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FORTUNE

Sayaの12星座 星占い「星ごよみ」

「運がよくなるおとなのきもの遊び」コラム更新!

<3月20日~4月18日のあなたの運勢>自分から奉仕の精神で接すると、良い循環が生まれるとき【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】

  • Saya

2024.04.03

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今月からミニコラムがリニューアル! 二十四節気に合わせて「運がよくなるおとなのきもの遊び」を、毎月2回にわたってお届けします。
4.3up! 「わたしのきものSTORY」2 を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む

SUN SIGN IN ARIES(太陽がおひつじ座に)

おひつじ座

3月20日の春分に太陽がおひつじ座へ。すでに、思考や伝達の星・水星は10日におひつじ座に入っています。10日頃から考えてきたことをいよいよ現実のものにしよう、そんな心の働きがあるときです。おひつじ座は、12星座の始まりであり、ポジティヴなエネルギーがありますが、ちょっとひとりよがりなところも。独断専行にならないようには気をつけたいときです。

また23日には行動や戦いの星・火星がみずがめ座を去り、うお座へ入ります。うお座には愛と美の星・金星、現実化とルールの星・土星、境界を溶かす星・海王星があります。うお座の象徴する「ワンネスや共感、思いやり」、「愛や優しさ」について、強制するところがやわらぐ時期です。自然な気持ちで優しくなるし、一方が優しくなると、相手も優しくなるように思えます。それは仕事でも言えて、先に奉仕の精神で接すると、相手もお礼を返してくれる。そんな循環があるときのように思えます。

そして、25日にはてんびん座で満月&月食が。ここでは、愛や調和、バランスといった価値観が強くなり、それが世界へと広がっていくときです。また自分の思考を実現するために何ができるかも考えていきましょう。

ただ4月に入ると、2日には水星がおひつじ座で「逆行」を始めます。おひつじ座の水星は非常にスピーディ。ポンポンと強く発言したり、主張したりしすぎると、問題が生じてくるかもしれません。でも、5日には金星がおひつじ座へ。もっと自由にふるまいたいという気持ちは誰の心にも強くなるので、そうした自由な発言には支持が集まる面もあるはず。

9日にはおひつじ座で新月&日食が。この頃は、受身でいるのでなく、孤独でいる人に対し、自分から働きかけていく姿勢が大切になるでしょう。土星、海王星がうお座にあるなかで、誰も排除せず、楽しい気持ちになれる。そんなアイデアをみんなで考えていきたいですね。くよくよするより、まずは小さなことから始めてみよう。そんな思い切りも必要なとき。

運がよくなる大人のきもの遊び

3.20up!
「わたしのきものSTORY」01
春分は、占星術では新しい1年の始まり。

 今回から、二十四節気に合わせて、「運がよくなる大人のきもの遊び」として、コラムを連載させていただくことになりました。
「なぜ星占いのライターさんがきものを?」という向きも多いと思うので、今日はそのあたりのお話を。

 1971年生まれのわたしが若い頃は、誰もが海外に目が向いていた時代。成人式の振袖には目もくれず、「代わりに海外旅行に行かせて」と親に頼み込み、ヨーロッパに出かけたものでした。

 ただきものが身近でなかったわけでもありません。近くに住んでいた明治生まれの祖母は深川生まれの江戸っ子。公民館に行くにもきものという人でしたが、紺や灰色の紬のきものは、若い娘には魅力的でなかったのでしょう。祖母ときものについて話すことはついぞ、ありませんでした。かと言って、母が独身時代にあつらえた、箪笥いっぱいの華やかな京風のきものも、自分には似合わない気がして、きものとは縁遠いままでした。

 ただ子どもの頃、身のまわりにきものの存在があったからか、オケージョンでなく着てみたいなあという憧れは、どこかでもっていた気がします。とは言え、ライフスタイル分野のエディター&ライターとして飛びまわっていた東京時代は、実際のアクションには結びつかず。30代後半に星占いを書くようになってからは、海外に滞在して原稿を書くなどワーケーションを気取ってみたり、40代には沖縄に拠点を移したり、生活そのものが落ち着かなかったので、きもののことは遠くなっていました。

