FOOD

混ぜて冷やし固めるだけ! ひんやり華やか「カッサータ」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2024.08.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

Vol.

032

混ぜて冷やし固めるだけ! ひんやり華やか「カッサータ」

混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」できあがり01

夏の暑い時期に、冷凍庫にいつでもひんやりデザートがある幸せと言ったら!

カッサータとは、イタリア・シチリア発祥の伝統的なデザートで、リコッタチーズもしくはクリームチーズと生クリームを合わせた生地に、ナッツやドライフルーツなどを入れたアイスケーキのことです。

材料を混ぜて冷やし固めるだけの簡単デザート。日持ちもするので、家に誰かが遊びにくるという予定があれば、何日も前から作っておくこともできます。時間のある時に仕込んでおけばよいという安心感に加え、見た目の華やかさも。断面を見るのも楽しみだったりします。 何の具材を組み合わせるかというのが自由なだけに、お好きなナッツ、チョコレート、ジャム、季節のフルーツにリキュール……思いっきり好みの食材を入れて楽しんでくださいね。

材料(18×8×高さ6cmのパウンド型 1台分)

  • クリームチーズ 200g
  • グラニュー糖 50g
  • 生クリーム 200ml
  • キルシュ 10ml (ラム酒などお好みのリキュールでOK)
  • アーモンド 30g
  • マカダミアナッツ 20g
  • ピスタチオ 30g (殻を取り、カットしておく)
  • ビターチョコレート 50g
  • マーマレード 80g
  • アメリカンチェリー 適量(洗って種を取り、半分にカットしておく)


下準備

  • 型にオーブンペーパーを敷いておく。
  • クリームチーズは室温に戻しておく。
  • ナッツ類はローストして(150℃ のオーブンで15分ほど)、好みのサイズにカットしておく。
  • チョコレートは、細かめにカットしておく。

作り方

  1. クリームチーズをボウルに入れ、ゴムベラでなめらかになるまで混ぜて、グラニュー糖を入れよく混ぜる。
    混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」作り方01
  2. 生クリームを別のボウルで7分立てくらい(ツノは立たないが、すじが残るくらいの状態)に泡立て 、1に加えて混ぜ合わせ、キルシュも加えて混ぜる。
    混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」作り方02
  3. 準備しておいたナッツ類とチョコレート、アメリカンチェリーも加えて混ぜ、マーマレードもまんべんなく散らし入れる。
    混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」作り方03
  4. 準備していた型に3を流し入れ、上からラップをかぶせて冷凍庫で冷やし固める。
    混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」作り方04
  5. 取り出すときは、5分ほど室温におくと型から抜きやすい。カットするときは包丁を少し温めると切りやすい。お好みのサイズでどうぞ。
    混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」作り方05
「歩粉」的おいしさのヒミツ

今回は手に入りやすいクリームチーズにしましたが、リコッタチーズだとより本格的な感じ。 そして生クリームの濃度によって印象も変わってきます。今回私が使用したのは、乳脂肪分が35%のものにしました。いつもなら濃度の高い40%以上のものが好みなのですが、真夏にいただくには少しさっぱりとした仕上がりにしたくて。泡立てるのは少し時間がかかって大変ですが、そこは電動泡立て器に頑張ってもらって…

混ぜて冷やし固めるだけ! 「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんのレシピでつくる、ひんやり華やか「カッサータ」できあがり02

果物も、ちょうどアメリカンチェリーの最後の時季。やっぱりおいしい~可愛い~で大満足!
フルーツなら何でも! 冷凍のマンゴーでも、ラズベリーやブルーベリーも。ちょっとぜいたくしてシャインマスカットなんて、エメラルドグリーン色が入るのも素敵だろうなぁ。

ジャムをランダムに入れるのもおすすめです。今回のマーマレードとビターチョコは私の好きな組み合わせ。カットした部分の表情が毎回違うのも、お楽しみのひとつです。

具材の組み合わせが無限に広がるカッサータ、真夏も簡単でおいしいおやつを作って食べて、暑さに負けないぞ~!

『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は9月1日に更新予定。お楽しみに!

Staff Credit

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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