「わたしのきものSTORY」6を更新しました。
<5月20日~6月20日のあなたの運勢>無理せず、自分らしいペースで進むことを心がけて【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】
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Saya
2024.05.05
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6.5up! 「わたしのきものSTORY」6 を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む
SUN SIGN IN GEMINI(太陽がふたご座に)
5月20日に太陽がふたご座へ。その前は、太陽がおうし座にあるのを初め、自立や変革の星・天王星、拡大と保護の星・木星、愛と美の星・金星、思考や伝達の星・水星がおうし座に滞在。一種の〝おうし座祭り〟だったのですが、この後は、〝ふたご座祭り〟へと移っていきます。
と言うのも、5月20日の太陽に続き、24日に金星が、26日に木星がふたご座に。おうし座が「豊かさ」を求める星座なのに対し、ふたご座は「知識」を求める、「好奇心」の星座。もっと自分の気持ちを伝えたい、表現したいというように多くの人の気分が盛り上がります。この間、23日にはいて座で満月が。新しいことを始めたくなり、今、目指したい場所が決まるという人も多いとき。
6月3日に守護星の水星もふたご座入りすると、さらにコミュニケーションが活発になり、6月6日のふたご座の新月以降は、誰もが自分の意見を表明することになりそうです。ただ、ここでの意見は、本音よりも、ちょっと「建前」なところも。きれいな意見を言いやすいとき。
切り替わりの1回目は6月9日に。2回目は17日にあります。9日には行動や戦いの星・火星がおひつじ座を去り、おうし座へ。17日には金星と水星が揃ってふたご座を去り、かに座に入ります。男性星座から女性星座へのシフトなので、勢いで急いでいたものが変わり、ゆっくりと様子を見つつ、自分を守るように働いていきます。外交的だったのが内向的に変わるときでもあり、友達との交流や自分のことより、家族に目が向いていくでしょう。家族との時間で、自分の心もきっと安定していくはずです。夏至前で、ふっと心が揺らぐこともありそうですが、無理せず、自分らしいペースで進むことを心がけて。
5.20up!
「わたしのきものSTORY」05
前回は、きもの関連のオンラインショップをいくつか見つけ、夜な夜なネットパトロールをするうちに、きもの用語を覚えていった話をしました。
でも、やはり、それだけではきものは難しく、わからないことばかりです。いろんなことを教えてもらったのは、きものの世界では知る人ぞ知るレジェンドでもある京都・茶山の骨董屋さん、正尚堂(せいしょうどう)の佐野正尚さんです。お客さまには芸能人やきもの業界の有名人もたくさん。でも、気取ることなく、ひとりひとりをとてもていねいに接客してくださいます。
京阪に乗って出町柳駅へ向かい、1両か2両しかない叡山電鉄に揺られること数分、2駅で着くのが茶山です。茶山駅からすぐそばの古い民家が正尚堂さん。店内には所狭しときものや骨董品が並んでいます。
一度、散歩途中に立ち寄ったことはあったのですが、そのときは佐野さんが不在だったので、のぞいただけで立ち去っていました。
それが今のように親しくお話しさせていただくきっかけになったのは、姪っ子の七五三。2018年の春に東京の両親が遊びに来たとき、上の妹が「正尚堂さんという骨董屋さんがあるから、見てきてほしい」と母に頼んだためなのです。当時、妹は、ひとり娘の七五三の準備に数年かけていて、アンティークのかわいいものを探しているうちに正尚堂さんを知ったそう。それで、わたしが同行し、そのときは佐野さんも在店していたので、いろいろお話を聞かせていただいた次第。
そのときはご挨拶だけだったのですが、その後、妹がオンラインショップで見つけたという子ども用の帯をわたしが買いに行き、プレゼントすることに。京都の有名な和雑貨のお店、「おはりばこ」の奥さまも、昔は正尚堂さんでアルバイトしていたとか。子どもの七五三で悩んでいるママたちは、正尚堂さんのインスタやオンラインショップものぞいてみると、掘り出し物があるかもしれません。
