Vol. #
90
今年は9月16日が敬老の日ですね。贈り物を何にしようか考え中の方にぜひおすすめしたいのが、サウンドファンの「ミライスピーカー・ミニ」。テレビの音量を上げなくても、その独自の技術による曲面サウンドで声がハッキリ聞こえるだけでなく、部屋のどこにいてもよく聞こえるのです。最近よくある『手元スピーカー』とは全く異なる、ミライスピーカーの特徴とその魅力に迫ります。
生活の中では案外誰でも困っている「テレビの音」
ミライスピーカーという名前は聞いたことがあったものの体験したこともなく、よくある「手元スピーカー」の一種かなと思っていました。そうした中、このミライスピーカーを手掛けているサウンドファンに取材する機会に恵まれ、その仕組みや特徴を知り、これはぜひ実生活で使ってみたいとわが家に迎えて2週間ほどになります。
サウンドファンは、特許技術「曲面サウンド」をもって、聞こえにくさの解消という視点で新しい価値と可能性を提供している日本発のハードウェアベンチャー企業。大手音響メーカー出身のベテラン技術者と、家族やご自身の“聞こえ”の課題に向き合った経験のあるメンバーが中心となり、暮らしに潜む“聞こえ”の問題解決となる製品の開発に挑んでいるといいます。
現在、国内で“聞こえ”に困っている人は1200万人もいるそうですが、補聴器を使っている方はまだまだ少なく、眼鏡のように誰でもが使うようになっていないのが現状です。それに高齢者だけでなく、生活の中で「テレビの音」に関する困りごとを抱えている人は存外多いのですよね。例えば、30代~40代では生活音に紛れてテレビの音が聞こえにくい、50代では両親がテレビを大音量で視聴して困る、60代以上ではテレビのセリフが聞き取りにくいといった具合です。
部屋のどこにいても音が聞こえ、声がクリアになる不思議なスピーカー
では、どうしてこの「ミライスピーカー」がこうした困りごと解決にぴったりなのかというと、それは、先に述べた「曲面サウンド」という独自技術に秘密があります。一般的なスピーカーの振動板はコーンと呼ばれる円すい形ですが、ミライスピーカーの振動板は平板を湾曲させた曲面振動版になっています。この振動板全体から音が出るので、指向性が広く、テレビの近くに置くだけで部屋のどこにいても音が聞こえるのです。
取材時にその仕組みをわかりやすく説明するために、マーケティング本部の金子一貴さんが小さなオルゴールとクリアファイルを持って実験をしてくれました。最初はファイルを平面のままにしてその横でオルゴールを鳴らします。可愛らしいオルゴールならではの音に癒されるなあと思っていたら、そのファイルを少し湾曲させた途端、オルゴールの音が大きくなり、エッジの効いたクリアな音色に変化するではありませんか。
ドアを開けて隣の部屋に移動して、その姿が小さくなってもオルゴールの音だけは変わらずにハッキリと聞こえます。これが曲面サウンドの原点となる仕組みというわけです。
ミライスピーカーは、声の明瞭度や音声帯域の発音効率が高いので音量を上げなくても言葉がはっきり聞こえ、曲面振動板とドライブユニットのハイブリッド構造のため、位相ずれや遅れがないのも大きな特徴です。
情報番組のアナウンサーの声もドラマの声もくっきりハッキリ
これまでサウンドファンから家庭用モデルとしては「ミライスピーカー・ホーム」「ミライスピーカー・ステレオ」を展開してきましたが、よりスタイリッシュなデザインにして価格も抑えたモデルが、3月3日の『耳の日』に合わせて今年2月29日に発売された「ミライスピーカー・ミニ」。
わが家でもこの新モデルを迎えましたが、設置が簡単なのも大きなポイント。どんなに便利なスピーカーでも、テレビとの接続が難しいようでは導入しづらいですものね。ミライスピーカー・ミニは音声ケーブルをテレビにつなぎ、電源コード(アダプター)をコンセントにつなぐだけで使えます。
実は、私自身、幼いころの中耳炎が原因で右耳がほとんど聞こえないこともあり、テレビドラマなどで言葉が聞き取りにくいことが多々あるのですね。音量を上げたとしても全体の音が大きくなってしまうだけで、言葉がハッキリするわけでないのが悲しいところ。それが、このミライスピーカー・ミニを設置したおかげで、情報番組のアナウンサーの声もドラマの声もくっきりハッキリ! 世界が明るく感じられるとはこのことかと思いました。
わが家では10年ほど前から半円に近い楕円型のダイニングテーブルに横並びに家族が座ってテレビが見やすいように、壁掛け用のアームを利用していわば空中に浮いた状態でテレビを設置しているのですが、その下に置いたBOSEのサウンドバースピーカーの上にミライスピーカー・ミニを置いても違和感なく馴染んでいてうれしい限り。情報番組などではテレビやサウンドバーの音をゼロにして声くっきりに特化させ、映画やドラマ、音楽番組など臨場感をプラスしたいときには両方をオンにするなど切り分けて使っています。
キッチンで水仕事中も、誰かがドライヤーを使っていても聞こえる!
30~40代での“聞こえ”の困りごとに、生活音に紛れてテレビの音が聞こえにくいというのがありましたが、こんなお悩みにもミライスピーカー・ミニはぴったり。なぜなら、キッチンで水仕事をしていても、ちゃんとニュースやドラマのセリフが聞き取れるのですから。
日ごろ、私のように言葉の聞き取りにくさに困っていない家族も、例えばドライヤーを誰かが使っている時にこれまでならリモコンで音量を上げて対処していたのに「あれ?音量を上げなくても、ちゃんと聞こえるね」とびっくりしていました。
敬老の日の贈り物にもぴったりかと思いますし、年齢に関係なく何となくテレビの言葉が聞き取りにくいと感じている方は使ってみてはと思います。
製品DATA
- ブランド:サウンドファン
- 商品名:ミライスピーカー・ミ二
「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!
●Info●
公式YouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」好評配信中。