ほぼワンルームのような開放的な間取り
【63㎡ リノベマンション】3LDKをほぼワンルームに!収納はオープンにして、物をしまい込まないように
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2024.04.27
間取りとレイアウトの工夫で、面積以上の快適さ!
70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす
広さよりも環境や立地を優先し、狭い面積でも自分たちらしく、ストレスフリーに暮らす人が増えています。
間取りや動線、視覚の効果、収納など、〝小さい家〞に詰まった工夫は、どんな暮らしにも役立つヒントがいっぱい。今回は小林杏奈さんの自宅をご紹介します!
教えてくれたのは?
小林杏奈さん
(妻、夫)
元LEE100人隊annaさん。グラフィックデザイナーで、フィンランドにまつわるデザインや、ものの循環をテーマとしたECショップ「A FLEA MARKET」 も運営。インスタグラム
63㎡ リノベマンション
どんな収納もオープンにして、すべてが見渡せるワンルームに
家は当然広いほうがいいと、20代の頃は広いマンションを借りていたという小林さん夫妻。
「でも仕事が忙しくて、2人とも帰宅は深夜。せっかくの週末も家の掃除が大変。私たちには小さい家が合うね、という結論になり、40㎡のマンションに引っ越しました」(小林杏奈さん)
そんななか、コロナ禍に。自宅にワークスペースが必要、都心から少し離れた立地でもいい。さまざまな条件が明確になり、憧れていたマンションリノベをついに実現。
「それまでの40㎡の暮らしに、ワークスペースを増やした60㎡前後で探して、今の物件と出会いました」(小林杏奈さん)
何より小林さんが希望したのは、ほぼワンルームのような開放的な間取り。ワークスペースは個室ではなく、カーテンで必要なときだけ仕切るスタイルに。
「カーテンがあるだけで、十分に仕事に集中できます。仕事をしないときはリビングの一部として広く使えるフレキシブルな空間です」(小林杏奈さん)
さらに、物をしまい込まない、オープン収納にもこだわりが。
「持ち物をしまい込んだままになってしまうのが、落ち着かないというか、嫌だったんです。なので収納は基本的にオープンにしておきたいなと。
キッチンもシュークローゼットも、洋服のクローゼットにも扉をつけない分、建築コストを抑えられ、実際に住んでみても圧迫感がありません。
視界に入れたくないものは手放そうと、物の管理もしやすくなって、暮らしがすっきりと整いました」(小林杏奈さん)
DATE
- 依頼先:nuリノベーション
- 建築費:970万円(2020年時点)
築34年、3LDKのマンションをスケルトンにし、フルリノベーション。「風通しのいい家にしたい」と、玄関の土間スペースを5畳とり、洗面所からリビング、寝室まで仕切りのない間取り。
Kitchen
インテリアの一部として絵になる景色を目指して
リビング&ダイニングを広くとるため、キッチンは壁付けを希望。
「壁面は油や水分に強い外壁用タイルです。インテリアになじむように、あえてキッチンぽくないマットな質感のグレーにしました」(小林杏奈さん)
Entrance
玄関はあえて大胆に広く、 風通しよい空間に
「風通しがよく、開放感のある家にしたくて」と、5畳の土間をリクエスト。来客が全員一斉に靴を履けるほどのゆとり!
「段ボールゴミなどを部屋に持ち込まず、一時置きできるのも便利です」 (小林杏奈さん)
Workspace
2人で並んでゆったり作業ができる造作デスク
リビングの一角にあるワークスペースは3.5畳。壁にはマグネットがつく下地を。
仕事に集中したいときやオンライン会議のときは、カーテンで仕切ることも。カーテンはtoolboxのもので、やわらかい素材感が空間のアクセントに。
Storage
寝室からリビングへ続く動線にクローゼットを
オープンクローゼットの一角に置かれた無印良品のスツール。中はハンガー収納に。
壁面に設けたクローゼットは、夫婦2人分のトップス類、パンツ類、コートなどの長丈が収まるよう計算。背後の棚には、書類や本、ルーターやお掃除ロボットを収納。
Living room
窓より手前に仕切り壁を設け、奥の広がりを演出
将来グリーンを置けるようにと、窓ぎわは床材をグレーのPタイルに。フローリングとの境界にあえて一部分、壁を設置。
「奥にも空間が続くような広がりを感じます」(小林杏奈さん)
Bedroom
場所を取らないミニマルなドレッサーをベッドのわきに
奥行き約15cmの造作棚と、オルネ ド フォイユの丸い鏡を壁につけたコンパクトなドレッサー。「作ってよかったなと、身支度をするたび感じるお気に入りの場所です」(小林杏奈さん)
「小さい家」にはメリットがいっぱい!
動線がよい
リビングから個室、洗面所から寝室など、最短距離でアクセスしやすいので、効率よく家事を進めやすい環境!
家族のコミュニケーションが取りやすい
どの部屋にいても家族の気配を感じられるため、家族の体調や心境の変化などを、こまやかに把握できる。
掃除しやすい
家の隅々まで目が行き届き、拭く&掃く面積が小さい分、掃除にかける労力も時間も、最小限で完結。
光熱費が抑えられる
限られた空間なので空気が循環しやすく、冷暖房費が比較的セーブしやすい。部屋が少ない分、冷暖房家電の数も抑えられる。
次回は「『小さい家』で広々暮らす 手塚千聡さんさん編」をご紹介。
Staff Credit
撮影/米谷 享 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中理恵
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「70㎡以下『小さい家』で広々暮らす」に掲載の記事です。
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