わたしは大正ロマン的な、銘仙やアンティークのきものにはそれほど興味はなかったものの、佐野さんとお話ししているうちに、現代もの(ここ50年くらいのきもの)もたくさん扱われていると知り、2019年の初めくらいでしょうか。着付けを習うために紬と博多名古屋帯をまずは購入させていただいたのでした。そのとき、身幅も裄もたっぷりなわたしにぴったりのきものがたまたまあったので、すぐもち帰れたのです。でも、その後すぐにコロナ禍に。また2年ほど寝かせてしまったものの、2021年の春にとうとう着付け教室の門を叩いてからは、お店にもちょくちょくお邪魔するようになりました。
と言うのも、祖父の代から骨董に携わる正尚堂さんには京都の旧家や廃業した旅館などから、直接、買い取りの依頼があります。「初(うぶ)出し」と言って、骨董マーケットに流通していないものが安く手に入るのが魅力です。
お気に入りの、出番が多いきものは、つまり似合うということだと思いますが、正尚堂さんでいただいたものが多いのです。もともと美容師でもあり、美意識が抜群の佐野さん。アンティークも現代ものも、その人に似合うものしか勧めない方なので、とても安心できます。
また裄や身幅を出すこと、リメイクすること、シミを取ること、洗いに出すこと。悉皆と言って、きものとは手入れをして、長く着ていくものだということも、教えていただいたお店です。正尚堂さんでお願いしているお針子さんは、京都でも1、2を争うような腕前だとか。いつも身体に吸い付くような、着やすい感じに仕上がり、とても感謝しています。
小ネタとしては、「正尚堂」という店名は、もともと父方の祖父が使っていた屋号なのだとか。屋号を孫の名前に付けたおじいさまも、なかなかおもしろい方とお見受けしますが、父方はもともと彦根の井伊家の家老の家柄。母方の祖父は朝日新聞の記者で、お父上は税理士という何とも才能豊かな一族のご出身なんですね。数字に強い商売人でありつつも、非常にフェアなのはルーツにも秘密がありそうな気がしています。
きものというのは、仕事で着る方は別として、ほとんど着ないまま長年大事にされてきたことが多いもの。リユースきものにはもち主の思いまでも一緒にいただけるところがあります。信頼できるお店で買いさえすれば、お買い得なだけでなく、愛や思いを引き継げるような、そんなほっこりした嬉しさもあるのです。
妹が撮った姪っ子の七五三写真。帯が正尚堂さんで見つけたものです。
正尚堂Instagram @seisyodo
二十四節気のきものワードローブ「小満」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616
ふたご座の季節は、「小満」と「芒種」に当たります。
先日も書いたように、5月は、裏地付きの袷(あわせ)と裏地なしの単衣(ひとえ)の衣替えの季節。
もともとは、5月までが袷とされていましたが、昔と違い、地球温暖化が進むなか、5月でもかなり暑い日が増えているので、きものを着る方の感覚としては、洋服と同じように、暑いと感じたら、自然と単衣に手が伸びる方が多いようです。
時には4月でも、暑い日には単衣を着てしまうことがわたしもあります。
お茶席などでは先生に相談したほうがいいはずですが、オケージョンではない、お出かけのきものなら、プロの方に聞いても、単衣でいいと言われることがほとんどです。
こちらは、大島紬の単衣のきもので、泥染めのタイル模様。
それほど古いものではないのか、モダンな雰囲気もあって惹かれたました。
大島紬はすべすべした織地がとても着やすく、お茶のお稽古や食事に着ていくときに便利なきもの。
泥染めの大島が1枚欲しいなあと、あちこち探しているときに、「京都きもの市場」さんという通販サイトで出会いました。
新品の反物からリユースまで幅広い品揃えで、セールも大規模にされる、とてもありがたいサイトです。
名古屋帯は、おなじみ「銀座かわの屋」さんのオンラインショップで。
京都の「多ち花」さんという老舗ブランドの生紬です。
「多ち花」さんは、ひと目でそれとわかる、シックでありながら、華やかなデザインが多く、
わたしはこれひとつしかもっていないのですが、見かけるたびに素敵だなあと憧れてしまいます。
ブルーグレーの帯揚げは、京都の白生地卸の三浦清商店さんのもので、わたしは楽天市場で購入しましたが、きもの雑誌の「七緒」さんとのコラボ商品のようです。
単衣から夏ものにかけての、帯揚げ選びが難しい季節にぴったりだなと最近、選んだものです。
こげ茶の帯締めは、千成堂着物店さんのオンラインショップで。
京都きもの市場 https://www.kimonoichiba.com/index.html
銀座かわの屋 https://www.kawanoya.co.jp/
千成堂着物店 https://www.sennarido-kimono.com/
6.5up!