 そんなわたしが着付けを習うきっかけになったのは、2016年の京都移住後、2018年に、これもずっと気になっていた茶道を習いはじめたことでした。

 東京ではどこか敷居が高く、お金がかかりそうに思えていた茶道も、京都だともっと生活に密着していて、特別なものではまったくありませんでした。親戚の家に遊びに行くような気軽さで、楽しくお稽古に通ううち、先生のきもの姿に憧れるようになりました。

 先生はひとまわりも下のかわいい方。わたしが師事した当時は、ふたりめを妊娠中でした。数ヶ月の産休ののち、すぐ復帰されたのですが、妊娠中も産後もずっと清々しいたたずまいで、きっと裏では大変な思いもおありでしょうけれど、まったくそれを見せないのでした。

 また「背が低いから、お年を召した方が〝もう着なくなったから〟とくださることも多いのよ」とおっしゃり、高いものだけを着ているわけでも実際ないのです。でも、どんなきものも、自分のものにしていらして、新しいもの、あつらえたものだけがきものではないのだと教えられたことでした。

 2019年だったか、「やっぱり、きものを着たい」と骨董屋さんで古いきもの一式を買ったものの、すぐにコロナ禍に。きもの生活はまた遠のいてしまったのですが、2021年の春、旅行もろくろく行けない状態に嫌気が差し、「京都にしかいられないなら、京都らしいことをしよう」と、とうとう着付け教室の門をたたいたのです。

 そこから、めくるめくきもの道楽が始まり、人生が一変することになりました。リユースやヴィンテージのきものがネットショップに上がる時代。ちょっとがんばれば、満足のいくようなきものが手に入ることに夢中になり、いつのまにか1年を通じて着られる〝きものワードローブ〟が生まれていました。

 ワードローブさえ作れたら、洋服と同じ。どんどんきもので出かけられるようになります。すると、本当に楽しくて仕方なくなって、更年期も関係ないほど、どんどんよいことが起こるようになりました。「きものを着ると運がよくなる!」というお話をこれから1年、楽しくしていく予定ですので、どうぞお付き合いくださいね。

お茶の先生の素敵な着姿。

二十四節気のきものワードローブ「春分」

きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

「二十四節気」の「春分」と「清明」は、占星術ではおひつじ座の時期に当たります。
とくに、春の訪れとともに明るい気持ちになる「春分」の2週間は、きものも、春色が着たくなりますね。

わたしが住んでいる京都でも桜が美しい季節ですが、京都ではわざわざ花見に行く人は少なく、区役所や疏水の桜を買い物のついでに愛でています(驚くくらい誰もいません)。

この時期になるとひっぱり出すのは、落ち着いたピンクの花織の袷(裏地の付いた、10月から5月くらいまでのきもの)の紬。
50代ということもあり、もっと明るいピンクはなかなか手を出せないでいるのですが、これは、大人のかわいらしさがあって大好き。
京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」さんでいただいたもの。
わたしは腕が長いし、身体も大きいので、裄や身幅をマイサイズに直してもらっています。

帯は、「銀座かわの屋」さんのオンラインショップのセールで購入した紬の名古屋帯(袋帯を簡略化したもので、カジュアル向けの帯のこと)を合わせました。
長瀧澄男さんという工芸作家さんのロウケツ染め。
長瀧さんは、白洲正子さんのお店、「こうげい」などで扱われていた作家さんらしいので、
リユースというよりはヴィンテージですね。
帯締めは、「道明」さんの錆青磁、帯揚げはノーブランドです。

正尚堂Instagram @seisyodo
銀座かわの屋 https://www.kawanoya.co.jp/
有職組紐道明 https://kdomyo.com/



