行き渋りのきっかけや子どもの様子、親の対応は?
「学校に行きたくない」わが子の“行き渋り”で悩んだLEE読者の体験談
2023.09.15
わが子の“行き渋り”で悩んだ経験があるLEE読者が多数! きっかけや子どもの様子、親の対応など、その実情をご紹介します。
お話を伺ったのは
LEE100人隊No.059 ツナさん
夫、小学3年生の息子の3人家族。LEEwebのブログにて、息子の初めての行き渋り体験談を投稿。今回の特集が企画されるきっかけに。
小3で初めて訪れた、2日間の行き渋り。心構えしていても、モヤモヤに押しつぶされそうに
子どもに寄り添いたいけれど、家での過ごし方に悩んだ
息子さんが小3になり、初めて「学校に行きたくない」と言い出したというツナさん。
「学校から連絡がありお迎えに行くと、泣いて怒って『学校なんてもう絶対来ない!』と言っていて驚きました。ただ、息子は集団生活が苦手な特性があって、かかりつけ医から『学校に行き渋ることがあるかもしれない』と言われていたので、私としてはついにきたか、と。少し覚悟をしていたこともあり『そっか、行かなくてもいいんじゃない』と、まずは受け止めました。週末だったので、土日を過ごしたら変わるかなと思い、月曜日になってあらためて本人に聞くと『今日はやめとくわ』とさらっと言うので学校を休ませ、その翌日も息子の意向に沿ってお休みに。水曜日になると、息子が自分で『学校に行く』と言い出し、ひとまず初めての行き渋りは2日間で終わりました」
とはいえ、その間は親として悶々とした気持ちを抱えることに。
「学校に休まず通わせることにこだわりはなかったのですが、好き勝手にのんびりしている息子を見て、家での過ごし方はこれでいいのかと心配に。学校からの避難所として家にいるんだから、普段は注意している片付けのこともあまり口うるさく言わないほうがいいのかな、などと考えすぎてモヤモヤが募ってしまい……。一日中、家で息子の様子を見ている私と、仕事から帰宅してからの時間だけではピンとこない夫との温度差にも、イライラしてしまいました。心構えしていたつもりが、いざ子どもが学校に行かないと、こんなにも不安で、追い詰められてしまうんだと痛感しましたね。
最近も息子は、私が知らないところで先生に『来月になったら学校に来ない』と話していたり、学校に行っても教室ではなく図書館で過ごしたりすることもあるよう。またいつ行き渋りをしてもおかしくない状況です。私はフリースクールについて調べたり、行政が管轄する不登校児の支援センターがあると聞いて息子と見学に行ったり。子どもの一番の味方でいたいし、無理に学校に通う必要はないという思いは変わらないので、もし不登校になっても慌てないように、情報収集を進めています」
学校を休んだ日は、ドリルなどで少しだけ勉強もしつつ、本を読んだり、絵を描いたりと、好きなことをして自由に過ごしているという息子さん。
お話を伺ったのは
LEEメンバー すぴかさん
高校生と中学生の3姉妹の母。小学校には問題なく通っていた末っ子の三女が、中学生になり、思春期を迎えてから行き渋り状態に。
中学生になり、偏頭痛が理由で行き渋り。実は多くの悩みを抱えていて不登校に
行き渋りをしても、休めば大丈夫だと楽観的でした
娘さんが中学生になり、行き渋りをするようになったすぴかさん。
「偏頭痛がひどく、特に気圧が低い日などはつらそうで、月に1日程度行き渋り、その日は休ませていました。最初は、少し休めば大丈夫かなと楽観的にとらえていましたが、この行き渋り状態が長く続くことに……。だんだんと休む日が増えてきました」
中1の終わりから不登校になり、2年生になった現在も継続中。
「学校に行かなくなって約半年になりますが、本人の悩みをようやく知ることができました。友達とのトラブル、学校、家族への不信感、自分自身へのコンプレックス……。私は何も気づいていなかったので、今は親子で泣くほど話し合いを。スクールカウンセラーさんや児童精神科の先生の力も借りて不登校と向き合っています。不安もありますが、今は頑張りすぎた心をゆっくりと休ませて、本人が動き出すのを待とうと思っています」
Staff Credit
イラストレーション/今 じんこ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE10月号(9/7発売)「突然、子どもの“行き渋り”がやってきた!」に掲載の記事です。
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