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LIFE

私のウェルネスを探して/はなさんインタビュー後編

仏像、パンダ、お菓子作り、ジャイアンツetc.…はなさんの「好き」を仕事に繋げる生き方

  • LEE編集部

2023.11.26

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はなさん

引き続き、はなさんのインタビューをお届けします。

撮影のために公園や道端を散策してくれたはなさん。すらりとした長身に軽快な足取り、屈託のない笑顔が魅力的です。モデルの仕事を始めて30年以上、今も変わらずにみずみずしさを放ちながらカメラの前に立つ姿が眩しくもあります。後半では、はなさんの幼少期からモデルになるまで、「好き」を仕事にしてきた力、日々を健やかに過ごすためのルールについて聞きます。

”勉強しなさい”と言われたことは一度もない「真面目なタイプ」

はなさんは、神奈川県横浜市生まれ。母親が専業主婦だったため、「私には仕事をしてほしい。そのために英語を話せた方がいい」と思ったそうで、2歳からインターナショナルスクールに通い始めます。多様な人種、文化の中で育まれた幼少期、はなさんは自身を「真面目なタイプ」だったと振り返ります。

「“勉強しなさい”と言われたことは一度もありませんでした。言われなくても自分から宿題をきちんとやる子で、真面目だったんです。中学生の時、いとこが私をディスコに連れて行ってくれました。というのも、母が家にいる私を“もっと遊びに行きなさい”と外に出したようで(笑)。母は、自分ができなかったことを私にやってほしいと思っていました」

はなさん

17歳の夏休みにモデルの活動をスタート。きっかけはやはり母親の一言でした。

17歳のデビュー当時も今も、モデルは大好きな仕事

「夏休みが3カ月もあり、やることがなくて家でゴロゴロしていたら、母から“バイトをするか、家ダニになるか、どっちにするの?”と言われて。いとこがモデルをしていたので事務所を紹介してもらって顔見せに行き、その場でオーディションになり採用に。でも学校はモデル活動が禁止だったんです。先輩でモデルをやっていた方がいて、学校を休みがちだったことが理由でしたが、母が“学校を休まず遅刻もせず、成績も落とさなければいいんじゃない?”と学校に掛け合ってくれて。土日だけモデルの仕事をするようになりました。当時モデルを務めていたのはファッション誌『mc Sister』でしたが、編集部の方も協力的で撮影を土日にしてくれていたようです」

はなさん

当時も今も変わらず、モデルははなさんが大好きな仕事です。

「自分一人では成立しない仕事で、同じ作品を作るためにそれぞれの役割の人が頑張っている。みんなで一つのものを作り上げていくプロセスも楽しいです。学生の頃は特に、メイクをしてもらってかわいい洋服が着られるのは憧れでもありました。今でも変わらずにモデルの仕事は嬉しいし、とても楽しい。着る服をより魅力的に、かわいく見せたいという気持ちは昔から変わりません」

将来は就職すると思っていた大学時代、MC抜擢を機に話すことを軸にした活動開始

20歳の時に音楽情報番組『MTVジャパン』のMCに抜擢。マーク・パンサーさんと司会を務め、オープニングのフリートークから、来日したアーティストに英語でインタビューまで、話すことを軸にした活動が始まります。

「まだ学生だったので、将来は就職すると思っていました。英語と日本語を使う仕事をしたいなと思っていたので、『MTVジャパン』の仕事は自分がやりたかったことができてありがたかったです。人前で話すのは得意ではなかったのですが、スタッフの方に“上手くやらなくてもいいから、楽しんでやってみて”と言われたことも励みになり、楽しくやらせてもらえました」

はなさん

その後は、『王様のブランチ』『トップランナー』などにも出演し、活躍の場を広げます。また、はなさんといえば仏像好き、パンダ好きとしても有名です。仏像好きになった理由は、大学時代の学びがきっかけでした。



仏像、パンダ、お菓子作り、ジャイアンツ…次々と「好き」を仕事に

「大学の専攻で、東洋美術か西洋美術かを選ぶことになり、東洋美術が面白かったので選択しました。撮影現場に授業の予習復習のために仏像の写真や資料を持って行くのですが、みんなに“何を見てるの?”と聞かれると仏像で(笑)。家に帰れば、仏像のブロマイドを見てニヤニヤしている私がいて、母は心配していたかもしれないですね(笑)。仏像がとにかくカッコよくてハマってしまいました」

それをきっかけに、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)を出版、2017年には国宝応援大使に、2019年には奈良国立博物館評議員に就任します。

