言葉には、体調不良や不安なイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも『ポジティブな更年期エピソード教えて!』に寄せられた声のように、前向きな意見もたくさんあります。いつ頃からどんな変化があるのか、実際にどう過ごしているのかを知る“予習”として読んでもらえたらと思っています」
また雑談ルームは、自分で投稿するだけでなく、同世代や少し先を歩く世代の声に触れる場所としても使えます。更年期だけでなく、睡眠、心身のゆらぎ、家族やパートナーとのコミュニケーションなど、日々を心地よく過ごすヒントも見つかります。
深刻な悩みがあるときだけでなく、少し気になることがあるときにのぞいてみる。
そして正しい知識と”誰かの声”に触れながら、少しずつ心の準備ができるところも心強いと感じます。
ちなみに、10月18日は「世界メノポーズデー」。更年期前後の女性の健康について考える国際的な啓発デーです。エールミーではその時期に合わせ、先ほど触れた「ポジティブな更年期エピソード教えて!」に寄せられた声をもとにした記事も公開されているとのこと。
私自身も、どんな言葉や体験が紹介されるのか、今から楽しみにしています。
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い2022年からの2年間をブラジル、アルゼンチンで過ごす。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。
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