LIFE

揺れる40代、小さくて大きな“種まき”ストーリー

よりよい50~60代を迎えるために!

約10年間、苦しんだネガティブな自分。40代でポジティブ思考に【LEE読者tokoaさんの場合】

2024.04.12

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子育て、仕事、体の変化…
次なるフェーズのために

揺れる40代、
小さくて大きな“種まき”ストーリー

結婚して家事、育児、仕事にがむしゃらだった30代を経て、行き詰まり感や新たな悩みが出てくる40代。よりよい50~60代を迎えるために、前向きな“種まき”をしておきたい! 読者の声から、今できることを考えませんか?

30代

結婚・出産

イラスト:結婚・出産

40代で揺れる理由は?

子育てが落ち着き時間ができる

イラスト:子育てが落ち着き時間ができる

管理職になって部下や後輩の指導に戸惑う

イラスト:管理職になって部下や後輩の指導に戸惑う

更年期の不調や体力の衰えを感じる

イラスト:更年期の不調や体力の衰えを感じる

転職できるギリギリの年齢になり、焦る

イラスト:転職できるギリギリの年齢になり、焦る

アラサーで出産した40代女性は、育児が一段落して、自分自身の今後を考えるように。会社員なら管理職になり初めての役目に悩む人も多く、転職を考えるなら新たな分野に挑戦できるギリギリの年齢。疲れやすさなど体力の衰えも気になるところ。人生100年時代、40代をどう過ごすかで今後が大きく変わる、潮目と言えそう!



渦中にいる読者が踏み出した一歩とは?

\40代LEE読者の/
モヤモヤ → ポジティブ変換インタビュー

40代の真っただ中にいながら、これまでの価値観や考え方を意識的にスイッチして、50代に向けてポジティブに生きるLEE読者に話を聞きました。

約10年間、苦しんだネガティブな自分。40代でポジティブ思考に

元LEE100人隊 tokoaさん

元LEE100人隊

tokoaさん 43歳

元LEE100人隊 tokoaさん

LEE100人隊TBとして活躍。自身の経験や考え方を綴ったブログ投稿がたびたび話題に。2023年12月、約7年間務めたLEE100人隊を卒業。15歳、12歳の2人の男の子の母。

LEE100人隊卒業間近のブログが大反響!

LEE100人隊卒業間近のブログ
  • 今後の働き方について考えることが多いので、参考になりました。「自分がやりたいからするのスタンス」は確かにそうだなあと。力をもらえたブログでした!

LEEメンバー aomushiさん

  • 私たち40代ってほんと揺れますよねー。悩みながら行動もして1ミリでも成長していけたらって思いました。

元LEE100人隊 にこぷんさん

  • 「人間って本来『変わる』ことに抵抗があるそうですね」という一文に衝撃。思考や行動ではなく、人間としての構造が不安や心配を引き寄せているのかも、とハッとしました。

LEEメンバー みなみさん

過去には転職についての取材も

’22年LEE2月号「私たちの『もう一度、就活!』」でもインタビューに登場

’22年LEE2月号「私たちの『もう一度、就活!』」でもインタビューに登場。こちらもtokoaさんのブログがきっかけで企画された特集で、専業主婦から新たに始めた就活への姿勢や行動が、注目を集めました。

揺れた理由 1

専業主婦コンプレックスで、ネガティブな自分に苦しむ

変われた理由

書くことで自分を深掘り。身を置く環境も変えてみる

元LEE100人隊 tokoaさん

モヤモヤを受け入れて行動することで、40代でネガティブからポジティブ思考に

元LEE100人隊 tokoaさん

LEE100人隊としてアップしてくれた「【ネガティブからポジティブ思考へ】40代で私が変われた理由」というブログに、大きな反響があったtokoaさん。40代に入ってから、悩みやモヤモヤが少しずつ晴れて、ポジティブな考え方にシフトしたと言います。tokoaさんがずっと抱えていたモヤモヤとは?

「結婚と同時に夫の赴任先についていくことになり、転勤先で仕事を探したのですが、すぐに第1子を妊娠。知り合いがいない状態で子育てを始めるのは予想以上に大変でした。そこが入口になり、働きたいと思っても条件が合わずに諦めることを繰り返すうちに、専業主婦であることがコンプレックスに。ママ友がいい条件で仕事復帰するのを見てうらやましく思ったり、社会とのつながりがなくて焦ったり。どんどんネガティブになっていきました。でも、今考えると『転勤族だから』『子どもが学校をよく休むから』と、周りのせいにして言い訳していたなと。環境というよりも、そんな自分にモヤモヤしていたことを少しずつ受け入れるようにしました」

当時からtokoaさんが続けているのが、その日にあった出来事や思いを手帳に書くこと。

「自分を変えるために書くという意識はあまりなく始めたのですが、思いや考えを言語化することがプラスに働きました。最初の頃は『こんなことがあった』『あれは嫌だった』などと、感想をさらっと書いていたのが、だんだんと『私はなんでこれが嫌なの?』と、書いたことを深掘りするように。すると、その原因が実は自分にあることに気づいて、“自分を知る”というところまでたどり着けるんです」

