暮らしの質をデザインでよりよく。その思いにひかれて
北欧ジャーナリスト 森 百合子さんの【イッタラ】蚤の市で見つけた大ぶりのデキャンタは宝物
2023.09.24
気取らず使えるふだんの器。なのにちょっと特別
私の暮らしの中の「イッタラ」
素敵な暮らしを楽しむ人の家でよく使われている、イッタラの食器や花器。
それは生活に自然に溶け込みながら、空間をさりげなく素敵に彩ってもいます。
今回は長年、北欧に通い続けている北欧ジャーナリスト 森 百合子さんに、イッタラの魅力を語ってもらいました。
ヴィンテージ探しの名人
森 百合子さん
北欧ジャーナリスト
長年、北欧に通い続け、暮らしや文化を取材、執筆。ヴィンテージ食器などを扱う「Sticka」も運営。近著は『日本で楽しむ わたしの北欧365日』(パイ インターナショナル)。
イッタラとは…
フィンランドの南部にあるイッタラ村で、1881年に小さなガラス工場としてスタート。1930年代以降、当時ブランドを率いていたデザイナーのアルヴァ・アアルトやカイ・フランクらの「デザインは思想であり、誰にでも手に入るものにすべき」という考えのもと、モダンで美しく、しかも機能性の高いデザインが生まれました。この哲学が今もブランドに息づき、時代や国境を越え、世界中の食卓で愛されています。
暮らしの質をデザインでよりよく。その思いにひかれて
「2005年に初めて北欧を訪れたときからずっと魅了されているイッタラのガラス。なかでも特に好きなのはタピオ・ヴィルカラの作品で、蚤の市で偶然見つけた大ぶりのデキャンタは宝物のひとつです。北欧へ行くきっかけにもなったアルヴァ・アアルトのベースも特別な存在です」。日々使う食器など、北欧は暮らしに身近なデザインがいい、と話す森さん。「美術館で見たデザインが食卓で使われている、なんてことも。日々の暮らしの質をよりよくしようとしたデザイナーたちがいて、彼らが活躍できるイッタラのような会社があったからこそだなと思います」(森 百合子さん)
北欧ジャーナリスト森 百合子さんのイッタラ
タピオ・ヴィルカラが手がけたニヴァシリーズとウルティマ ツーレのシリーズ。
「北極圏の自然を映した、タピオらしいデザインだと思います。ワインもお茶も合いますよ」
右は去年手に入れた限定色のアアルトベース。左は2014年の限定カラー。「置くだけでも絵になりますし、案外と花も飾りやすいんです」
10月号の特別付録はこちら!
LEEマルシェで販売中!
Staff Credit
撮影/濱田紘輔 取材・文/田中理恵
※紹介している器は私物のため、現在販売されてないものもあります。
こちらは2023年10月号(9/7発売)「私の暮らしの中の「イッタラ」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年10月号現在)です。
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