限られた時間でやらなくていいことは省きます!
【行正り香さんインタビュー】最低限の労力でも、おいしいものは作れる
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行正り香
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LEE編集部
2023.09.17 更新日:2023.09.17
創刊40周年特別連載
\LEEスター先輩の/
笑顔の素 ─「あの頃」
LEEにて数々の料理特集を担当し、おしゃれな時短レシピで人気を集めた行正り香さんが登場。英語教育やインテリアなどの料理以外の仕事や、子育てについて。行正さんのこれまでに迫りました。
〈料理研究家・生活空間プランナー・英語学習教材開発〉
行正り香さん
忙しい女性が増えたから、手順をカットしてもおいしい“時短料理”が生まれました
Rika Yukimasa
Profile
料理研究家であり、英語教材「カラオケEnglish」、料理アプリ「今夜の献立、どうしよう?」などを手がける株式会社REKIDS代表。『19時から作るごはん』『行正り香の家作り』(ともに講談社)、『音から学ぶ小学生英語』(新泉社)など著書は50冊以上。
Instagram:rikayukimasa
公式サイト:https://fooddays.jp
Yukimasa’s History
1966年
福岡県出身
1991年
電通に入社。CMプロデューサーとして活躍。在職中から料理研究家として料理本を出版
2000年
結婚。3年後長女を、5年後次女を出産
2007年
退社後、子ども向け学習ポータルサイト「なるほど!エージェント」、英語音読教材「カラオケEnglish」をローンチ
2007〜2013年
時短料理の特集を中心にLEE誌面にたびたび登場
2011年〜
NHKワールドの英語料理番組『Dining with the Chef』に出演
2021年〜
生活空間プランナーとしてインテリアプロデュースなどをスタート
「あの頃」の笑顔の素
お弁当は手抜きでもOK! 限られた時間でやらなくていいことは省いて、子どもと過ごす時間を優先
Rika Yukimasa
\生まれたばかりの娘さんとの一枚/
\幼い頃から家事を任せて自分でできるように/
娘さんたちは、早くから自分で食器洗いや掃除機がけも。「家事ができないと損をするのは自分」と行正さん。
社会の課題を見つけて解決。料理も教育もプロセスは同じ
料理研究家として、LEEの誌面でさまざまなレシピを披露してくれていた行正り香さん。実は、広告代理店のCMプロデューサーとしてキャリアをスタートし、子ども向けの学習サイトや英語教材の開発をきっかけに独立。現在は、もともと好きでオファーも多かったというインテリアデザインの仕事にまで幅を広げ、その活躍は多岐にわたります。
「私がずっとやっているのは、その時々の社会での課題を見つけて、解決するにはどうしたらいいかを考えることです。課題があったら、リサーチしてアイデアを考えて、それをデザインしてプロダクト化する。表現するものが、料理でありインテリアであり教育コンテンツだったりするだけで、私にとっては決して違うことではないんです。まったく異なる仕事をしているように見えるかもしれませんが、実はつながっているんですね」
Memories of
行正さん&LEE\行正流インテリアの原点であるコペンハーゲンへ/
行正さん最愛の国、デンマークへの海外ロケも(’11年2月号)。
\レシピ名にも登場する母・よし子さんとの貴重な撮影/
連載「母と娘のストーリー」では親子対談を。“よし子の肉団子”などレシピ名でもよく出てくる母との貴重な撮影(’12年4月号)
中でも、行正さんの料理のレシピは、おしゃれでセンスがいいのに簡単で作りやすいと人気を博しました。今では忙しい女性たちに欠かせない“時短レシピ”の先駆けだったと言っていいほど!
「それまでも、働く女性が増えたら“19時から作るごはん”を、一人暮らしで自炊したい人が多いと聞いたら“初めての一人ごはん”のレシピなどを提案していました。当時は、私自身も働きながら子育てをしていて、女性の置かれている環境がめまぐるしく変化しているときでした。これまではしっかりだしをとったりして丁寧に料理していたけれど、そんな時間はない。できるだけショートカットを目指して、省けるところは省いていいと。最低限の労力でも、おいしいものは作れるんだという提案ができればいいなと思っていました」
\簡単でおいしい時短レシピで一躍人気に!/
「夏をのり切る簡単ごはん」(’07年8月号)や「『パスタ』で晩ごはん」(’08年11月号)など時短レシピが好評。
レシピのアイデアは、どんなところから生まれたのでしょうか?
「私のレシピは、まったくゼロから作った新しいものというのは少なくて、レストランなどで食べておいしかったものを組み合わせたり、イタリアンならアジアンテイストを加えてみたり。それを、わかりやすくルール化してお伝えするようにしています。調味料ひとつとっても、しょうゆと酒と砂糖が3:3:1などとレシピを見なくても思い出せたら、それだけで時短になるし、ストレスが減るんですよね。キリのいい数字で伝えることはいつも意識しています」
\センス抜群のおもてなしはLEE読者の憧れ/
おもてなし料理の特集では、テーブルコーデや、人を招くハードルを下げるテクニックを公開(上・’10年1月号、下・’13年10月号)。
「LEEでは、時短料理はもちろん、パスタやおもてなしの特集などいろいろやらせてもらいましたが、その中でもおすしの別冊が印象に残っています。1冊丸ごとおすしのレシピを紹介するのはとても新鮮で、楽しい企画でしたね」
行正さんもイチ押しの「大好き!簡単!おうちでおすし」(’09年6月号)。
後編につづく(9/24公開予定)
Staff Credit
撮影/須藤敬一 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE10月号(9/7発売)「LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」」に掲載の記事です。
おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
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