はなさん

2024年1月からは、新たな仕事が始まります。読売巨人軍が監修するジャイアンツファンのための雑誌『月刊ジャイアンツ』(報知新聞社)で、はなさんの連載がスタートします。実は幼少期からジャイアンツファンで野球観戦に熱心に通っていたところ、今回の仕事につながりました。

「野球を見るのが好きなんです。スポーツって、人間の弱さや強さが透けて見えて、とても興味深い。この選手は技術はあるはずなので、なぜこの人の前だと弱くなるんだろう?とか。スポーツは心・技・体と言われますが、バランスが取れていないと強くはなれません。それは私自身にも置き換えられることであって、考えさせられることも多くて。とても勉強になります」

好きなことをとことん、隠さずにやることが、今の自分に繋がった

連載開始に向けて、絶賛取材中というはなさん。記者に混ざって選手にインタビューをしたり、練習を取材に行ったりと刺激的な日々を過ごしています。

「これまで観客席から見ていた選手に実際にお会いして“わぁ! 本物だ!”とワクワクしています。私の役割は、野球や選手の魅力を引き出すこと。私が関わるからには自分が知っている良さを伝えたいし、選手個人はもちろん野球の楽しさが少しでも多くの人に伝わればという思いです」

はなさん

モデル、お菓子作り、仏像、パンダ、そして野球。はなさんの活躍の場はとどまることがありません。プロフィールを振り返ると、そこには好きなこと、興味があることに夢中になり、それが仕事につながっていることに気づかされます。

「仏像は流行っていたわけでもなく、まわりのみんなとは話が全然合いませんでした(笑)。単に好きで続けてきたことを、たまたま見てくれる人がいただけです。そんな縁に恵まれながら、細々とでも続けられたことが良かったんだと思います。人に合わせず好きなことをとことんやる、隠さずにやれたこと。それが今の自分につながっていると思います」

幼少時から時間の使い方が上手。でもダラダラするのが苦手

はなさんの1日は、朝一杯の水を飲み、床をフローリングワイパーで掃除することから始まります。その後、食事の予定を立てることで、1日のスケジュールが決まります。

はなさん

「私は4時間ごとにお腹が空くんです。その日の予定を見ながら、いつ・何を食べるか、仕事中なら何か用意をしておいた方がいいか、計画を立てるんですよね。夕食は18時ごろまでには終わらせるので、そのために準備をします。最近はお昼を食べすぎると眠くなってしまうので食べすぎないようにも気をつけています。お腹が空いていると、とにかく使い物にならないので(笑)食べることは一番大切にしています」

朝食後が最も頭が冴えていて、原稿などの書き物は午前中に終わらせるそう。野球観戦がない日は、20時ごろまでには就寝。幼少期から時間の使い方が上手で、「どれくらいの時間がかかるか」「どう効率的に使うか」考えて、スケジュールを立て要領よく終わらせるのが得意だったそうです。「徹夜も一度もしたことがないのが自慢です」。

一方で悩みもあり、「ダラダラするのが苦手なんです」とはなさん。空いた時間にソファでごろ寝をしたり、ぼんやりネットサーフィンをしたりができず、休む時や昼寝をする時は、パジャマにきちんと着替えてからベッドに入るそう。昼寝が終わったら、また部屋着に着替えて動き出します。

「なぜかパジャマに着替えてベッドに行かないとダラダラできなんです(笑)。ベッドに行って初めて昼寝したり、ネットサーフォンをやり始めます。ソファに座っていると、“あれやらなくちゃ”“あそこも片付けたい”とあれこれ気になってしまって。ベッドの中が私の唯一の休める場所なんですよ」

My wellness journey

はなさんに聞きました

心のウェルネスのためにしていること

「自分が好きなことに集中している時間です。心が落ち着くし、逆に興奮してしまうこともありますが、一番ウェルネスに近い状態だと思います。それが、お菓子作りだったり、仏像だったり、野球観戦だったり。時によって違いますが、集中している時間が何より楽しくて幸せな時間です」

体のウェルネスのためにしていること

「ジム通いとピラティスです。ピラティスは体のメンテナンスとして15年くらい続けています。ジムは忙しい時期はサボってしまうこともありますが、ウォーキングなどの軽い運動をします。モデルは、季節感がないし朝も早いし、自分の体をケアしないと続けられない仕事だと思っています。体が資本で体力勝負。運動を無理しない程度に続けながら、食べ物もバランスよく食べる。体は人それぞれ違いますが、自分の体は自分が一番知っています。自分の体や体調に耳を傾けながら日々過ごしています」

インタビュー前編はこちらからお読みいただけます

Staff Credit

撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子 衣装協力/BUNON

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LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
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