また、読書やセミナーへの参加、音声メディアなどから情報をインプットし、さらにそれをアウトプットすることも心がけているとか。

「例えばあるとき“自責思考・他責思考”という言葉を知って、私は他人に求めすぎてしまうところがあるなと気づいたり。インプットしたことを自分と重ね合わせて落とし込むことで、モヤモヤ解決の糸口が見つかる気がします。また、“インプットしたことは3回アウトプットしないと自分のものにならない”というのもどこかで聞いて。特に行動のアウトプットは効果的だと感じて、SNSに書いてみたりと構えすぎずにやってみるようにしています」

行動の積み重ねとともに、少しずつ環境を変えたことも転機に。

「30代後半からパン屋さんでパートを始めて、その後は事務職とのダブルワークに。現在は事務職と、フリーランスで動画編集の仕事もしています。動画編集はオンラインスクールで学んだのですが、自分に投資することが初めてで。大きな一歩を踏み出せて、スイッチが前向きに切り替わりました。それまでと違う環境に身を置くことで自信にもつながりましたね」

日々の思いを綴っている手帳。奥の本は、40代に悩んだときに参考になった本

手前は日々の思いを綴っている手帳。奥の本は、40代のファッションに悩んだときに参考になったという、坪田あさみさんの『大人のおしゃれはこなれがすべて』。Sayaさんの『星を味方につける生き方、暮らし方』は迷ったときのヒントに。

揺れた理由 2

今までは家庭や育児が生活の中心だった

変われた理由

思いきって主婦業を手放した!

40歳になる頃には、お子さんたちの手が離れ始めたそう。家庭や育児へのスタンスにも変化が。

「以前は仕事を選ぶときも、子どもたちにおかえりを言える時間に帰宅できることが条件で。“家族のため”“子どものため”を常に考えていて『お母さんは子どもを第一にしなきゃ』という思いにとらわれていました。でも、あるときふと、子どもたちも大きくなったし、そんな考えから解放されてもいいのかなと思うように」

家事を家族と分け合うことで“私ばかり”のモヤモヤも解消

元LEE100人隊 tokoaさん

tokoaさんが実践したのが“主婦業を手放す”こと!

「私自身が自立して、一人の人間として生きていくためにも、主婦としてやっていたタスクの見直しをするようにしました。例えば子どもの習い事などの送迎も“子どものため”ではなく、自分が心配ならば迎えに行くことに。自分がやりたいからやるのであれば不満を持たないし、見返りを求めることもなくなりました。心持ち次第ですが、全然違うんですよね。

あとは、仕事時間が長くなり、夕飯の準備が後回しになったときに、息子に手伝ってもらう日も。これまでは私がやるべきことだと思い込んでいたのですが、息子も成長して野菜を切ったり配膳したりと、できることが増えているんですよね。週末にも私の仕事が入るので、そのときは夫がごはんを作って掃除をしてと、家事を担当するように。かつては家事・育児の負担が私に偏っていることにイライラしていたのですが、私が“主婦業を手放す”意識を持ったことで、そのモヤモヤが自然と解消されました」

揺れた理由 3

立ち仕事と事務とのダブルワークで体調を崩した

変われた理由

動画編集を学んで仕事に。コミュニティで発信も

イラスト:動画編集を学んで仕事に

仕事を始めてからは体の不調も。

「パン屋さんの仕事は好きだったのですが、立ちっぱなしが思いのほかしんどくて。腰痛になり、いっときは左足が痛くて歩けなくなったこともありました。貧血になり倒れてしまったことも。健康でいないと周りや子どもたちにも迷惑がかかるので、自分の体調を整えることは大切だと痛感。体への負担とコロナ禍以降の人員削減もあり、お店は辞めることになったのですが、今ではすっかり健康体に。走ったり、食べ物に気を使ったりもしつつ、自分の体の変化に気づけるようになったのが大きいのかなと思います」

また、パン屋さんを辞めてもうひとつ職を探す中で出会ったのが、今やりがいを持って取り組んでいる動画編集の仕事。

「事務職もパートタイムでやっているので、フットワーク軽く動けるのはメリット。働き方や仕事内容の条件を固めすぎずに、違うと思ったら変えることを繰り返すうち、やりがいのある仕事に出会えた気がします。動画編集はフリーランスなので、自分はこういうことができますと売り込み、仕事を取ってくることも必要で。結婚前は営業職として働いていたのでその経験が今になって役立っていて、自ら勉強したり、転職活動をしたりすることでつながっていくんだなと感じます。

最近では、動画編集のコミュニティで新たな試みも。オンラインでワークショップを開き、自分を知るために長所を書き出したり、忙しくて仕事と家事が両立できないという声が多いので“やらないことリスト”を作るワークをしてみたり。先日も15人ぐらいが参加してくれて、みんなで悩みをシェアしました。私自身、少しのヒントがあれば専業主婦のとき、あんなにモヤモヤせずに済んだと思うので、今後はかつての私と同じような境遇で困っている人たちに向けて、発信もしていけたらと考えています」


Staff Credit

撮影/メグミ イラストレーション/西田磨由 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「揺れる40代、小さくて大きな“種まき”ストーリー」に掲載の記事です。

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