4.3up!
「わたしのきものSTORY」02
着付けを習った経験が朝食に!? 「銀座クロワッサン事件」

 前回お話ししたように、お茶の先生の着姿に憧れて、きものの道に踏み出したわたし。着付けを習い始めたのが50歳になる半年前だったので、まさに〝50の手習い〟でした。それからたったの3年ですから、まだまだ初心者なのですが、「きものを着られるようになった」というあふれる喜びがあるのも今のうちだけかもしれません。それで、こんな連載も始めてしまった次第なのです。
 また、ひとりできものを着られるようになって1年ほど経った頃でしょうか。占星術家仲間と銀座のワインバーで落ち合ったときのこと。常連の30代の女の子がわたしの着ていた久米島紬に目を留めて、「素敵ですね。わたしも自分で着られるようになりたいんですけど、何回くらいで着られるようになりましたか」とお尋ねになったのです。「今は京都に住んでいるんですけど、お寺での個人レッスンで、だいたい13回でした」と答えたところ、「教えてくださったお礼です。ホテルでどうぞ」とクロワッサンをくださいました。
 たいしたことは言っていないのに、着付けを習った経験が朝食のクロワッサンに化けたことは新鮮な驚きでした。東京時代のわたしもそうだったけれど、ひとりで仕事をして生計を立てているおとな女子にとって、コスパやタイパは大きな問題です。結婚していても、昭和の時代のように、「夫が生計を担ってくれるから、自分のお給料はぜんぶきものに」なんてこともできません。わたし自身、どうやってきものの世界に入ったらいいのか、ずっと入り口がわからないでいましたし、一般の人がきものを着たいとなったとき、一番気になる部分を答えてくれるメディアが案外ないのかもしれないと印象に残った出来ごとでした。
 と言うのも、昔は、日本人全員がきものを着ていたわけですし、洋装が当たり前になっても、戦後になっても、身近に教えてくれる人がいるものだったのだと思います。だから、瑣末なことは、わざわざきもの雑誌で伝えることではなかったはず。でも、今の東京をはじめ大都市では、そうした〝女性から女性へ伝える〟生活文化が希薄になってしまっているのだなあとつくづく思ったのでした。教えたい年配の方もいるはずだけれども、〝きもの警察〟なんて言葉もあるくらいで、若い人には嫌がられるだろうと遠慮もされているかもしれないと。
 わたしはまだ〝教える〟レベルにはとても到達していませんが、だからこそ、きものの世界の扉を叩きたい入門者の気持ちがよくわかる。きもののプロたちとは違うレベルで、体験をシェアして、自分が知りたかったことを伝えたら、喜んでもらえるのでは、という思いが芽生えるようになりました。
 そんな思いにLEE編集部が賛同してくださり、連載につながりました。また京都の烏丸御池できものの丸洗いのお店や着付け教室をされている石原かおりさんも協力してくださることに。お世話になっている京都の骨董屋さんも、応援してくださっているので、読者のみなさんがわたしと一緒に体験を振り返りつつ、〝オケージョンでなく、きものを着る〟ってこういうことなんだ、と腑に落ちていただけたら幸いです。
 さて導入部分が長くなりすぎましたが、着付けを習う場合、グループレッスンより個人レッスンのほうがていねいに補正を見て、その人に合った着付けを考えてくださるものです。当時、五十肩だったわたしは、前で帯を結んで、くるっとまわすやり方に。すっかり目も悪くなって、お裁縫も壊滅的だったことから、手縫いでの半襟付けは諦め、「き楽っく(きらっく)」というファスナーで半襟を付けられる長襦袢に。心配だったきものでの歩行は、「カフェ草履」というスニーカーのインソールで作られた草履で解決しました。
 さらに、昔ながらの紐を使った着付けも窮屈で仕方なく、マジックテープで止めるベルトタイプに。足袋も、アイロンの要らないストレッチ製です。また、和装ブラジャー、1日付けていても疲れないうえ洗えるメッシュの帯枕、前結びのときに帯をまわしやすくする、つるっとした布ベルトなどの便利小物の類は、「たかはしきもの工房」さんという着付けグッズのお店で購入しています。

水玉の布が前で帯を結ぶための板。と言っても、滑りのよい布製で、鏡を見ながらお太鼓が前になるように帯を結んでから、くるっと後ろにまわし、帯締めまで結んだら、この布は取ってしまいます。帯枕は、帯揚げを巻いて使うのですが、こちらは平らでとても軽いので、長時間、きもの姿でいても疲れないのです。