「わたしのきものSTORY」06
月2回は着る。二十四節気のリズムで育つきものワードローブ
50歳の誕生日目前に、ひとりできものを着られるようになってから、まず決心したことは、月に2回のお茶のお稽古に必ずきもので行くということでした。
まだまだ初心者ですし、仕事も家事もしている身としては、毎日きものを着るとかは、あまりにもハードルが高い。でも、ある程度は回数を着ないと、せっかく覚えた着付けを忘れてしまうのは目に見えています。
楽しみにしているお茶のお稽古なら、何よりも最優先で予定を組むので休むこともないし、所要時間も1時間半程度。お稽古場は、自宅からタクシーで行ける距離なので、余裕をもっても、せいぜい3時間の外出です。それなら慣れないきものでも疲れないだろうし、最低でも月2回は必ず袖を通すことになると思ったのですが、これが功を奏しました。
お稽古ですから気張ることもありませんし、毎回、新しいものを着ようと思ったわけではないのです。でも、「単衣(ひとえ)の時期にはこれを着よう」「袷(あわせ)になったらあれを着よう」「夏ものが全然ないから探さなくちゃ」「帯はどうしよう」……と言うように、季節のめぐりに合わせているだけで、季節ごとのワードローブが自然と生まれていったからです。
きものを着るに当たっては、長襦袢や肌着などは洗濯すれば済むこと。季節の間は同じものでいいのですが、外に見えているものは、最低限、きものと帯のほかに、帯枕を包む帯揚げと、帯を締める帯締めも必要です。形はほぼ同じこの4アイテムの組み合わせなのに、選ぶ人の個性がはっきりと出るところが醍醐味でもあり、また悩ましい点でもあるのです。でも、こうしたコーディネートの練習も、月2回だとちょうどよかったのですね。
この連載の「二十四節気のワードローブ」という発想も、この月2回のお茶のお稽古から生まれたものです。もちろん、昔から暦に合わせてきものは着たものなのですが、何年かかけて、24コーディネートを作るのは、きものを仕事にしていない一般の人間にも、それほど難しくはない、非現実的ではないなあと、やってみて感じたのですね。洋服なら、「年間、24アイテムで暮らしている」と言ったら、ミニマリストに数えられるはずですし、帯も入れて48アイテムだとしても、実際には帯は、夏を除いた9月から6月にかけて、使えるようなものが多いので、少ない帯で使いまわすこともできます。
実は、着付けについては、初めのうちは、数々の失敗もしています。お太鼓の柄のお花の向きが上下逆になっていたこともあるし、背中心がズレていたことも、衣紋(ルビえもん)を抜くと言って、うなじのあたりで襟を落とすのですが、それが甘かったこともあります。でも、お茶はプライベートレッスンでお願いしていたので、先生に毎回、着付けの難を指摘していただいたり、コーディネートの写真を撮ってもらったり。昔なら、娘時代に母親に教えてもらうような感じで、所作を含めて、細かいところをいろいろな方に見ていただいたおかげで、なんとかなってきたように感じます。
わたしは、それ以外にも月1回くらいは、お茶会や食事、演奏会、美術展などで着る機会を作るようにしていたので、実際には10日に一度くらいは着ていたと思います。もちろん、もっと何でもスピーディにできる方もいると思いますが、わたしはこのくらいのペースで楽しみながら着ていたのが本当によかったなと思います。無理をしなくても、自分の身体にも生活にも、きものが自然となじんでいったのでした。
そうは言っても、いまだにちょっと気を抜くとうまく着られない日もありますが、ともかく怖がらずに着る機会を作ること。オケージョンの前に、普段の生活、つまり、「ケ」のなかで自分なりに練習を重ねることがとても大切だと感じています。
きものWARDROBE 「芒種」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616
ふたご座の季節は、「小満」と「芒種」に当たります。
梅雨に入る前の、蒸し蒸しした「芒種」の時期は、裏地のない単衣のきもので、
これから夏に向かっていく「涼やかさ」を表現します。
こちらは、結印の無地の本場結城紬で、楽天市場の「平和屋きもの」さんで見つけたもの。
あざやかなブルーグリーンがとても好きな色合いで、マイサイズに直してもらって着ています。
紬の袋帯(どちらかと言うとフォーマル向きの帯ですが、カジュアル向きもあります)は、
漆の箔で縁取られたお花が何とも上品ななかに、のびやかさ、華やかさがあって、
おなじみ「銀座かわの屋」さんのオンラインショップでひと目惚れしました。
グレーの帯揚げは、千成堂着物店さんのオリジナル。
帯締めは、正尚堂さんで。
きもののコレクターさんが手放されたものだとか。
どんなきものにも似合うお気に入りです。
平和屋きもの楽天市場店https://www.rakuten.ne.jp/gold/heiwaya/
銀座かわの屋https://www.kawanoya.co.jp/
千成堂着物店https://www.sennarido-kimono.com/
正尚堂@seisyodo
Staff Credit
photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
■Sayaさん著書情報
『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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