 これらは、きものの世界ではみんな当たり前に共有しているのですが、外の世界の人間にはよく知られていない知識。昔はきものを着ていたという年配の方たちも、「草履で歩くのが大変で」「半襟を付けるのが面倒で」とおっしゃるので、「カフェ草履」や「き楽っく」についてお話しすると、「また着てみようかしら」と目を輝かされます。
「半襟も絶対に手縫いで付けて、コットンの足袋にもアイロンをかけて」となると、忙しい現代人にはハードルが上がるばかり。わたしも、実は、連載を多数抱える仕事人なので、手抜きできるところはしながらも、譲れないTPOは守る。そんなスタンスできものを着ていますし、今の時代らしい気がするのです。

ファスナー式長襦袢「き楽っく」
襟の衿秀オンラインショップ
https://erihide-store.jp/view/category/I239678

スニーカーインソールの草履「カフェ草履」
菱屋カレンブロッソ公式オンラインショップ
https://www.calenblosso.com/

和装ブラジャー「Put onきものブラ」
メッシュ帯枕「空芯才Dx-デラックス」
前結び用補助板「とるる」
たかはしきもの工房 本店
https://www.kimonokoubou.co.jp/

二十四節気のきものワードローブ「清明」

きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

「清明」の時期になると、5年ほど住んでいた沖縄本島での「清明祭」を思い出します。
沖縄では「しーみー」と言うのですが、日差しがそれほどでもなく、気持ちのよいこの季節に、ご先祖さまのお墓の前で、門中という一族が集まり、ピクニックをするのです。
何とも明るく楽しい、おひつじ座の時期らしいなあと感じます。
内地でもお花見の季節ですね。

今回は、春の大寄せのお茶会をイメージして、少しだけかしこまった組み合わせに。
お茶席には「一つ紋」の色無地とよく言われますが、実際、気に入る袷(あわせ)の色無地を1枚もっていると、とても便利です。
昭和の時代の色無地は、赤やピンクなど明るいものもよく見かけるのですが、大人の女性なら、落ち着いた色調の地紋無地で、顔映りのよいものがあると、活躍してくれると思います。

きもの 清明

この利休白茶色の「一つ紋」は、「銀座かわの屋」さんのオンラインショップで購入した袷で、京友禅の「千總」(ちそう)さんの小葵紋。
未使用品で、マイサイズに直して着ています。

京都の老舗の参加する「洛趣会」の展示にお邪魔したとき、たまたまこれを着て、「千總」のブースでうっとりと友禅のきものを眺めていたら、おそらく社長さんなのですが、「きれいに着てくださって、ありがとうございます」と満面の笑みで褒めてくださって、ドギマギしたのを思い出します。
反物からあつらえているわけではないと言えなかったのですが、見るだけで、自分のところの色無地だとわかるものなのだなあと。

でも、もし自分がいつか色無地をあつらえることがあるなら、「千總」さんがいいと思うほど、光に反射して、きらきら光る感じ、着たときの上質感が大好き。
烏丸御池の「千總」ギャラリーも、京都旅行の際にはおすすめです。

袋帯(お太鼓が二重になります。カジュアル向けの名古屋帯は、袋帯を簡略化したもの。
袋帯は、フォーマル寄りになります)は、京都の「工芸帯地 洛風林」さんのもの。
おもに帯を手がける、きもの好きの憧れブランドです。

こちらも、「銀座かわの屋」さんのオンラインショップで未使用でした。
「銀座かわの屋」さんは楽天市場にもお店があるので、楽天ポイントがある程度、貯まったら、かわの屋さんをのぞいています。

帯揚げは、京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」さんで。
帯締めは、神奈川・武蔵中原の「千成堂着物店」さんのオンラインショップで。

銀座かわの屋 https://www.kawanoya.co.jp/
千總ギャラリー https://www.chiso.co.jp/honten/#gallery
正尚堂Instagram @seisyodo
千成堂着物店 https://www.sennarido-kimono.com/

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Staff Credit

photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya

■Sayaさん著書情報

『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社

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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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